フィラデルフィアのバーンズ博士が製薬業で財をなし、財団を創設して所有していたコレクションを観に。

フランス現代美術と後記印象派などのコレクションが充実しており、ルノアール180点、セザンヌ69点、マチス60点、そのほかにもピカソ、ルソー、モジリアニ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、スーラ、グレコ、ミロなど挙げるとキリがない。
しかし、当時としては前衛的だった印象派の絵をアカデミックな評論家からこき下ろされ、それに怒ったバーンズ氏は二度と貸し出しも公開もせず観られるのは財団の生徒のみと決めた。展示の位置も変えてはならず、カラーコピーも禁止という彼の意向が守られたが、彼の死後16年経って裁判所が週の限られた日数に限られた人数だけ入館させるよう決定し、我々も事前に入館予約を取って今日行けることとなった。

フィラデルフィア郊外の豪邸街に、12万エーカーの土地に建つ邸宅がバーンズコレクションだが、辛うじて門に表示があるだけ。
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とにかくその数の多さ、質の高さに驚かされる。
また、バーンズ氏独特の展示方法で、それぞれ壁面は山形に左右対称に展示され、そしてテーマを決めて絵画がかけられている。
ルノアールがまるで壁紙のように見え、フィレンツエのピッチイ宮殿の絵画陳列を見ているようだと聞いたが、なるほど納得。
私邸の為カフェなどもなく、無料のガイドツアーに参加した1時間も含め、まるまる4時間観たがあまり疲れを感じないほど面白かった。  (画像は全てBarnes Foundation)
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       ホール           ホール         第10室から

この素晴らしいコレクションを観ることが出来て入館料10ドルは破格に安い。カメラはもとよりカメラ付き携帯電話の持込も不可と厳しい。

(追って、各展示室ごとの詳細を載せる予定です)