![]() |
音楽:Adolphe Adam
振付:Jean Coralli, Jules Perrot and Marius Petipa
指揮者:Charles Barker
Giselle : Paloma Herrera
Count Albrecht : Marcelo Gomes
Hilarion, the village huntsman and a gamekeeper to the court : Gennadi Saveliev
Wilfred, the count's squire : Jared Matthews
Berthe, Giselle's mother : Karin Ellis-Wentz
The Prince of Courland : Victor Barbee
Bathilde, the prince's daughter : Kristi Boone
Peasant Pas de Deux : Sarah Lane & Blaine Hoven
Myrta : Veronika Part
Moyna : Simone Messmer
Zulma : Yuriko Kajiya
Count Albrecht : Marcelo Gomes
Hilarion, the village huntsman and a gamekeeper to the court : Gennadi Saveliev
Wilfred, the count's squire : Jared Matthews
Berthe, Giselle's mother : Karin Ellis-Wentz
The Prince of Courland : Victor Barbee
Bathilde, the prince's daughter : Kristi Boone
Peasant Pas de Deux : Sarah Lane & Blaine Hoven
Myrta : Veronika Part
Moyna : Simone Messmer
Zulma : Yuriko Kajiya
パロマ・ヘレーラを観た時には大柄なこともあり重たい印象を受けたが、一昨日のニーナ・アナニアシヴィリや、昨日のジュリー・ケントよりも若いこともあって、一幕目のジゼルはずっとはじけた村娘のイメージで生き生きとしていて実に良い。
現在、メトロポリタン劇場の地下のギャラリーで飾られているバレエの写真集の中には、ゴメスとヘレーラの一幕目が飾ってあった。
一幕目最後の裏切られたことを知った時のヘレーラ扮するジゼルは、驚きから呆然自失と言ったふうで無表情で空を見つめ、昔の幸せだった時を思い出してほほ笑む時ですら狂気に満ちた笑みに見えた。驚き・怒り・悲しみ・狂気じみた笑みを現わしたニーナ、驚きと悲しみを現わしたケントとも又違った表現方法とでも言ったところで、病気で亡くなったというよりは狂気で突然亡くなったと言った感じ。
私と結婚するって誓ったんではなかったの?とゴメス扮するアルブレヒトに詰め寄るシーンで、ゴメスは罪の意識から彼女から顔をそむけていると、ヘレーラ扮するジゼルが私の方をちゃんと向いてと言わんばかりに手で彼の顔を向けさせる時、昨日のケントなどは実際には顔に触れずにそのふりだけだったように思うのだが、今日のヘレーラはしっかりゴメスの頬をぎゅっと顔に皺が出来るぐらいに向けさせるなど、迫真の演技。
現在、メトロポリタン劇場の地下のギャラリーで飾られているバレエの写真集の中には、ゴメスとヘレーラの一幕目が飾ってあった。
![]() |
一幕目最後の裏切られたことを知った時のヘレーラ扮するジゼルは、驚きから呆然自失と言ったふうで無表情で空を見つめ、昔の幸せだった時を思い出してほほ笑む時ですら狂気に満ちた笑みに見えた。驚き・怒り・悲しみ・狂気じみた笑みを現わしたニーナ、驚きと悲しみを現わしたケントとも又違った表現方法とでも言ったところで、病気で亡くなったというよりは狂気で突然亡くなったと言った感じ。
私と結婚するって誓ったんではなかったの?とゴメス扮するアルブレヒトに詰め寄るシーンで、ゴメスは罪の意識から彼女から顔をそむけていると、ヘレーラ扮するジゼルが私の方をちゃんと向いてと言わんばかりに手で彼の顔を向けさせる時、昨日のケントなどは実際には顔に触れずにそのふりだけだったように思うのだが、今日のヘレーラはしっかりゴメスの頬をぎゅっと顔に皺が出来るぐらいに向けさせるなど、迫真の演技。
