一昨日に続き、今度はニーナ・アナニアシヴィリが演じるキトリを観に。
もともとはディアナ・ヴィシニョーワがキトリ役をやる予定だったが、怪我の為に5月29日の 白鳥の湖 に続いてニーナが代わりを演じることとなった。
もともとはディアナ・ヴィシニョーワがキトリ役をやる予定だったが、怪我の為に5月29日の 白鳥の湖 に続いてニーナが代わりを演じることとなった。
振付:Marius Petipa and Alexander Gorsky
音楽:Ludwig Minkus
指揮:David LaMarche
ドン・キホーテ Don Quixote : Vitali Krauchenka
サンチョ・パンサ Sancho Panza : Alejandro Piris-Nino
キトリ Kitri : Nina Ananiashvili
バジル Basilio, a poor barber : Jose Manuel Carreno
ガマーシュ Gamache, a rich nobleman : Alexei Agoudine
ロレンツオ Lorenzo, Kitri's father : Isaac Stappas
メルセデス Mercedes, a street dancer : Maria Riccetto
エスパダ Espada, a famous matador : Gennadi Saveliev
フラワーガール Flower Girls : Renata Pavam(?) and Misty Copeland
ジプシーカップル Gypsy Couple : Simone Messmer and Arron Scott
森の女王 Queen of the Dryads : Veronika Part
キューピッド Amour : Sarah Lane
サンチョ・パンサ Sancho Panza : Alejandro Piris-Nino
キトリ Kitri : Nina Ananiashvili
バジル Basilio, a poor barber : Jose Manuel Carreno
ガマーシュ Gamache, a rich nobleman : Alexei Agoudine
ロレンツオ Lorenzo, Kitri's father : Isaac Stappas
メルセデス Mercedes, a street dancer : Maria Riccetto
エスパダ Espada, a famous matador : Gennadi Saveliev
フラワーガール Flower Girls : Renata Pavam(?) and Misty Copeland
ジプシーカップル Gypsy Couple : Simone Messmer and Arron Scott
森の女王 Queen of the Dryads : Veronika Part
キューピッド Amour : Sarah Lane
月曜のドン・キホーテ と指揮者が違って音楽がいささか速かったのか、一幕目のどんどん速くなる音楽に合わせてクルクルと回転しながら斜め前方に進むニーナが、最後の回転が音楽に間に合わず、少し回転しきれずポーズを取ったように感じたり、ニーナが別の動きから静止していたカレーニョなどと踊るシーンでもニーナの手が上がりきっていないのに一緒に踊る音楽が始まったので、ニーナは上げかけた手を降ろして次の動きをしなければならないようだった。指揮が早いのか、ニーナの動きが間に合っていないのかは良くわからないが。
今期のABTのチケットに印刷されているのは、ニーナのキトリが一幕目で大きくジャンプするシーン。そのシーンの時には、本来の振りではバレリーナはカスタネットを持ってカスタネットを鳴らしながら踊らなければならなかったが、激しい動きと慣れないカスタネットの操作は大変ということで、最近はほとんどのバレリーナはこのシーンでは手に何も持たないそうで、月曜のマーフィも勿論何も持っていなかった。
しかし、今日のニーナはしっかりカスタネットを両手に持って鳴らしながら踊っていたのは流石だった。(画像HPより)
3幕目のグラン・パ・ド・ドゥで、女性がアラベスクのポーズを取りつつ男性がその片手を持って彼女の周りを一周し、その後で男性が女性の手を離して女性が数秒間静止するという見せ場が2回あるが、今日のニーナ達はその部分は割愛していたかと。
男性が女性の前に後ろ向きに立ち背後の女性の手を取ってから、男性が手を離して女性がバランスを見せるシーンはあったが。
最後の見せ場のニーナのフェッテは、前回観た白鳥の湖の時はバランスがずれてあやうかったが、今回は安定感があった。
マーフィは二回転を最初にしてから、後半では扇子で顔を煽ぐようなしぐさをしつつフェッテで回っていたが、ニーナは着実に綺麗な一回転をずっと続けていて安心感があった。
しかし、今日のニーナはしっかりカスタネットを両手に持って鳴らしながら踊っていたのは流石だった。(画像HPより)
3幕目のグラン・パ・ド・ドゥで、女性がアラベスクのポーズを取りつつ男性がその片手を持って彼女の周りを一周し、その後で男性が女性の手を離して女性が数秒間静止するという見せ場が2回あるが、今日のニーナ達はその部分は割愛していたかと。
