ペンシルベニア州にあるフランク・ロイド・ライト氏設計の落水荘 Falling Water を見学した後、7マイル離れた同じくライトが設計したケンタッキーノブ Kentucky Knob という私邸を見学しに行った。
落水荘の様子は:



このエリアにはケンタッキーから移住して来た人達が多く住んでいたことからそのようなネーミングとなった。

アイスクリーム販売業で財をなした人の家で、1960年代に60万ドルで建てた。現在も実際に住んでおられるので、ツアーでは各部屋などを見学出来るが、一切家の中の写真を撮ることは出来ず、唯一バルコニーからのみ外やその屋根を撮ることが出来た。より解説時間の長いツアーは朝と夕方だったので、通常の1時間程度のツアーに参加した。
観光客の訪問時間以降は、生活する家として使われている。初代に使用していた夫人は99歳で健在で、近隣のユニオン・シティに住み、たまにこの家に訪れるとのこと。
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家全体では、58面もの角度に面取りされている。

家の窓には蚊避けの網戸がはめられているが、ライトはそれを美観を損ねると言う点で嫌がっていたが、家人の要望に従わざるを得なかった。
煙突は三角形で、台所は六角形となっている。台所の床などは使い勝手から夫人が変更した。台所のオーブンや冷蔵庫は未だ当時のままで使用可能とのこと。暖炉も六角形。
ソファは28フィート(約8.53メートル)の長さがあり、ヨットのソファのよう。
床暖房はお湯を使っている。
バルコニーなどに見られるチェロキーレッドと言われる色がライト氏のお好みだったとのこと。
壁は、骨組にスチールを使用し、その周りはサイプラス(イトスギ)でカバーしている。


また、この邸宅の周りからヴィジターセンターまでの森の歩道沿いには、色々な彫刻が飾られていて、それを楽しむことも出来る。

Michael Warren, Untitled (1984)
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Michael Warren, Eena-Meena-Mina-Mo(1992)
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Harry Bertoia, Sonambient(1970s) 
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David Nash, Two Charred Menhirs(1991)
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Claes Oldenburg, Apple Core(1990)
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Peter Hide, British(1976-77)
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Andy Goldsworthy, Floodstones Cairn(1991-2003)
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Andy Goldsworthy, Room(1992)
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Ray Smith, Red Army(1991)
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見学後は家路に。
途中、NY界隈では珍しいかと思われる山のトンネル(マンハッタンにはイーストリバー、ハドソンリバーの下を通るトンネルがある)がいくつかあり、「点灯せよ」という看板のみならず「サングラスをはずせ」とあったのが可笑しかった。
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道沿いには畑が続き、トウモロコシやジャガイモ畑などが広がってサイロもあり、まるで北海道のような景色だった。
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