9月14日(金)NYはJFK空港からTAM(JJ)8081便午後7:40発にて一路ブラジルへ。
15日(土)午前6:40にサンパウロ到着、11:00サンパウロ発のTAM3169便にて12:30にイグアスに到着。

イグアスには世界三大瀑布の一つであるイグアスの滝を観に行くことが目的。
イグアスの滝はアルゼンチンとの国境に位置しているが、パラグアイとも国境を接しているので、着陸間近には、ブラジルとパラグアイが共同開発したイタイプーダムを見ることが出来た。イタイプーダムは、アスワンハイダムを抜いて現在世界最大だが、中国の三峡ダムが完成すればその地位を抜かれることになる。
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イグアス川やパラナ川流域にはトウモロコシ・大豆・小麦の畑が広がる      イタイプーダム      イタイプーダム

イグアスの滝は、ナイアガラの滝(アメリカ・カナダ)と、ヴィクトリアの滝(ザンビア・ジンバブエ)と並んで世界3大瀑布と称される。水量ではナイアガラに、高低差でもエンジェルフォール(ヴェネズエラ)などには劣ってはいても、滝の数たるや広域に渡っているので最大の滝とも言われる。
イグアス国立公園の総面積はブラジル側は170,086ヘクタール、アルゼンチン側の49,200ヘクタールと国立自然保護区6,300ヘクタールを加えると両国で225,586ヘクタール。
1984年にアルゼンチン側が、1986年にブラジル側がユネスコの世界自然遺産に登録された。

約1億2000万年前には存在していたと言われ、先住民グアラニー族により「イグアス(大いなる水)」と名付けられていた。幅2.7キロメートルに渡って岸壁を分断し80メートルの落差を毎秒65,000トンの水が落ちていく。西洋に知れたのは16世紀中頃とのこと。
アルゼンチン側には、最大の「悪魔の喉笛」と言われる滝があり、ブラジル側からも眺めることが出来る。
水量にもよるが、150本~270本の滝があり、大きな物には個々に名前がつけられ、この一体の滝全てを総称してイグアスの滝と言われている。

イグアス到着後すぐにイグアスの滝のあるブラジル側の国立公園へ。公園内では、野生のアナグマや蝶が出迎えてくれた。
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遊歩道があり、そこでは滝の水しぶきを浴びることになる。対岸はアルゼンチンで、左奥の滝が最大の「悪魔の喉笛」。
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ブラジル側では最大のサンタマリアの滝。
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本当は、昨年にこの地を訪れる予定だったが、昨年はラ・ニーニャ現象の為に渇水し、何十年ぶりかで滝の岩肌が現れるという特異な状況だった為、今年観に来ることにした。
ガイドをしてくれたロベルト青山氏曰く、昔は乾季・雨季の差がはっきりとしていたが、自然環境が変わって来ており、一昨年は大雨により滝が増水して遊歩道も通行止め、昨年は渇水によりサンタマリアの滝の上にも人が歩いて行けるという状況だったとのこと。今年は未だ水量が少ない方だそうで、地球温暖化に伴う気象変化を憂慮されていた。
パークレンジャーの人が、昨年と一昨年の滝の様子をパソコンで見せてくれていたので、それと今年私が実際に観た滝とを比較してみた。

左は昨年、右は今回のサンタマリアの滝:
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     昨年の様子(パークレンジャー撮影)            今回の様子

遊歩道界隈(ブラジル側)と対岸(アルゼンチン側)の様子:
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一昨年の様子(パークレンジャー撮影) 昨年の様子(パークレンジャー撮影)       今回の様子