男性が女性の前に後ろ向きに立ち背後の女性の手を取ってから、男性が手を離して女性がバランスを見せるシーンはあったが。
最後の見せ場のニーナのフェッテは、前回観た白鳥の湖の時はバランスがずれてあやうかったが、今回は安定感があった。
マーフィは二回転を最初にしてから、後半では扇子で顔を煽ぐようなしぐさをしつつフェッテで回っていたが、ニーナは着実に綺麗な一回転をずっと続けていて安心感があった。
ホセ・カレーニョはどの回転の時にも軸がぶれない。彼はプライムタイムは過ぎたかも知れない40歳だが、速く強引に回るスピンではなく、何回転もした後はゆっくりスピードを徐々に落としつつもバランスや軸がずれないので、綺麗な身体の線を強調しながら回っていて、熟年の見せ場かと。
二幕目のカレーニョが狂言自殺を図って、そばに居るキトリの胸を冗談で触るシーンなどは、月曜のスティフィルの時と少し違えていた。
二幕目のカレーニョが狂言自殺を図って、そばに居るキトリの胸を冗談で触るシーンなどは、月曜のスティフィルの時と少し違えていた。
フラワーガールはもともと加治屋さんの名前がプレイビルにも記載され変更の紙も入っていなかったが、場内のアナウンスで変更とのこと。アナウンスでは誰に変わったか良く聞き取れなかったが、顔を見る限りでは Renata Pavam に代わったかと。
加治屋さんは柔らかい滑らかな踊りの中にもメリハリがあったように感じたが、彼女の場合はずっと柔らかいままで、ペアを組んだミスティ・コープランドの全部がメリハリのような踊りとでは弱く見えたように感じた。ソロの時の拍手も加治屋さんの時のようにはもらえていなかったかと。
加治屋さんは柔らかい滑らかな踊りの中にもメリハリがあったように感じたが、彼女の場合はずっと柔らかいままで、ペアを組んだミスティ・コープランドの全部がメリハリのような踊りとでは弱く見えたように感じた。ソロの時の拍手も加治屋さんの時のようにはもらえていなかったかと。
今日の闘牛士役のサヴェリエフは調子が良かった。前回5月29日の 白鳥の湖で王子の友人役をやった時は何だか覇気がなかったようだったが、今日は良かったように思えた。
相手役が同じくソリストのマリア・リチェットだったが、月曜は同じ役をヴェロニカ・パートが演じ、妖艶な笑みをたたえた存在感があり迫力だっただけに、同じコスチュームに同じ振りでも踊り手が違うとこうもイメージが違うかと驚いた。
相手役が同じくソリストのマリア・リチェットだったが、月曜は同じ役をヴェロニカ・パートが演じ、妖艶な笑みをたたえた存在感があり迫力だっただけに、同じコスチュームに同じ振りでも踊り手が違うとこうもイメージが違うかと驚いた。
ジプシーカップルはいずれもコールドからだったが、男性のアロン・スコットがとても良かった。月曜はソリストのラディツキーが演じてなかなか良いと感じたが、アロン・スコットの方が背中をそらせたジャンプの時など、手と足がつくのではないかと思えるぐらいの綺麗なジャンプを見せていて、キレがある。
難を言えばその身長がないことか。だからこそ、切れ味のあるジャンプが出来るのだろうが。
難を言えばその身長がないことか。だからこそ、切れ味のあるジャンプが出来るのだろうが。
今日の森の女王役には、月曜はストリートダンサーであるメルセデス役を演じたヴェロニカ・パートが。
大きな動きでバランスも綺麗に決まり、それは多くの拍手をもらっていた。
大きな動きでバランスも綺麗に決まり、それは多くの拍手をもらっていた。
本来だったら今日踊る予定のディアナ・ヴィシニョーワが観に来ていた。インターミッションの時にスポンサーかパトロンの人に会ったとみえて、しばらく通路で話していた。
月曜の元気いっぱい旬なカップルのマーフィとスティフィルに対し、今日は、45歳のニーナと40歳のカレーニョによる熟年の見せ場を心得たペアの演技と言った印象だった。
ニーナが演じた白鳥の湖を観た翌日に、白鳥で定評のある ジュリー・ケントとイリーナ・ドヴォルヴェンコのダブルキャストによる白鳥 を観たが、やはりニーナの白鳥が一番という感想を持った。
ところが、今日のニーナはそつなくこなしていたが、魅せるというよりは力技&体力勝負的な技巧が多いキトリ役では、若さが時には経験をまさるかも知れないという気もした。
土曜のこの演目は、ニーナと男性はアンヘル・コレーラなので、また違う印象が持てるかどうか、楽しみでもある。
月曜の元気いっぱい旬なカップルのマーフィとスティフィルに対し、今日は、45歳のニーナと40歳のカレーニョによる熟年の見せ場を心得たペアの演技と言った印象だった。
ニーナが演じた白鳥の湖を観た翌日に、白鳥で定評のある ジュリー・ケントとイリーナ・ドヴォルヴェンコのダブルキャストによる白鳥 を観たが、やはりニーナの白鳥が一番という感想を持った。
ところが、今日のニーナはそつなくこなしていたが、魅せるというよりは力技&体力勝負的な技巧が多いキトリ役では、若さが時には経験をまさるかも知れないという気もした。
土曜のこの演目は、ニーナと男性はアンヘル・コレーラなので、また違う印象が持てるかどうか、楽しみでもある。
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