17日から始まったダンスフェスティバルも、いよいよ最後の日程となった。

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今回は最初に、The 2008 Jrome Robbins Awards と言う賞の表彰式が行われ、振付家の Twyla Tharp トワイラ・サープと、サンフランシスコバレエ団が表彰された。
初めてトワイラ・サープを見たが、非常に小柄でボーイッシュな感じの女性だった。
この画像は2006年にホワイトハウスに招かれた際の写真で、左の肩だけ写っている男性はブッシュ大統領。いかに彼女が小柄かわかるかと。


APEN SANTA FE BALLET
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Sweet Fields
振付:トワイラ・サープ Twyla Tharp
ダンサー:Lauren Alzamora, Eric Chase, Sam Chittenden, Katie Dehler, Seth DelGrasso, Katherine Eberie, Samantha Klanac, Nolan DeMarco McGahan, Emily Proctor, Stephen Straub
あくまでも私見だが、トワイラ・サープは男性を良く見せ、女性を女性っぽくしないところが好きなのだが、この演目もそう感じた。
男性一人を、男性4人で頭上に担ぎあげ、その頭上の男性を空中に投げて180度方向を変える動きの時には観客から声が上がっていた。女性を頭上に担ぐ際は男性と女性の二人で持ち上げるなども。
なかなか良かった。


SAN FRANCISCO BALLET
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In the Night
振付:ジェローム・ロビンス Jerome Robbins
音楽:Frederic Chopin
ダンサー:Yuan Yuan Tan, Sofiane Sylve, Lorena Feijoo, Ruben Martin, Tilt Helimets, Pierre-Francois Vilanoba
ピアノ:Roy Bogas
舞台にピアノ一台を置いての生演奏。
サンフランシスコバレエは、10月10日~18日までこの会場で公演を行うこともあってか、6人全員がプリンシパルという力の入れよう。
皮肉にも?、その全員がアメリカ人ではなかったが(フランス2人、中国、スペイン、キューバ、エストニア)、さすがにとても良い。
やはり裏打ちされた技術のバレエは綺麗で観ていて安心感があり、コミカルな部分も加味され、面白かった。


COMPANIA NACIONAL DE DANZA
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Cor Perdut
振付:Nacho Duato
ダンサー:Ana Maria Lopez Huerst, Francisco Lorenzo
スペインのカンパニー。
この二人も非常に良い。短い演目だったが、しっかり基礎があり、スペイン風の音楽に乗せた情感豊かな表現で、見ごたえがあった。



PAUL TAYLOR DANCE COMPANY
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Esplanade
振付:Paul Taylor
ダンサー:Annmaria Mazzini, Amy Young, Robert Kleinendorst, Michelle Fleet, Parisa Khobdeh, Sean Mahoney Jeffrey Smith, Eran Bugge, Laura Halzack
ドタバタ足音もさせずにとにかく舞台上を右に左にと良く走る。男女とも、ずっと走って踊り続けるアスリート的なカンパニーでなかなか面白い演目だったが、いかんせん演目が長かったので、徐々に観客が観飽きて来る感が否めない。
ジェローム・ロビンス・アワードの表彰などもあったので、2つ目のサンフランシスコバレエをこのカンパニーと入れ替えて終了した方が良かったのではないかとも思われた。


先週から28種類のカンパニーにより、10日間開催された秋のダンスフェスティバル。6種類の日程のうち5種類を観てみたが、やはり最終日程の演者のレベルが総じて高く、見応えがあったかと。

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期間中は、会場のシティーセンターのラウンジで、ワインやビールやソフトドリンクが2ドル、食べ物なども販売され、開演前・インターミッション中・終演後に飲食出来るようになっている。音楽の演奏やダンスも披露されていて、フェスティバルにふさわしい楽しいイベントとなっていた。