毎年恒例、夏のNYフィルの野外公園での無料コンサートは場所を移し数回行われるが、今期はセントラルパーク、ブルックリンのプロスペクトパーク、NJ、そして最後にセントラルパークに再び帰って来た。最後はゲストにピアニストのランランを迎えることもあり行ってみた。
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ランランのコンサートは、ウイーンフィルとの共演NYフィルとのリハーサルNYフィルと昨シーズンのABTのガラでのゲスト出演 とたびたび演奏は聴いているが、彼の肉声を聞くのは初めて。
今回は、彼のこの赤いグランドピアノを寄付をするので競売に参加してほしい、中国での地震被害の支援にしたい、とのことだった。
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2年前の同様のコンサートで8時開始のところ5時半に場所取りに来た友人は余裕でVIP席の後ろの席を確保できたと言っていたが、年々加熱しているのか、この日に人気があったのか、朝の7時に場所取りに来たと言っていた人達も。
3日前に同じ場所で行われた ボンジョヴィのコンサート とは客層が異なることもあるが、総立ちのロックコンサートとは違い、音楽が始まると非常に静かに皆聴き入り、夜空を眺めながらの人もいてリラックスした雰囲気。
あまりに人が多いので、一旦お手洗いなど自分の場所を離れると戻る場所が判りにくくなる為、風船などで目印を作っている人も。
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指揮者:Alan Gilbert
ピアノ:Lang Lang

曲目:
チャイコフスキー ピアノコンチェルト No.1 in B-flat minor, Op. 23
ベートーヴェン 交響曲 No.4 in B-flat major, Op. 60
シベリウス Finlandia, Op. 26, No. 7

前半のチャイコフスキーでは、ランランもなかなかの熱演。
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後半はベートーヴェンとシベリウス。
指揮者のアラン・ギルバート氏は来年9月よりNYフィルの音楽監督に就任することが決まっており、ご両親ともNYフィルのバイオリニスト。アメリカ人のお父さんはすでに引退されたが、日本人のお母さんの建部洋子さんは、この日も第一バイオリンで演奏されていた。(画像では左側第三列の一番手前の方)
今年からの新しい企画として、前半までに会場の人達が携帯電話サイトより挙げられた数曲のうちからアンコール曲をNYフィルのサイトにリクエストし、その一番投票が多かった曲をアンコールに演奏してくれるとのこと。
結果、半数を制した「ウイリアムテルの序曲」がアンコールで演奏されたが、その説明をアラン・ギルバート氏が行い、自分も小さい時からセントラルパークでのコンサートには来ていたというエピソードや、その場で「Hi, Mom!」と母親がNYフィルの団員であることなどを紹介していた。
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最後には、恒例の花火。
7月4日の独立記念日の花火も綺麗だが、セントラルパークで摩天楼をバックに上がる花火も格別かと。
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