チャイコフスキーの三大バレエの一つ、眠れる森の美女を観に。
配役はオーロラ姫にジュリー・ケント、デジレ王子にイーサン・スティフィルと前日までは発表されていたが、当日の朝になってジュリー・ケントの代わりにギリアン・マーフィーになり、ケントは怪我の為に降板したとのこと。ケントが観たかっただけに非常に残念。

Choreography after Marius Petipa
Additional choreography and staging by Kevin McKenzie, Gelsey Kirkland, and Michael Chernov
Music : Peter Ilyitch Tchaikovsky

Princess Aurora : Gillian Murphy
Prince Desire : Ethan Stiefel
The Lilac Fairy : Michele Wiles
The Fairy Carabosse : Martine van Hamel
The Bluebird and Princess Florine : Sarah Lane and Carlos Lopez

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もう一人のプリンシパル、ミシェル・ワイルズ            スティフィルとマーフィー

オーロラ姫の見せ場の一つであるプロローグ後の1幕目の4人の求婚者達との踊りの場面では、オープニングガラ でソリストのヴェロニカ・パートが演じてバランスを崩し足を突くという失策を演じてしまっただけに、つい今回は観る側も緊張して観てしまったが、今日のマーフィは完璧で大きな拍手をもらっていた。

チャイコフスキーのバレエの中でもとりわけ長いバレエだけに、2時間半ほど(休憩を入れて3時間)かかった。長いこともあるのだろうが、2幕目と3幕目は休憩がないにもかかわらず結構帰る人が居たのには驚いた。

3幕目には、長靴を履いた猫、赤頭巾、シンデレラ、青い鳥がオーロラ姫達の結婚を祝福に来るというストーリーはいささか無理があるように思われる。青い鳥のカルロス・ロペスは良かったが。

スティフィルとマーフィは役柄のみならずプライベートでもカップルなので、演技が終わった後のカーテンコール時の舞台上でもキスをしていて会場からは微笑みともため息ともつかない反応。一緒に行ったアメリカ人の友人は「セルフィッシュな人達ね!」とジョークを飛ばしていた。