朝食のビュッフェには、パンノキの実(ブレッドフルーツ bread fruit)がプランテーン(加熱して食べる青いバナナのような物)と共に出た。
パンノキはもともとタヒチからやって来た食べ物で、ローストするか茹でるかして食べる。今回はローストして出てきた。外側はカリッとしていて、食べると中はお芋のような味。なるほど主食になるので、パンノキと呼ばれると納得。
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午前中はいかだ下り、午後は乗馬に行くことにした。

★竹で出来たいかだ下りは、グレートリバーなどでも楽しめるが、モンテゴベイから東に37キロほど行ったマーサ・ブレア川へ。
途中の海岸沿いには食べても美味しいコンク貝(ほら貝のような巻貝)が、観賞用として売られていた。
また、アイスボックスに魚を入れて街道で売る魚屋さんも。島の南側の海の方が魚が豊富に獲れるので、南側で獲った物を北側であるこちらに持って来ているとのこと。
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          コンク貝を売るお店           街道沿いの魚屋さん

海岸沿いはオールインクルッシブの豪華なホテルがあり、ホテルの施設として綺麗なゴルフコースが隣接している所もある。
もともとこの一体は、イギリス植民地時代に広大なプランテーションを持った大富豪などの建てたお屋敷が点在した地域。
265,000平米もの敷地を所有し1770年に総督として赴任したジェームス・パーマーが建てたローズ・ホール・グレートハウスと言うお屋敷がある。18歳でアイルランドから嫁いだアニーが、3人の夫と浮気相手の黒人奴隷達も殺し、1831年に奴隷達に殺され、今も彼女の幽霊が出ると言われることで有名。
しかし少し行けば、現在は海沿いには掘っ立て小屋の違法に住んでいる貧しい人の家もあり、ハリケーンが来ると一番に被害に遭うと言う。
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      ゴルフコース  ローズホールは門からはるか彼方の奥に邸宅が       違法な住居

前日もそうだったが、海岸沿いのハイウェイを走ると、対向車がしょっちゅうライトで合図をしてくれ、その後必ず警察が取り締まりをしている。
オランダで運転していると、たまにそうやって教えてくれることもあったが、アメリカでは片側が数車線と多いこともあって対向車が取り締まりを教えてくれることがあまりない。今回、久しぶりにそういう運転者の連携プレーを見たような気がする。
メキシコやブラジルでは、警察官の給与が安い為、給料日前になるとやたらといらぬ嫌疑で車を捕まえては袖の下を要求して小遣い稼ぎをするが、ここではそれほどのことはないとのこと。たまに、片方は正規の違反切符、もう片方は非合法でお金を警察官に払うが記録には残らない方法とを提示して、「右のチケットと左のチケットとどちらが良い?」と聞く警察官がいるぐらいとのこと。

マーサブレア川のいかだ下りのポイントへ。 
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中国からもたらされた竹はここの気候では一日に8センチ~15センチ程度成長するとのことで、いかだなどに利用されている。二人がけのいかだに乗って、竹の棒一本の船頭さんと共にゆったりと鳥の鳴き声などを聞きながら一時間弱の川下りを。
途中ではアーモンドの木などもあった。
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    アーモンドの木 アーモンドは緑の果肉を取った中の部分を乾かし、さらにその中の核を食べる

船頭さん達は自生している木の実の中をくりぬき、彫刻を施して売っていた。山の上部に行けばより大きな実がなっており、食器などに使っているとのこと。
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午後からの乗馬等は次の記事へ。