ジャパンソサエティーの100周年を記念した能を観に。
昨日・今日・明日の3日間だけの公演だが、昨日はあいにく雨模様で屋内での公演となり、今日はお天気だったので、ようやく本来の企画どおりの屋外で開催された。

北条(太閤能): シテ 梅若六郎、ワキ 殿田健吉、アイ 石田幸雄・高野和憲
井杭(狂言) : シテ 野村萬斉、アド 石田幸雄、小アド 野村裕基 
井筒(能)  : シテ 観世銕之丞、ワキ 殿田健吉

笛 : 松田弘之
小鼓: 大倉源次郎
大鼓: 亀井広忠

井筒の場面 (画像:よみタイムHP)
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ジャパンソサエティーの前の Dag Hammarskjoid Park に特設された能舞台の前には観覧席があり、その横にはパーシャルビューということで当日無料で60名だけの席もある。
チケットは完売だったので12時に配られた無料チケットを入手、右サイドとは言え良い席にありつけた。

始まる前には、野村萬斉氏が、7歳の息子にふりつけなどの最後の確認をしていた。
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薪は実際になく、画面に薪が燃えている画像が映し出され、舞台が始まるとその画面が英語訳が表示される。屋外なので、パトカーや救急車のサイレン、散歩をさせている人の犬の鳴き声、飛行機の音、横を走る車の音などがするが、観覧席以外からでも容易に観ることが出来るので、偶然通りかかって足を止めて観る人など。UPSのデリバリーのお兄さんも通り過ぎかけたが、わざわざ車をバックさせて停め、しばし車から降りて鑑賞していた。
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能を鑑賞したのは初めてだったがやはり難しく、英語訳であれビジョンに何が唄われているかが表示されていたのが助けになった。
静かにシテ等が奥に消えて行って、後見や地謡の人達が立つ頃に拍手。最後に豪快に終わるでもなく、静かに静かに終わるので、観客は拍手のタイミングなどを戸惑っていたように感じられる。
先日観たの 平成中村座の歌舞伎 であれば最後にカーテンコールなどがあったが、そう言ったものがあるわけではないので、アメリカ人は戸惑っていたかも。