札幌駅近くのホテルに泊まったが、せっかくだからと二条市場で朝食を食べることにした。
二条市場は完全に観光地化された市場で、地元の人はまず買いに行かないと言って良いが、朝早くから営業していることもあり、魚屋を営んでいるお店の食堂では定食などが食べられる。
人気の丼(イクラとウニの併せ丼)などは3000円となっていてお店に来る観光客の9割がそれを注文するとのこと。
我々は、ホッケ定食750円、ししゃも4尾700円、蟹汁350円を注文。
ホッケは肉厚で脂がのっていて美味しいが、やはりししゃもが秀逸。
本当のししゃもではないカラフトシシャモ(カペリン)を子持ちシシャモと称した冷凍物しかNYでは手に入らないので、本物のししゃもは美味。身はどちらかと言えばハタハタに似ていてあっさり。
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       ホッケ定食         ししゃも          蟹汁

ししゃも 柳葉魚 について
本州などで売られている「ししゃも」はあくまで代用品で、本物の「ししゃも」とは違う。
ししゃもは北海道は鵡川産の物が有名で、年間で10月中旬から11月中旬の一か月だけ採れる。漁獲量はわずか1300トンなので、本州の居酒屋などにはまず出回らない。
つまり、全国で市販されている「子持ちししゃも」の90%はししゃもではなく、輸入物の代用品として使われているカラフトシシャモ(カペリン)という魚で、学術的にも生態的にもししゃもと大きく異なる。カラフトシシャモ(カペリン)は、年間30,000トン輸入され、価格が安く外観や食感がししゃもに似ているが、本物のししゃもの風味には敵わない。カラフトシシャモ(カペリン)のうろこは、とても小さくほとんどないように感じるが、ししゃものうろこははっきりとしているのですぐ見分けることが出来るとのこと。
ししゃもは子持ちししゃもとして昭和40年代に大手水産会社より売り出され、ししゃもと言えば子持ちししゃも、というイメージが定着した。カラフトシシャモ(カペリン)のオスのお腹に似たような形の卵を注射して子持ちししゃもとして売る場合もあると聞くが、それはデマだという説も。
実際のところ、本物のししゃもはオスの方が断然美味しく、メスよりも値段も高い。