月曜に、メトロポリタンオペラでその日に公演されている「ラ・ジュコンダ」のチケットを買おうと電話をしたところ、偶然電話に出たおじさんが非常に親切な人で、「ラ・ジュコンダは月曜のみならず木曜にも公演があるが木曜の方が空いているよ」と教えてくれた。木曜が今期のラ・ジュコンダの最終公演となる上、通常だとオペラは木曜や金曜が混み、月曜などが空いている印象があったので、???と思いつつその話を友人にしたところ、木曜はジューイッシュホリデーだからよ、と。
先週、ジューイッシュの人達の新年については記事にしたが(記事は こちら )、それ以降の行事のことなどすっかり忘れていた。

今年のジューイッシュの新年は、9月29日の日没から10月1日の日没まで祝われ、そこから数えて7日目の日没から8日目の日没までは一切水も食べ物も口にしないヨム・キプル(ヨム・キッパー) Yom Kippur があり、今年は10月8日の日没から9日の日没が該当する。

ヨム・キプル ヨム・キッパーとは 
ヨム・キプルまたは贖罪の日(יום כפור)は、レビ記16章に規定されるユダヤ教の祭日。ユダヤ教における最大の休日の一つである。ユダヤ暦でティシュリ月の9日にあたり、西暦では毎年9月末から10月半ばにあたる。ユダヤ教徒はこの日は飲食、入浴、化粧などの一切の労働を禁じられる。
wikipediaより  

いつもは独特の風貌のヘシディックジューイッシュの人達が行きかう、5番街と6番街の間の47丁目にあるダイアモンド街はお店が閉まり、閑散としていた。
47丁目のそこのエリアだけは、ダイアモンドなど宝石貴金属を扱うお店が両側ずらりと並んでおり、5番街などの入り口にはダイアモンドを象った大きな柱がシンボルとなっている。
この日前を通ると、5番街を歩く人達が道の前を横切っては行くものの、47丁目を行く人はまばらだった。
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友人によると、会社の同僚のジューイッシュ系の人は8日の午後3時には早退するなどして日没までに家に帰るようにしたり、9日は休む人が大勢いて、その人がジューイッシュだとわかったとのこと。
プロテスタント系アメリカ人の友人曰く、いつもやっている商店などもいきなりその日だけ閉まるので、ジューイッシュの人が経営していたんだと知ることにもなると言っていた。

なるほど、街中も普段よりも車が少なめで、観光名所以外は、心なしか歩行者の数も少なく感じた。
NY市には、イスラエルより多いかあるいは同等の数とも言われる約175万人のジューイッシュが暮らしているだけに、その人口の多さを改めて認識させられた。(「ジューヨーク」と冗談が言われるほど)
勝手な私としては、よりオペラなどのチケットが取り易くなるのであればそういう祭日は大歓迎と思った次第。