モーツアルトの音楽にバランシン振り付けの "SYMPONIE CONCERTANTE" と、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」を題材にしてメンデルスゾーン作曲、アシュトン振り付けの "THE DREAM" の二本立てを。

<SYNPHOIE CONCERTANTE>

Choreography : George Balanchine
Music : Wolfgang Amadeus Mozart
Stella Abrera, Maria Riccetto, Gennadi Saveliev

群舞が多く技術が必要とのことだが、最後の方で一人の女性が尻もちをつくアクシデント。
もともと、ドヴォルヴェンコ Irina Dvorovenko が配役されていたが、急遽変更となり、本来なら第二部の THE DREAM に出るべき ステラ・アブレラ Stell Abrera が踊っていた。
二人の女性を支える男性役には、ヴィシニョーワが招いたキエフのプリンシパルであるサヴェリエフ Gennadi Saveliev だったが、この振り付けでは男性はスピンを2度ほどしただけでひたすら女性達のバランスを取るだけに終わっていたので、少々気の毒かも。

<THE DREAM>

1

Choreography : Frederick Ashton
Music : Felix Mendelssohn-Bartholdy

Titania : Diana Vishneva
Oberon : Angel Corella
Puck : Craig Salstein
Demetrius : Sascha Radetsky

笑いが起こるコミカルな部分もあり、小品ながら面白い。
小悪魔的なヴィシニョーワの Titania役と、軽快なコレーラの Oberon役は、とても似合っているように思えた。
先週観た オセロで毒のあるイアーゴ役を好演していたラディツキーが今回はコミカルなカップルを演じていたのには驚いた。
二つのカップルがお互いの恋人を巡って争うシーンでは、女性が女性をつきとばす際に勢い良く倒れこんで音がして会場からも声がもれるなどしていた。
森の妖精達の踊りの時には、オーケストラボックスから女性数人の歌声も聴かれた。
後半の方が人気のあるプログラムだった為、前半終了後に来るお客さんもいるなど、観客の志向がはっきりしている。

1 2
        ヴィシニョーワ              コレーラ

1 2
         サルステイン             ラデツキー