昨年12月に JAZZ at LINCOLN CENTER ORCHESTRA がニューヨークフィルとの「くるみ割人形」の各曲をコラボレーションした NY PHIL & JAZZ を観て、是非とも今度はウイントン・マルサリス自身の演奏等をしっかりと聴いてみたいと思っていた念願のコンサート。

2 3 1

THE SONGS WE LOVE
Music Director, Trumpet : Wynton Marsailis
Trumpet : Ryan Kisor
Trumpet : Marcus Printup
Trumpet : Michael Rodriguez
Alto Saxophone : Ted Nash
Alto Saxophone : Wherman Irby
Tenor Saxophone : Walter Blanding
Tenor Saxophone, Clarinet : Victor Goines
Baritone Saxophone : Joe Temperley
Trombone : Chris Crenshaw
Trombone : Vincent Gardner
Trombone : Elliot Mason
Piano : Dan Nimmer
Bass : Carlos Henriquez
Drums : Ali Jackson

彼らのオリジナル曲ではないが、1930年代からの色々なジャズを彼ら風にアレンジしたものを順次、マルサリスの解説と共に演奏。
途中、テナーサックスを独演していた Victor Goines のサックスを首から提げる紐の留め具が壊れ、急遽クラリネットに代えて演奏し、曲の途中で楽屋に戻って新しい留め具などを取って戻ってくる間は、ピアノとドラムとベースだけで間を持たせるというハプニングがあったが、観客からは喝采。
マルサリスのトークは随所にジョークを交えて観客の笑いをとりつつ、また、彼自身が舞台を歩き回り後方の観客をも意識しつつ演奏していた。
最後に、ガーシュインのラプソディ・イン・ブルーは盛り上がっていた。
アンコールがなく、観客もアンコールがないのを知っているようで皆さくっと終わったのが残念。

このホールは出来て新しいこともあるが、前列との勾配が非常にあるので、前の人の頭が邪魔になることがほとんどなく観易い。
舞台後方には、柱と柱の間に壁がなく、直接下をのぞけば機材置き場や楽屋になっているようで、休憩時間には、ベース演奏の Carlos Henriquez が女性とベンチで話している姿なども見ることが出来た。

会場の作りが円形なので仕方ないのかも知れないが、アッシャーが通路を歩き回るのが演奏中に気になってしまった。
客層はやはり中年が多く、白人が主流。