3月に入って寒の戻りかこの冬で一番の寒さと言われた(最低気温が摂氏マイナス13度)火曜日、その同じ週の週末には夏時間(デイライトセイヴィング)に変更となった。
夏時間導入ということは、3月11日午前2時になったとたん午前3時になるというように1時間時計を進めることで、日本との時差は東海岸ではマイナス14時間からマイナス13時間に変わる。
夏時間や冬時間の変更日程はいつも日曜の未明の2時であり、公共交通機関なども含め一番人間が活動していないと想定される為。

時計屋さんが、店頭の時計を夏時間対応の為に一時間進める様子を報道しているNY1局のテレビ報道。
しかしこのNY1、時間変更になった最初の1分程度は、未だ画面にいつも表示される時間欄は「2:00」などを指し、その後しばらく全く表示されずようやく「3:03」などと表示されていたのには流石に笑って
しまった。
因みに、時刻の下の数字は華氏の気温で、華氏47度はおよそ摂氏8度。気温も夏時間使用にスイッチしたのか、昨日から急に暖かくなってきた。
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本来なら、4月最初の週末の日曜の未明である午前2時に時間が冬時間から夏時間に変更になるが、今年は3週間も前倒しとなった。
3年前に原油価格が高騰し、夏時間をより長く導入することで一日当たり10万バレルの原油が節約されると試算された為、2005年にエネルギー政策法(US Energy Policy Act of 2005)が米国議会で成立した。
そして、冬時間への移行は従来の10月最終日曜から、今秋から11月第一日曜へと1週間伸びて、通算1ヶ月夏時間が伸びることになる。
が、決定後に、その試算が誤りであることが発覚、それでも一ヶ月夏時間が伸びる決定のままで修正はされなかった。
以前騒がれた2000年問題(Y2K問題)の再燃かとも言われ、今回の変更の為にデジタル機器の時刻調整や動作確認に費やされる労力や費用等も含め20億ドルが使用され、果たして節約になるのかどうかと懸念されている。
確かに冬至の時期に比べ日は長くはなったとは言え、今までよりも一時間早起きをすることになるので、子供を学校に送り出す親などは未だ暗いうちに子供を学校に行かせなければならず安全面で心配だと言う声も報道されていた。


後記:夏時間とは   wikipediaより抜粋

サマータイム(イギリス英語 summer time、ヨーロッパ大陸でも用いる)、デイライト・セービング・タイム(DST)(アメリカ英語 daylight saving time)

<歴史>
18世紀にベンジャミン・フランクリンが提唱したが、フランクリンの時代には実現しなかった。第一次世界大戦中のドイツで、1916年4月30日から10月1日まで、同じくイギリスが1916年5月21日から10月1日まで採用したのが始まりである。

<日本におけるサマータイム>
日本でも、1948年4月28日に公布された「夏時刻法」に基づいて、同年5月から毎年(ただし、1949年のみ4月の)第1土曜日24時(=日曜日1時)から9月第2土曜日25時(=日曜日0時)までのサマータイムを実施していた。しかし、4回の実施を経て5回目直前の1952年4月11日に夏時刻法は廃止され、以後、日本では法律に基づく全国一斉の本格的なサマータイムは実施されていない。
廃止の原因としては、農家の生活リズムの混乱、加えてより深刻だったのが、当時一般会社員と公務員は出勤時間が大体一時間ほどずれていたが、サマータイムの導入に際し、公務員の出勤時間が早まりサラリーマンと出勤時間が一致して鉄道・バスが殺人的な混雑(しかも夏に、である)を招いたことが挙げられる。なお、この通勤ラッシュはサマータイム廃止後も人口増に伴い慢性化していくことになった。
しかし、1995年頃から省エネなどを名目としたサマータイムの再導入が一部議員を中心に検討され始め、2004年8月には衆参両院の超党派による議員連盟が設立され、2005年に法案提出の動きがあったが、郵政民営化法案のからみで見送られた。

<主な地域の実施期間> 2007年現在。
アメリカ合衆国(前述のとおり2007年からすでに変更され実行されている)、カナダ、メキシコ(一部除く) - 3月第2日曜日午前2時~11月第1日曜日午前2時(現地時間基準。開始日には2時が3時になり、終了日は2時が再度1時になるため、開始日は1日が23時間、終了日は逆に25時間になる)
ヨーロッパ各国(一部除く) - 3月最終日曜日午前1時~10月最終日曜日午前1時(UTC基準)
ロシア - 3月最終日曜日午前2時~10月最終日曜日午前3時(現地時間基準)
オーストラリア(北部・西部地区は実施なし) - 10月最終日曜日午前2時~翌年3月最終日曜日午前3時(現地時間基準)
ニュージーランド(一部除く) - 10月第1日曜日午前2時~翌年3月第3日曜日午前3時(現地時間基準)
ブラジル - 10月第3日曜日午前0時~翌年2月第3日曜日午前0時(現地時間基準)
なお、ドイツ・フランス・ブラジルでは年々、廃止を求める意見が増加している。

<サマータイムを実施していたが廃止した地域>
香港(1941年-1979年) 韓国(1987年-1988年)中国(1986年-1992年)オーストラリア北部・西部(1917年、1942年-1944年) 台湾(1945年-1979年)コロンビア モロッコ アルゼンチン