農民カップルのパ・ドゥ・ドゥーは、もともと予定されていた Hee Seo ではなく Sarah Lane になり、男性はコールドから抜擢された Blaine Hoven だったが、サラ・レーンは ドン・キホーテ で連日キューピッド役をやっていて、ひときは多くの拍手をさらっていたが、今日は丁寧に踊ってはいるものの音楽よりも遅めの動きになってしまっていて、拍手も少ない。。。昨日の優雅さには欠けるがパキパキと元気に踊ったミスティ・コープランドとは対照的。
一方、相手役のホーヴェンだが、相当緊張していたようで、サラ・レーンの片手を取って彼女のバランスをサポートする時に彼女に近づき過ぎて立ってしまった為、本来なら彼女の手がすっと伸びているはずが彼の手が彼女の身体に近い為に彼女はひじを曲げざるを得ず、綺麗な身体の線が手で途切れたようになってしまっていた。
また、ホーヴェンの見せ場であるソロでは、二回転ジャンプを3度するのだが、一度は着地があまり綺麗でなかった。そして、一番最後、回転した後で片膝を立てて決めのポーズをするべきところ、ぐらっとバランスを崩し、会場からはため息の後に同情にも似た拍手になってしまった。
終演後に楽屋口から出て来たホーヴェンを見かけたが、さすがに相当ショックだったのかサインなどには応じていたがずっと固い表情のまま。
彼の為に付け加えるとすれば、一昨日のジャレッド・マシューズよりも、昨日のカルロス・ロペスよりも、二回転の後の膝を曲げて両足を外側に向けての着地の時には、一番両足がクロスし難しい位置で着地していたと思うが。
一方、相手役のホーヴェンだが、相当緊張していたようで、サラ・レーンの片手を取って彼女のバランスをサポートする時に彼女に近づき過ぎて立ってしまった為、本来なら彼女の手がすっと伸びているはずが彼の手が彼女の身体に近い為に彼女はひじを曲げざるを得ず、綺麗な身体の線が手で途切れたようになってしまっていた。
また、ホーヴェンの見せ場であるソロでは、二回転ジャンプを3度するのだが、一度は着地があまり綺麗でなかった。そして、一番最後、回転した後で片膝を立てて決めのポーズをするべきところ、ぐらっとバランスを崩し、会場からはため息の後に同情にも似た拍手になってしまった。
終演後に楽屋口から出て来たホーヴェンを見かけたが、さすがに相当ショックだったのかサインなどには応じていたがずっと固い表情のまま。
彼の為に付け加えるとすれば、一昨日のジャレッド・マシューズよりも、昨日のカルロス・ロペスよりも、二回転の後の膝を曲げて両足を外側に向けての着地の時には、一番両足がクロスし難しい位置で着地していたと思うが。
村でのワイン祭りでの群舞で、男性2人と女性2人の併せて4人が一つのグループとなり、そのグループが4つあってグループごとに回るシークエンスで、ひと組だけ女性が一人足らずに3人で回っていたが、途中で欠けていた女性一人が加わったところ、もともと居た女性はそれに気付かず、別の隊形になった際に慌てて振り返って後から加わった女性との間隔を確かめるような動きが見られた。
確か、昨日も二幕目だが、妖精の群舞で2人の入りがやや遅れた場面があったが、今日は歴然としていたのでどうしたことか。
確か、昨日も二幕目だが、妖精の群舞で2人の入りがやや遅れた場面があったが、今日は歴然としていたのでどうしたことか。
二幕目の精霊の女王を今日はソリストのヴェロニカ・パートが演じたが、昨日はその役のプリンシパルのミシェル・ワイルズが登場した時には拍手が起こらなかったが、今日のパートが登場した時は拍手が。
パートの女王も貫禄があって良かったが、役作りなのだろうが、横を向いてアラベスクのようなポーズの時にいささか顎を上げて見下ろすような感じにするのだが、頭の位置が後ろになる為、身体全体の線の美しさが後ろに下げた頭のせいで損なわれてしまっているように感じた。
とても身体の線が綺麗なのだが、大柄で重たく見えてしまうヴェロニカ・パートを今日は間近で見たところ、顔が小さくてとても美人だったが、やはり背が大きかった。
今日の精霊の Zulma役は加治屋百合子さん。手足が本当に細くてしなやかで腰も柔らかくとても綺麗。Moymna役の Simone Messmer と共にソロの部分があるのだが、Messmerには拍手は起こらず、加治屋さんには拍手があった。群舞と一緒に片足を上げた状態で進む時には、加治屋さんの上げた足はぶれることなくまっすぐ水平が保たれていて綺麗だったのに対し、群舞の足の上げ具合はさまざま。今日はジゼル鑑賞が3回目ということもあって、見る目が厳しくなってしまったのかも知れないが。
ヒラリオン役は一昨日と同じサヴェリエフだったが、何故昨日のラディツキーの方が良く観えたのかと再度見比べてみると、サヴェリエフは表情にあまり変化がないような気がした。
