久しぶりにブロードウェイミュージカルに行くことにした。2007年度のトニー賞の作品賞を受賞した「春のめざめ SPRING AWAKENING」を。
ドイツを舞台にした1891年に作られたフランク・ヴェーデキント Frank Wedekind の同名戯曲のミュージカル版。少年少女の性への目覚めをテーマにした不条理演劇で、ロンドンでは100年上演禁止になったことも。
1999年から企画され、オフブロードウェイなどで上演され好評を得て、2006年にブロードウェイにかかり見事2007年度のトニー賞に輝くことになったもの。作曲の Duncan Sheik の功績がトニー賞を獲得出来た要因とも言われている。(画像右はHPより)
1999年から企画され、オフブロードウェイなどで上演され好評を得て、2006年にブロードウェイにかかり見事2007年度のトニー賞に輝くことになったもの。作曲の Duncan Sheik の功績がトニー賞を獲得出来た要因とも言われている。(画像右はHPより)
もともとのオリジナルキャストのうち、Moritz役がすでに昨年末に降板していたが、偶然今回の Wendla役がオリジナルの Lea Michele ではなく Alexandra Socha だったのは残念。Lea Michele はもともとミュージカル レ・ミゼラブル のオーディションに受かっていながら、そちらを蹴ってこちらの主演を選んだのだそう。
舞台の設定が面白い。舞台中央奥でバンドが演奏し、その前で演じられるのだが、その左右にある椅子では破格の40ドルの席となっており、まるでその観客もキャストの一員のように通常の観客席から観られることになる。いくつかの席には、出演スタッフがそこに座って演技をしない時は観客と一緒に見ていたりする。また、衣装も全く普通の観客のような人が3人そこに座っていて、コーラスが始まるとおもむろにマイクを取り出し、その席で歌うなどしていたのが面白かった。
性に興味津々のメルキア Melchior とヴェンドラ Wendla が知識不足でありながらお互い初めて体験する場面で前半が終わるのだが、若い女優さんも胸をあらわにするシーンだけに、インターミッション後もまた同じシーンを再開して始まるのはいささかしつこく感じられた。
性に興味津々のメルキア Melchior とヴェンドラ Wendla が知識不足でありながらお互い初めて体験する場面で前半が終わるのだが、若い女優さんも胸をあらわにするシーンだけに、インターミッション後もまた同じシーンを再開して始まるのはいささかしつこく感じられた。
出演者は少人数でそれぞれにストーリーがあり、ロック調の音楽で自分達の抑えられない気持ちを表現するのは、ミュージカルのテーマは全く異なるが レント を髣髴とさせるものがあったかと。
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