毎年観に行っているUSオープンテニス、今年は女子シングルス決勝に行くことにした。大会13日目である9月6日(土)の夜に行われる予定だった女子のシングルス決勝だが、あいにくハリケーンハンナが丁度来ていて激しい雨となったので順延となり、7日(日)の夜9時からの試合となった。

昨年の大会の女子の覇者であるジュスティーヌ・エナンは1セットも失わない完全優勝。断然強いと思っていたが、世界ランク1位のまま今年5月シーズン途中で引退してしまった。また、現在ランク1位のアナ・イワノヴィッチは、今大会では2回戦という早期にシード外のジュリー・コワンに負けるという大波乱。
そして、世界ランク2位のエレナ・ヤンコヴィッチ Jelena Jankovic と、4位のセリーナ・ウイリアムズ Serena Williams による決勝戦。

会場となるアーサー・アッシュ・スタジアムから臨むマンハッタンの夜景が綺麗なので、少し早めに行って楽しむことに。
エンパイアステートビルはUSオープンの決勝なので、テニスボールの黄色に。
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スタジアムから観た正面入り口付近。
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今大会の組合せでは、セリーナは姉ヴィーナス(7位)に準々決勝という早い段階で当たることになり、事実上の決勝戦とも言われていた。セリーナが2セットストレートで勝ったが、いずれもタイブレークとなったとても良い試合だった。姉妹対決ということで普段なら必ず観戦に来る母親も娘同士の対決は観ていられないと欠席、コート上での勝利者インタビューの際にセリーナは、1セット目を取った時にヴィーナスが気の毒でそれ以降は相手はヴィーナスじゃないと思い込もうと彼女を見ないようにしていたとコメントし、別の姉が応援に来ていたが涙をぬぐうシーンもあって、美談となっていた。
一方のエレナ・ヤンコヴィッチ、昨年のこの大会では、その姉のヴィーナスに負けてしまったが、丁度その試合を観に行っていたのだが、一旦涙をぬぐった後に負けたにもかかわらずインタビューには笑顔でとても良いコメントをしていた。(その様子は こちら

まずは両選手が入ってくる前にゴスペルの人達、グラミー賞にも輝いたアニタ・ベーカーによる歌。そして国歌斉唱時には海兵隊による旗も登場。
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試合前には、ビリー・ジーン・キング夫人(写真後列で青い服で立っている)や、マルチナ・ナブラチロワ(手前観客席の青い服)も。ビリー・ジーン・キング夫人は、一昨年にその偉業が讃えられて、フラッシングメドウの大会会場が「USTA ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター」と名付けられた。
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試合前の練習時のセリーナを少し見ることが出来たが(画像左で手前に歩いているのはパパさん)、試合では髪もしばり大きなピアス(試合中ははずしていたが)をつけて登場。
セリーナは姉のヴィーナスほどのスピードサーブではないが、時折120マイルものサーブを繰り出していた。
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スマッシュも何度か決まり、ガッツポーズ。
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一方、エレナ・ヤンコヴィッチもほとんどの観客がアメリカ人であるセリーナを応援する中、少ないが熱狂的なセルビア人サポーターの声援を受けながら頑張っていた。
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ラリーの末にポイントを落としてしまった際など座り込んで顔を隠したり、観客の声援ににっこり手を振ったり、フラストレーションがたまってラケットを宙に投げ上げたりとポーカーフェイスのセリーナとは異なるが、そこが自然体の彼女らしさ。
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やはり笑顔が良く似合う人。
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観客席にも何人か有名人が来ていた。俳優でコメディアンのウィル・ファレル、歌手のモニカ・ブランディ。
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一番面白かったのは、アカデミー賞女優であるシャーリーズ・セロンのパートナーの男優スチュワート・タウンゼントはカメラマンと話がすでに出来ていたようで、いきなり彼がキスをし、実は君は巨大ビジョンに映ってるんだよと彼が示して、彼女は驚きながらも手を振っていて会場中が爆笑。
因みに彼らの前の席の横顔の女性はナタリー・ポートマン。
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試合は結局6-4、7-5で優勝。決まったとたん、今まで押さえて来た感情を爆発させるかのように、ラケットを投げだして飛び上がって喜んでいた。
勝利者インタビュー時、セリーナが姉のヴィーナスも讃え、それを受けてファミリー席のヴィーナスは手を振っていた。(2列目右から二人目の黒いTシャツ姿)。今回はママさん(前列の髪の茶色い女性)も、姉妹対決を観戦して涙していた別のお姉さん(ママさんの二人隣)も来ていた。
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セリーナは、髪もほどき、ピアスをはめようとして時間がなく諦めたが、プレイ時とは異なり可愛い女性になっていた。
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決勝戦にだけ配られるチャンピオンシップキャップをもらえた。
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