最近耳にするようになったトランス脂肪酸。
植物油をマーガリンなどに加工する時に、液体を固体化させたり賞味期限を長くする為に水素添加することで発生するトランス脂肪酸。
悪玉コレステロールを増やすので、アメリカ人に多い心臓疾患や肥満との因果関係が懸念される為、ここにきて急に騒がれだしたように思われる。
植物油をマーガリンなどに加工する時に、液体を固体化させたり賞味期限を長くする為に水素添加することで発生するトランス脂肪酸。
悪玉コレステロールを増やすので、アメリカ人に多い心臓疾患や肥満との因果関係が懸念される為、ここにきて急に騒がれだしたように思われる。
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トランス脂肪酸の大半は大豆油から出来ており、菜種油、ひまわり油、ヤシ油などの方が価格や供給量や味で大豆油に劣るので大豆油が広く使われてきた。2005年のアメリカ国内における大豆油の消費量は180億ポンドだったが、低トランス脂肪酸大豆油の生産は2005年は2億ポンド。今後2007年には約10億ポンドに増加されると予想されているとのこと。
NY市は全米都市で初めてトランス脂肪酸が多く含まれる調理油や食材を2008年半ばまでに禁止する条例を設定した。
・ウエンディーズでは昨年8月に使用油を切り替えた
・ケンタッキー・フライドチキンでは来月までに全店舗でトランス脂肪酸の使用を止める
・スター・バックスでも今年1月にNYや主要10都市の店舗で、トランス脂肪酸を含んだサンドイッチやドーナツの
販売を中止して、年末までにアメリカ国内の全店舗で中止すると言う
・マクドナルドも、フライドポテトなどは一部2007年7月までに、クッキーなどのお菓子類を含めた全食品の
調理は2008年7月までに代替油に切り替えなければならなくなった
・ウエンディーズでは昨年8月に使用油を切り替えた
・ケンタッキー・フライドチキンでは来月までに全店舗でトランス脂肪酸の使用を止める
・スター・バックスでも今年1月にNYや主要10都市の店舗で、トランス脂肪酸を含んだサンドイッチやドーナツの
販売を中止して、年末までにアメリカ国内の全店舗で中止すると言う
・マクドナルドも、フライドポテトなどは一部2007年7月までに、クッキーなどのお菓子類を含めた全食品の
調理は2008年7月までに代替油に切り替えなければならなくなった
日本では、トランス脂肪酸を代替油に変更しなければならないほど揚げ物などの摂取量がアメリカのようにないと言うことだ。
果たして、この肥満大国アメリカ、これで少しはマシになるのかどうなのか。。。
果たして、この肥満大国アメリカ、これで少しはマシになるのかどうなのか。。。
<後記その1>(yupiopin0038さんのコメントを受けて)
では全く油を摂取しなければ良いかと言うと、、、身体に良い油を適量摂取すればビタミンA・D・Eやカロチンなどを吸収を助けるので必要。
多価不飽和脂肪酸(Monounsaturated)のオメガ3とオメガ6脂肪酸を摂取するか、一価不飽和脂肪酸(Polyunsaturated)から摂取する方が良いとのこと。
飽和脂肪酸は栄養価が低く肥満、体重増加、心臓疾患、炎症などの原因となる。
(Leo Galland M.D.著 "The Fat Resistance Diet"に基づくNYジャピオンより抜粋)
多価不飽和脂肪酸(Monounsaturated)のオメガ3とオメガ6脂肪酸を摂取するか、一価不飽和脂肪酸(Polyunsaturated)から摂取する方が良いとのこと。
飽和脂肪酸は栄養価が低く肥満、体重増加、心臓疾患、炎症などの原因となる。
(Leo Galland M.D.著 "The Fat Resistance Diet"に基づくNYジャピオンより抜粋)
・多価不飽和脂肪酸とは:
悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすほか、他の脂肪酸にはないさまざまな効果が
知られており、現代人はオメガ6を摂り過ぎる傾向にあるので、オメガ3を積極的に摂るように心がけた
方が良い。オメガ6とオメガ3の理想的なバランスは4:1。
・オメガ3は:
マグロ、イワシ、サーモンなどの魚類やフラックスシード、クルミなどに含まれる
・オメガ6は:
アーモンドなどのナッツ類、ゴマなどのシード類、大豆に含まれる
・一価不飽和脂肪酸とは:
主にオリーブ・オイルに含まれるオレイン酸のことで、悪玉コレステロールと善玉のバランスを保つ
・飽和脂肪酸とは:
ベーコンや鶏肉の皮に代表されるように、肉類の脂肪やバターなどの乳製品に多く含まれ、常温では固体。
