サン・ベント修道院へ。
丁度正面祭壇は修復中で観ることが出来なかったが、それでも内陣は十分におごそかで綺麗なゴシック建築。入口の扉を開けておくことで風通しが良いが、ろうそくの炎が消えてしまう為、それを防ぐ為に、扉のような物が内部にも設けられている。
この修道院は戒律の厳しい学校も併設していて、リオのお金持ちの良家の子息が通っているとか。
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内部には洗礼式を行う場所も。
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1811年に完成したカンデラリア教会。ローマにある聖ペテロス教会を模していて、リオにおける最初の教会として1630年に建造が始まった。あいにく閉まっていて内部は見学できず。
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チラデンテス宮殿へ。
チラデンテスとは、ブラジル独立運動時に殉死した歯医者さんの名前で、この場所にあった牢につながれ、その前の広場で4月21日に処刑された。現在、その日はブラジルの休日となっている。
もともと牢獄だったが、1826年に国民議会の下院が置かれ、1975年からはリオ・デ・ジャネイロ州の立法議会として使用されており、この建物は1926年に完成したもの。
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「チラデンテス宮殿」と言われているが、実は王家等が住んでいたわけではない。
そのチラデンテス宮殿の隣にある3階建ての長い建物こそが、ポルトガルからやってきた王家の宮殿で、現在は1階部分はお店などに利用されている。
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1909年にオープンした市立劇場。内部を見学したかったが、丁度クラシックのコンサートの真っ最中だった。
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リオの夜を上空から。イパネマやコパカバーナの地形が良くわかる。
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リオのガレオン国際空港19:50発のTAM(JJ)8090便にてサン・パウロはグアルーリョス国際空港21:00着。サン・パウロ22:30発のTAM(JJ)8080便でNY J・F・K国際空港に翌日の朝7:30着。


受け売りのこぼれ話

・人口比は国民の半数は白人で、続いて白人と黒人のミックス、先住民となるが、先住民の乳幼児の死亡率が
 高い。エイズや西洋風の病気になることが多く、しかし彼らの薬草などでの治療に頼ることが多い為。

・日系人はブラジル全体で現在約80万人、サンパウロで5世までを含んで約30万人。来年は移民100周年を
 迎える。
 明治41年(1908年)から移民政策が行われ、主に沖縄からの移民が多かった。
 1888年にブラジルでの奴隷制度が廃止され、労働力としてイタリアやドイツからの移民がその後入っては
 来たが、その後、日本から労働力としての移民をブラジル側が受け入れた。
 しかし、(マナウスの項でも述べたが)アマゾン奥地に入植させられた日本人は、想像を絶する苦労を
 強いられた。
 
・48歳で老人ホームに入れる。

・マナウスで求職するならすぐに見つかるが、サン・パウロでは早くて8か月、遅いと3年ほど待つことになる。

・警察官と同様、公立学校の先生の給与は安く、初任給は800レアル程度。国の定めた最低賃金は380レアル。
 その為、警察官は給料日前などには市民にあらぬ嫌疑をかけ、裁判には費用がかかるので示談にさせ
 袖の下をもらうこと多々。

・給与の低い公立の先生は年間半分ぐらいはストをしている。
 生徒数に対して先生の数が少ない為、学校は3部制と分かれている。
 生徒は制服を着ている時は、公共の交通機関は無料となる。
 義務教育期間である小中学校は現在8年制だが、来年からは9年制に変わる。低学年ですら落第があるので
 ○年生だから○才とは限らず、大学への進学率は非常に低い。

・メキシコシティなどと同様、夜11時以降は、信号で停車すると強盗などに逢う可能性があるので、交通の
 安全性を確認できれば赤信号でも進んで良いということになっているそうだが、夜11時でも交通量が多いので
 信号を守らない方が危ないとか。
 また、リオはサン・パウロよりもより運転マナーは荒っぽいとのこと。

・お肉の値段は牛ヒレ>豚>牛>鶏の順で高い。

・現在ブラジル国内で3種類の時間帯を使用しているが、その時差を無くそうという動きもある。

後記

1997~2006年の10年間で約462,000人が殺人事件で殺されたと国際調査機関RITLAの調べでわかった。
06年の犠牲者数は46,660人で、人口10万人当たりの犠牲者数で表す殺人発生率は日本の20倍を超える25.0とのこと。
銃が凶器となる件数は全体の4分の3。犠牲者のうち15~24歳の若者層が06年で4割を占め、麻薬抗争に青少年が巻き込まれている。
06年で殺人が一番多かった都市はサンパウロの2,546人で、殺人発生率は23.7、ワースト2位はファベーラ(スラム街)を中心として麻薬戦争が激化しているリオデジャネイロで2,273人、発生率は37.7と高い。