オンタリオ州のナイアガラ半島には、大小40ものワイナリーがあり、ワイナリー巡りが出来る。
4年前に、ナイアガラ・オン・ザ・レイク Niagara-on-the-Lake 界隈のワイナリーを巡ったので、今回はまず西のグリムズビー Grimsby から順次東へと訪ねることにした。

ワインルートと言われるワイナリーが多く集中するエリアに入る前からも、ブドウ畑があるそのエリアに入ってからも、とうもろこし畑が多く、まるで北海道の十勝界隈の景色だった。
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キットリング・リッジ KITTLING RIDGE ESTATES
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QEWというハイウェイのすぐ傍にあり、ワイナリーというよりは、お酒屋さんと言った印象で、ワインを色々と飲ませてもらったが・・・だったので、メープルリカーとういうメープリシロップをもとにしたリキュールを飲ませてもらった。キャラメルのようなカルーアのような味で美味しかった。

少し東に行ったビームスヴィル Beamsvilleという所でワイナリー2軒にお邪魔した。

サーティ・ベンチ THIRTY BENCH WINERY
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リースリングが美味しかった。
ブドウが、丁度色が変わりつつある時期のようだった。はるか彼方にはオンタリオ湖が望める。
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デ・ソーサ DE SOUSA WINE CELLARS
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アイスワインの試飲が出来たのでさせてもらった。ちょっとまろやかさがないような。。。

ジョーダン Jordan にあるお目当てのワイナリーに到着。

ケイブ・スプリング CAVE SPRING CELLARS
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本当はここのワイナリーが経営するホテルに泊まって頂く特別フルコースのディナーを食べたかったのだが、あいにく満室だったので、オンタリオ湖畔のホテルで泊ることにし、ディナーだけ再び来ることにした。
ディナーの前にまずアイスワインを試飲。デ・ソーサよりもずっと美味しく感じた。

ホテルの部屋からの景色:
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再びケイブ・スプリングの経営するレストランである INN ON THE TWNETY ヘ。このレストランには、4年前に来た時にはランチをしたが、良い印象だったので再び。

Inn On The Twenty Restautant
ディナーは全てア・ラ・カルトとなる。全てのお料理にそれぞれ合うワインがメニューには明記されていて、それを2オンス、5オンスなどの量も選択してペアリング出来るようになっているので、それぞれのお料理に合うワインも注文。

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★食前酒
まずはスパークリングワイン(12Cドル)を。
★突き出し
さしずめ小鯵の南蛮漬けと言った感じで酸味もある。色々なスプロートが下に轢かれ、上にはセロリアークと人参などが載っている。

★前菜
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フォアグラのテリーヌ(19Cドル)、仔牛のテンダーロイン(15Cドル)を。
テリーヌはフォアグラとオックステールが層になっていて、周りをシャキシャキとしたリーキでつつんである。
カリッと焼いた2種類のパンと、イチジクと、レッドカラントのソースがつく。
ペアリングはソーテルヌ風の2006年のIndian Summer で、これだけは甘いので1オンスか2オンスの選択となり、1オンス(4Cドル)を。
仔牛のテンダーロインは、びっくりするぐらいの直球勝負というか塩味も非常に控え目で、お肉の味が良くわかる。
付け合わせは花ズッキーニで、花の中にはトリュフ入りリコッタチーズが詰めてあり非常に美味しい。
ペアリングはもともとはリースリングとなっていたが、それが偶然にも注文したメインの魚料理ともペアリングされていたので、だったらピノノワールにしたらどうかとテーブル担当のお姉さんのお勧めにより、ピノノワール(3.5Cドル)を。
 
★主菜
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カワカマス Pickerel (33Cドル)、スプリングラムラック(36Cドル)を。
カワカマスの下にシャキシャキとしたきぬさやとキノコ、ほうれん草のソテーが轢かれ、その上に魚のすり身も入ったまるで北海道名物の芋餅のような食感のもの、そしてその上にカワカマス、一番上にはトマトとピクルスの賽の目切りのマリネが乗り、レモン汁がかかっていてさっぱり。カワカマスは淡水魚の白身だが、それ自身に結構脂がのっている。
ペアリングワインは Riesling Dolomite (3Cドル)。
ラムラックの焼き具合はミディアムレアで依頼。程良い具合で、脂身も少しついていて甘い。人参、小さなズッキーニ、グリンピース、小さなジャガイモ、クランベリーがついてきた。
ペアリングワインは Cabernet Franc Estate 2005 (4.5Cドル)。しっかりとしたワインでラムに合う。

★デザート
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数種類あった中からハニーヨーグルトパンナコッタとアーモンドのフィナンシェを選択。
シャーベットだけのデザートメニューがなかったが、聞いてみるとラズベリーとルバーブのシャーベットだったら用意できるとのことなのでそれを依頼 (6Cドル)。
パンナコッタのプレートは面白い取り合わせになっている。パンナコッタはほんのりハニーの香りがしていてヨーグルト味なので非常にあっさりしており甘みも薄め。それに対し、アーモンドのフィナンシェは甘めでその下にチェリーとピーチのソース、パンナコッタの上にはキャラメル味のチュイールとなっており、そのチュイールが一番甘い。つまり、3種類の甘さの段階が一つのお皿に存在しており、飽きずに食べられる点が良い。
 
いずれも分量が多すぎることもなく塩味が控え目で、デザートも甘過ぎずに美味しかった。
レストランの人達も感じが良く4年前に来た時の好印象はそのまま変わらず良かったかと。