体内で凝固しやすく中性脂肪や悪玉コレステロールを増加させる為、動脈硬化の原因となる。
悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすほか、他の脂肪酸にはないさまざまな効果が
知られており、現代人はオメガ6を摂り過ぎる傾向にあるので、オメガ3を積極的に摂るように心がけた
方が良い。オメガ6とオメガ3の理想的なバランスは4:1。
・オメガ3は:
マグロ、イワシ、サーモンなどの魚類やフラックスシード、クルミなどに含まれる
・オメガ6は:
アーモンドなどのナッツ類、ゴマなどのシード類、大豆に含まれる
・一価不飽和脂肪酸とは:
主にオリーブ・オイルに含まれるオレイン酸のことで、悪玉コレステロールと善玉のバランスを保つ
・飽和脂肪酸とは:
ベーコンや鶏肉の皮に代表されるように、肉類の脂肪やバターなどの乳製品に多く含まれ、常温では固体。
体内で凝固しやすく中性脂肪や悪玉コレステロールを増加させる為、動脈硬化の原因となる。
<後記その2>(saaya leafさんのコメントを受けて)
油→燃料と言う観点からエタノール考:
原油が高騰していることから最近注目されたエタノール。
米国産のトウモロコシ製エタノールを保護したい中西部の農家と農業会の圧力が効いて、サトウキビのエタノールに多額の関税を課してアメリカ国内への流入を妨げているという現状がある。
ブラジルの砂糖エタノールは製造で使われる化石燃料の8倍のエネルギーを提供できるのに対し、米国のコーンのエタノールはその1.3倍しか提供できないにもかかわらず。
また、砂糖(サトウキビなど)エタノールはコーンエタノールよりも温室効果ガスの削減に役立つにもかかわらず。。
さらには、砂糖エタノールはアフリカやカリブの貧しい国々でも生産が出来るので、貧困解消に役立つにもかかわらず。。。
米国は貧しい近隣の国々を助けるサトウキビエタノールに課税し、輸入原油には関税をかけていないという事実。
また、環境という観点からは、、、
アマゾンの伐採問題をかかえるブラジルでは、灌漑の必要のないサトウキビの生産はアマゾンでは湿気が強すぎて育たないのでアマゾンを脅威にさらすことはない。しかし、ほとんどのサトウキビ農家は中南部のサンパウロ付近と北東部の大西洋熱帯雨林などの比較的乾燥した地域にあり、サトウキビ、コーヒー、オレンジ農園と放牧のせいで大西洋熱帯雨林は7%以下しか残っていない。
この5年間でアマゾンは年に7700平方マイルの熱帯雨林を放牧や大豆畑やパーム油の製造で失っている。今後の砂糖エタノール製造の拡大でブラジルのサバンナ地帯を破壊しかねない。
つまり、政府や環境活動家は保護すべき土地の区分や財源について一緒に検討すべきであり、さもなくばせっかくの砂糖エタノールの可能性が伸ばせない。 (2006年9月20日付NYタイムズThomas Freedman論説抜粋)
原油が高騰していることから最近注目されたエタノール。
米国産のトウモロコシ製エタノールを保護したい中西部の農家と農業会の圧力が効いて、サトウキビのエタノールに多額の関税を課してアメリカ国内への流入を妨げているという現状がある。
ブラジルの砂糖エタノールは製造で使われる化石燃料の8倍のエネルギーを提供できるのに対し、米国のコーンのエタノールはその1.3倍しか提供できないにもかかわらず。
また、砂糖(サトウキビなど)エタノールはコーンエタノールよりも温室効果ガスの削減に役立つにもかかわらず。。
さらには、砂糖エタノールはアフリカやカリブの貧しい国々でも生産が出来るので、貧困解消に役立つにもかかわらず。。。
米国は貧しい近隣の国々を助けるサトウキビエタノールに課税し、輸入原油には関税をかけていないという事実。
また、環境という観点からは、、、
アマゾンの伐採問題をかかえるブラジルでは、灌漑の必要のないサトウキビの生産はアマゾンでは湿気が強すぎて育たないのでアマゾンを脅威にさらすことはない。しかし、ほとんどのサトウキビ農家は中南部のサンパウロ付近と北東部の大西洋熱帯雨林などの比較的乾燥した地域にあり、サトウキビ、コーヒー、オレンジ農園と放牧のせいで大西洋熱帯雨林は7%以下しか残っていない。
この5年間でアマゾンは年に7700平方マイルの熱帯雨林を放牧や大豆畑やパーム油の製造で失っている。今後の砂糖エタノール製造の拡大でブラジルのサバンナ地帯を破壊しかねない。
つまり、政府や環境活動家は保護すべき土地の区分や財源について一緒に検討すべきであり、さもなくばせっかくの砂糖エタノールの可能性が伸ばせない。 (2006年9月20日付NYタイムズThomas Freedman論説抜粋)
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