本来は第3週目の7月24日に公演されるはずだったが、あいにく雨でキャンセルとなり、最終週の金曜に追加公演されることになった。
「ライオン・キング」「ヘアースプレー」の他には、「Passing Strange」「Godspell」「A Catered Affair」の3演目の予定だったが、日程が変更になったせいか、その3つに代わり「Enter Laughing」「FOrbidden Broadway」となった。

ライオン・キング The Lion King
10年目になり、すっかりブロードウェイミュージカルの代表作となったライオン・キング。
1 2 3

Enter Laughing
ピアノの演奏に合わせて「男なんて」と男性をこきおろして元気いっぱい歌う女性だが、男性と電話で話す(実際には話すように歌う)シーンでは一転して可愛い女性になっていた。その会話の途中、男性の携帯の調子が悪くなり、「これだから Cingular シンギュラーはシティではつながらない・・・」と言って爆笑をかっていて、その後から「いや、Verizon ヴェライゾンだった」とフォローを言ってみたり。
(※注 実際のところ、マンハッタンなどNY市では、携帯電話のシンギュラー社の電波はヴェライゾン社の電波よりもつながりにくいので、私もシンギュラーからヴェライゾンに契約を変更したうちの一人。)
1 2

1

ヘアースプレー Hairspray
最初に「今日は私は歌わないけど6周年だから来た」という女性登場。かつてこの演目に出演していた女性と思われるが名前は不明。頭の部分をピンク色に染めた犬を小脇にかかえて登場し、何だかちょっぴり不思議ちゃんだった。
1

1 2 3

Forbidden Broadway
色々なブロードウェイの作品のパロディで綴って行くもの。以前から上演しており、その題材にされる側の演目も時間が経つと変わって行くので、パロディにするこの演目も内容が変わって行っているとのこと。
映画にもなった「アニー」のパロディ。かつて10歳の時にアニーに出演した子役もおばさんになったという風にタバコをスパスパ吸いながら、そしてかつては赤毛だったのに今はもうすっかり白髪よと歌う。
1
次のターゲットは「レ・ミゼラブル」。ジャン・バルジャン、ジャベール、エポニーヌが揃って登場するところでは、回り舞台を想像させるように3人でクルクル周りながら歌い、ジャン・バルジャンの「Bring Him Home」の短いソロもあるが、笑えたのがエポニーヌの「On My Own」を文字って「On My Phone」。
携帯電話が云々、アイポッド云々と今の事情にあった内容で可笑しかった。
1 2
「シカゴ」に至っては、先ほど「アニー」役で出て来たオバサマ歌手が人形の役になり頭をガンガン振られたり、ボブ・フォッシーの振付をパロっていた。
1 1
因みに7月10日のこのイベントに出演した本家本元の「シカゴ」の様子はこちら↓
1
以前、ミュージカルに詳しい方曰く、色々な有名作品を知っていてこそ、彼らの動きや歌詞に含まれる皮肉が理解できるというものだが、いくつ判るかと数えるだけでも楽しいとのことだった。その話を聞いて、言葉の壁があるのでほかの観客のように楽しめないのではないか?と危惧して観に行ったことはなかったが、面白かったので行ってみたいなと。