南アと言えば美味しいワインの宝庫でもある。
ケープタウンはスペインやフランスのワイン産地と気候が似ていることから、1659年にケープタウンの創設者であるヤン・ファン・リーベックによってブドウ畑が造られ、後にケープ植民地の開拓者によって発展していくが、特にフランスを追われたユグノー派新教徒によってワイン造りが向上した。

ケープタウンから車で1時間弱のところにあるワイン・ランドと呼ばれるワインの産地に友人につれて行ってもらった。
市街から空港を越えて行くハイウェイ沿いには、バラックなどが立ち並び、ハイウェイだと言うのにヒッチハイクをする人や平気で横断する地元の人など。白人が多くヨーロッパ風の綺麗なケープタウン市街を観ていたが、それがほんの一面であることを認識。
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ヘルヘレーヘン GERGELEGEN という1700年に時の統治者であるウィレム・アドリアン・ファン・デル・ステルが作ったワイナリーへ。
広さは3000ヘクタールをほこり、良く手入れされた広大な庭を散策することも出来る。
色々なワインのテイスティングをさせてもらった。
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広い地所には、当時の奴隷制の資料館などもあり、300名ほどが従事させられていたとか。
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続いて モルヘンステル MORGENSTER のワイナリー兼オリーブ生産地へ。
1711年からの場所で、1922年にイタリア人事業家のジュリオ・ベルトランド氏によってオリーブ栽培も始められ、ブドウ畑のほかにオリーブ畑もある。
ワインのテイスティングもあるが、ここではオリーブと、オリーブオイルのテイスティングを。
オリーブも塩辛過ぎずに美味しく、緑色の若いオリーブのペーストは、何となく野沢菜か高菜を彷彿とさせるような親しみのある味。
オリーブオイルは、3種類あったが、やはりトリュフ入りがその香りも良く秀逸。
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昼食はステレンボッシュ STELLENBOSCH にあるレストランのワインハウス WIJINHUIS に連れて行ってもらった。屋号がワインハウスと言うだけあって、ワインの販売もやっているが、広いレストランは細かくパーティションに分かれていて、それぞれ椅子やテーブルなどの雰囲気を変えてありオシャレ。我々はテレス席に案内してもらった。
ワインも色々と試せるようにグラスワインが種々あり、それらと白身魚のカルパッチョを前菜として。唐辛子、コリアンダー、醤油、ワサビ等が付いてきて、アジアンフュージョンと言ったところか。
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ラムチョップ(画像左)、ゲームミート盛り合わせ(画像右)を注文。
前にも書いたが、日本語でゲームというと遊戯のこととしか思いつかないが、英語の game には実際には色々な意味がある。
遊戯・娯楽・冗談・競技・勝負・勝負の点数・勝利策略・勝利・競技会・実技科目・方針・もくろみ
そして、(集合的に)猟獣(鳥・魚)・獲物(の肉)   など。。。(GOO辞書より)
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ゲームミート盛り合わせは、左からスプリングボック、ダチョウ、クドゥ、オリックス(=ゲンスボック)となる。
スプリングボックは脂肪分が少ないがレアに焼けているので柔らかい。ダチョウは少し硬めの鶏肉と言ったところ。クドゥはサファリでも食べたが、その時はテーブルを揺らしながらでないとナイフで切れないぐらい硬かったが、ここのは柔らかい。オリックスも、脂肪分がないが叩いてあるのか柔らかく出来ており、いずれもソースの味を変えてあるので、飽きずに食べることが出来た。
念の為、それぞれの生き物はというと、下の画像は左からスプリングボック、クドゥ、オリックス。
野球チームの名前にもなっているオリックスだが、偶蹄目ウシ科ブルーバック亜科ブルーバック族オリックス属で、ウシの種類とは知らなかった。
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午後からもう一軒テレマ THELEMA というワイナリーへ。南半球なのでブドウの収穫が終わり、丁度一番搾りが出たところで、熟成の必要のない白ワインはすでに売り切れになっていた。
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1000~1500メートルの山の麓にはブドウ畑が広がり、まるでヨーロッパそのものの景色。これはカヴェルネ・ソーヴィニョンのブドウ畑。
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ケープタウン市街に向かう時間帯はちょうどラッシュ時間になったので、郊外に出る車やハイウェイにかかる陸橋を歩いて帰途につく地元の人達が多くいた。
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その2