2日(土)のお昼間は激しい雷雨があったが、夕方にはすっかりあがった。ロングアイランドのジョーンズビーチの海岸そばにあるシアターで6月~8月末まで夏のコンサートが行われており、かつてロングアイランドに住んでいた友人も、現在住んでいる友人もお勧めとのことで、当日夕方だったが未だチケットに余裕があったので、急遽行くことにした。
今年の夏のジョーンズビーチでは、エリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダー、ザ・ポリス、ロッド・スチュワート、シカゴ、ドナ・サマー、マルーン5など有名な人達が顔を揃えるのだが、大変失礼な話だが、あいにくこの日出演のO.A.R.というバンドは全く予備知識がなく、ただただジョーンズビーチでのコンサートが目的で行くことにした。

まずジョーンズビーチを散策。
このエリアではラジオなど音楽をかけてはならないという看板が面白かった。
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ハマナスの花がそろそろ終わり、実をつけていた。
海岸線ののどかな様子とは異なり、駐車場には何台ものロングストレッチのリムジンが到着していた。ロングストレッチタイプのリムジンは良く見かけるが、ざっと見ても20台を超えて停まっている様子は壮観だった。
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ジョーンズビーチの海岸線から一旦入った部分にジョーンズビーチシアターがあり、シアターの上の方からは海が望めて良い景色。
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前座は OZOMATLI というグループで、ヒップホップ、ラテン、ロックなど多国籍な音楽のよう。ただ、非常に気の毒なのは、7時半開演時にはほとんどと言って良いほどお客さんが入っておらず、約1時間の前座公演を頑張っておられたが8時半でもあまり観客は増えず。(画像はHPより)
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8時45分になって、O.A.R.登場。さすがに徐々に観客は入ってきていた。(画像はHPより)
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客層は、ほとんどが若い白人で、アジア人は見る限りでは我々以外に1組。アフリカ系の人もほんの数組だけというのにはビックリ。同じNY州でも、やはり白人が大多数のロングアイランドという地の利からなのか、今日のバンドが白人受けする音楽だからなのか。
ヤンキースタジアムでもメッツのシェイスタジアムでも喫煙は出来ず、今まで屋外でのコンサートは、NJのスタジアムでのザ・ポリスセントラルパークでのボン・ジョヴィ ぐらいしか経験がないので良くわからないが、セントラルパークで吸っていたぐらいだったが、このジョーンズビーチシアターでは許可されているようで、あちこちでタバコを吸っている。タバコだけなら未だ良いが、クサ系の匂いもプンプンしてきて場所を変えても同様の匂いだった。
女性のお手洗いに行けば、まだコンサートが始まって早々だったが、すでにトイレの床にダラリと座り込んで友達に介抱してもらっている中学生ぐらいの女の子達がいたり。
二十歳代後半ぐらいのカップルは延々2時間以上も音楽そっちのけでラブシーンをしており、その周りもそのカップルに当てられてか、追随していくカップルも数組いたり。

ここのシアターがそうなのか、この日だけそうだったのかも不明だが、珍しいのはアルコールを一切売っていないこと(シアター外の一部エリアでのみ飲酒可能だったかも?)。スタジアムでのコンサートのみならずラジオシティでの アレサ・フランクリン のコンサートでもお酒を席まで持ち込んで自由に音楽を楽しむという感じだったので、アルコールを売っていないのには驚いたが、客層を見て納得。
バンドの音楽や歌詞は決してそれを助長するような雰囲気ではなさそうだったので、夏の海辺の開放感からと言ったところなのか、若さゆえということなのか。

音楽自体は、トランペットあり、サックスありと、レゲエやラテンも取り入れていて、うるさいロック一点張りなどよりもより大人の音楽で良かったかと。特にサックス奏者の人が良かったように思う。
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アンコールを入れて2時間20分ほどの熱演。アンコール時には、前座に出ていた OZOMATLI のメンバーも参加し、彼らのそれぞれのソロを見せるパートも作ってあげていたのが良かった。
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