今期のABTの公演時に配られるプレイビル(パンフレット)の表紙はメリー・ウイドウ。
その初日に行ってみた。
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(パンフレット画像はイリーナ、マキシム夫妻)

とにかく舞台は3幕とも全て豪華絢爛で、衣装も凄い。
先週観に行った ラ・バヤデール では怪我で降板したホセ・マニュエル・カレーニョが今日はしっかり踊っていた。
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振付:Ronald Hynd
音楽:Franz Lehar adaptation by John Lanchbery
指揮:Ormsby Wilkins

Hanna Glawari, a wealthy Pontevedrian widow : Julie Kent
Baron Mirko Zeta, Pontevedrian ambassador to France : Victor Barbee
Valencienne, his wife : Xiomara Reyes
Count Danilo Danilovitch, first secretary of the Pontevedrian Embassy : Jose Manuel Carreno
Camille de Rosillon, French attache at the embassy : Gennadi Saveliev
Njegus, private secretary to the ambassador : Carlos Lopez
Kromov, undersecretary at the embassy : Craig Salstein
Pritsch, undersecretary at teh embassy : Jared Matthews
Leading Pontevedrian dancer : Joseph Phillips
Magda and Ludmilla, two Pontevedrian ladies : Misty Copeland and Anne Milewski

全幕を通して、舞台装置が派手で衣装も豪華。1幕目2場のボールルームのシーンでは、階段や大きな柱などが舞台の一部をしめ、長い裾のドレスを着た女性の群舞が多く踊る時にはぶつからないかどうか心配になるほど。
おまけに、女性の衣装も豪華ならば、手に持った大きな扇子もキラキラ派手で、群舞ではその扇子を使って踊るのだが、少しでも手の角度や扇子の動きが異なれば余計に揃っていないように目立ってしまうように思われる。

2幕目の男性ばかりの群舞は、今シーズンのガラ での最初の演目。その中心になって踊ったのは今年 ABT に加入したばかりの Joseph Phillips で、今日はガラの時よりものびのびと踊っていたように感じられた。

3幕目のシェ・マキシムでのシーンでは、色々なお客さんということで老人3名が出てくるが、スタッパスなどコールドの若い男性が白髪の鬘で背中を曲げよれよれした芝居をしていて芸が細かい。
カレーニョとケントのデュエットでカレーニョのなめらかなリフトがみられた。

今日の配役はジュリー・ケントとヴィクター・バービーだったので、夫婦揃っての出演で、私は二人が舞台上で揃っているのを見るのは初めて。
ケントのその気品ある雰囲気と存在感でウイドーを良く演じ、バービーは相変わらずコミカルに演じていた。
役柄上、喜びと苦悩の両方を踊り表さなければならないヴァレンシエンヌ役のレイズの方が、実は見ごたえがあったかも。
そのレイズの不倫相手役のカミーユ役のサヴェリエフ、ソリストなのだがなかなかいつも重要な役であったとしてもあまり踊らないことが多かったが、今日はレイズのリフトを存分に観られ、良く頑張っていたかと。
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          レイズとサヴェリエフ            ケントとカレーニョ