彼に、月曜も今日も観たよと言ったところ、金曜は見ないの?と言われてしまい、(金曜は観るつもりはないが)OK金曜もねと答えざるを得なかった。。。
ヘレーラのバランスは、とにかく安定していて良い。ヘレーラのジャンプがあまりに高いので、今日の指揮者はその部分だけ彼女のジャンプの着地に合わせてゆっくりと演奏してあげていて、なかなか良かった。
舞台ではいささか重たく見えると思っていた彼女だったが、実際に傍で見てみると、腕などあまりに細くてビックリ。
今日のマルチェロ・ゴメスは秀逸。一昨日のアンヘル・コレーラはニーナ・アナニアシヴィリをリフトした時にぐらついていたし、昨日のイーサン・スティフィルはジュリー・ケントをリフトした時もやや安定に欠けていたが、今日のゴメスのリフトはばちっ、ばちっと静止している上、女性のウエストを持って両手でポンと女性の身体を少し投げ上げる時も、一番高く女性の身体が上がっていたように思えた。
二幕目の彼のソロで、二回転ジャンプを3度する時があるのだが、最初の二度は手を上に挙げてのジャンプ、三度目は手を身体の横にしてのジャンプで良かった。
また、その後の見せ場では、コレーラやスティフィルが両足で踏みきってジャンプし空中で素早く足を交互に打ち合わせて着地するアントルシャで斜めに進むシークエンスを二度見せるのだが、ゴメスの場合は何度も真上に高くジャンプしてのアントルシャで、拍手喝采。見ごたえがあり非常に良かったかと。
一昨日のニーナとコレーラのペアの舞台を観た後だけに、昨日や今日は楽しめるか疑問だったが、ダンサーが違うと、こんなに楽しみ方が違って面白いのかと実感。
パートの女王も貫禄があって良かったが、役作りなのだろうが、横を向いてアラベスクのようなポーズの時にいささか顎を上げて見下ろすような感じにするのだが、頭の位置が後ろになる為、身体全体の線の美しさが後ろに下げた頭のせいで損なわれてしまっているように感じた。
とても身体の線が綺麗なのだが、大柄で重たく見えてしまうヴェロニカ・パートを今日は間近で見たところ、顔が小さくてとても美人だったが、やはり背が大きかった。
![]() |
今日の精霊の Zulma役は加治屋百合子さん。手足が本当に細くてしなやかで腰も柔らかくとても綺麗。Moymna役の Simone Messmer と共にソロの部分があるのだが、Messmerには拍手は起こらず、加治屋さんには拍手があった。群舞と一緒に片足を上げた状態で進む時には、加治屋さんの上げた足はぶれることなくまっすぐ水平が保たれていて綺麗だったのに対し、群舞の足の上げ具合はさまざま。今日はジゼル鑑賞が3回目ということもあって、見る目が厳しくなってしまったのかも知れないが。
![]() |
ヒラリオン役は一昨日と同じサヴェリエフだったが、何故昨日のラディツキーの方が良く観えたのかと再度見比べてみると、サヴェリエフは表情にあまり変化がないような気がした。
彼に、月曜も今日も観たよと言ったところ、金曜は見ないの?と言われてしまい、(金曜は観るつもりはないが)OK金曜もねと答えざるを得なかった。。。
![]() |
ヘレーラのバランスは、とにかく安定していて良い。ヘレーラのジャンプがあまりに高いので、今日の指揮者はその部分だけ彼女のジャンプの着地に合わせてゆっくりと演奏してあげていて、なかなか良かった。
舞台ではいささか重たく見えると思っていた彼女だったが、実際に傍で見てみると、腕などあまりに細くてビックリ。
![]() |
今日のマルチェロ・ゴメスは秀逸。一昨日のアンヘル・コレーラはニーナ・アナニアシヴィリをリフトした時にぐらついていたし、昨日のイーサン・スティフィルはジュリー・ケントをリフトした時もやや安定に欠けていたが、今日のゴメスのリフトはばちっ、ばちっと静止している上、女性のウエストを持って両手でポンと女性の身体を少し投げ上げる時も、一番高く女性の身体が上がっていたように思えた。
二幕目の彼のソロで、二回転ジャンプを3度する時があるのだが、最初の二度は手を上に挙げてのジャンプ、三度目は手を身体の横にしてのジャンプで良かった。
また、その後の見せ場では、コレーラやスティフィルが両足で踏みきってジャンプし空中で素早く足を交互に打ち合わせて着地するアントルシャで斜めに進むシークエンスを二度見せるのだが、ゴメスの場合は何度も真上に高くジャンプしてのアントルシャで、拍手喝采。見ごたえがあり非常に良かったかと。
![]() |
一昨日のニーナとコレーラのペアの舞台を観た後だけに、昨日や今日は楽しめるか疑問だったが、ダンサーが違うと、こんなに楽しみ方が違って面白いのかと実感。
コメント