ABTのガラナイトに引き続き、通常の公演へ。
この日は、開演1時間15分前から当日のチケットを持っている人だけ受講できるレクチャーがあったので参加してみた。
今年は振付家のアントニー・チューダーの生誕100周年に当たる年ということで、彼について3名のパネリストが話をした。パネリストは、ダンサー・振付家・プロデューサーである Eliot Feld と、かつてのABTのプリンシパルダンサーでプロデューサーである Kirk Peterson と、Nederlands Dans Theater のリハーサル監督である Roslyn Anderson の3名。
このような演目前のレクチャーには初めて参加したのだが、3人が舞台上でチューダーについて語っていて、会場からの質問にも答えてくれるなど、なかなか面白かった。
この日は、開演1時間15分前から当日のチケットを持っている人だけ受講できるレクチャーがあったので参加してみた。
今年は振付家のアントニー・チューダーの生誕100周年に当たる年ということで、彼について3名のパネリストが話をした。パネリストは、ダンサー・振付家・プロデューサーである Eliot Feld と、かつてのABTのプリンシパルダンサーでプロデューサーである Kirk Peterson と、Nederlands Dans Theater のリハーサル監督である Roslyn Anderson の3名。
このような演目前のレクチャーには初めて参加したのだが、3人が舞台上でチューダーについて語っていて、会場からの質問にも答えてくれるなど、なかなか面白かった。
(抽象的な概念の話などは難しかったが)
チューダー氏は、ダンサーは人間であり物ではないとしつつ、情け容赦ない練習だったとか。
普通4人で踊る場合に同じフォームで同様に踊るところを、チューダー氏の振付は珍しく同じではなくそれぞれが異なったり、ひとつのラインを作っても、ステップが全員違う振付だったので、リハーサルはそれはそれは大変だったと。
チューダー氏は、バランシンが皆からミスター・Bと呼ばれたり、マーサ・グラハムがマーサと呼ばれたのとは異なり、ミスター・チューダーと呼ばれていた。ピーターソン氏はきっとチューダー氏のお母さんが息子をそう呼んでいたんだろうとジョークを飛ばしていた。
ピーターソン氏にとっては、チューダー氏の振付はなかなかピンとこなかったそうだが、コペンハーゲンでの公演時に、女性ダンサーが泣いており振付のそのステップから彼女が感動して涙していたことを知り、厳しい練習の意味がわかったと。
チューダー氏は、カウントしながら振りつけるのではなくメロディーを口ずさみながら、そして曖昧な動きとそうでない動きとの違いや、性格がはっきりした強気なダンサーと弱気なダンサーを対照的に利用したり、あえてダンサーの性格と違う配役をするなど、そのコンフリクトをも利用していた。
リズム、フォーム、オーガニゼーションの3つの要素が必要不可欠。
チューダー氏はもともと振付家になりたかったが、振付家になる為に若い頃にはダンサーとなったというほどの人。
暗めの挽歌など日本や東洋の仏教的な思想にも影響を受けたとか。
会場には、ABTの支配人のケヴィン・マッケンジー氏も聞きに来ていた。
チューダー氏は、ダンサーは人間であり物ではないとしつつ、情け容赦ない練習だったとか。
普通4人で踊る場合に同じフォームで同様に踊るところを、チューダー氏の振付は珍しく同じではなくそれぞれが異なったり、ひとつのラインを作っても、ステップが全員違う振付だったので、リハーサルはそれはそれは大変だったと。
チューダー氏は、バランシンが皆からミスター・Bと呼ばれたり、マーサ・グラハムがマーサと呼ばれたのとは異なり、ミスター・チューダーと呼ばれていた。ピーターソン氏はきっとチューダー氏のお母さんが息子をそう呼んでいたんだろうとジョークを飛ばしていた。
ピーターソン氏にとっては、チューダー氏の振付はなかなかピンとこなかったそうだが、コペンハーゲンでの公演時に、女性ダンサーが泣いており振付のそのステップから彼女が感動して涙していたことを知り、厳しい練習の意味がわかったと。
チューダー氏は、カウントしながら振りつけるのではなくメロディーを口ずさみながら、そして曖昧な動きとそうでない動きとの違いや、性格がはっきりした強気なダンサーと弱気なダンサーを対照的に利用したり、あえてダンサーの性格と違う配役をするなど、そのコンフリクトをも利用していた。
リズム、フォーム、オーガニゼーションの3つの要素が必要不可欠。
チューダー氏はもともと振付家になりたかったが、振付家になる為に若い頃にはダンサーとなったというほどの人。
暗めの挽歌など日本や東洋の仏教的な思想にも影響を受けたとか。
会場には、ABTの支配人のケヴィン・マッケンジー氏も聞きに来ていた。
OVERGROWN PATH振付:Jiri Kylian
音楽:Leos Janacek ("On an Overgrown Path" )
Our evenings Simone Messmer, Hee Seo, Yuriko Kajiya, Leann Underwood, Jose Manuel Carreno, Xiomara Reyes
A blown-away leaf Xiomara Reyes, Yuriko Kajiya, Blaine Hoven, Herman Cornejo
Come with us Blaine Hoven, Eric Tamm, Herman Cornejo
The Madonna of Frydek Simone Messmer, Isaac Stappas and ensemble
They chattered like swallows Hee Seo, Xiomara Reyes, Yuriko Kajiya, Melissa Thomas
Words fail Leann Underwood, Isaac Stappas, Jose Manuel Carreno, Blaine Hoven, Herman Cornejo, Eric Tamm
Good night Melissa Thomas, Cory Stearns
Unutterable anguish Simone Messmer, Xiomara Reyes, Yuriko Kajiya, Leann Underwood
In Tears Xiomara Reyes, Herman Cornejo, Blaine Hoven
The barn owl has not flown away Hee Seo, Jose Manuel Carreno
終盤の In Tears だけはガラで観たが、その際はケント、サヴィリエフ、マシューズの3人。今回は背丈の小さいコルネホと大きいホーヴェンがレイエスをリフトするなどだったが、違和感がなかった。レイエスも良いのだが、よりケントの方が優雅だったかも。
最後は全く音楽がなく全員で動いたりジャンプしたりするので、非常にタイミングが取りにくい様子で、決して皆の動きがあっているとは言い難かった。
女性の衣装がやや長めのワンピースで色違いだったり、男性も合わせた全員がそれぞれ手を上や横に挙げるしぐさは、ともするとアルヴィン・エイリー振付のレヴェレーションズに似ているような気がした。
大勢の男性のリフトがある中、やはりプリンシパルでベテランのカレーニョのリフトは、女性の動きを一番スムーズに見せてくれるように感じた。
コールドだが今秋公演の表紙を飾ったブレン・ホーヴェン、メトでの春公演でソロをしたコリー・スターンズも出ていた。
客席には今日は出演しないソリストのヴェロニカ・パートが観に来ていた。
PILAR OF FIRE
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音楽:Arnold Schoenberg ("Verklarte Nacht" )
Elder Sister : Maria Bystrova
Hagar : Gillian Murphy
Youngest Sister : Marian Butler
The Friend : David Hallberg
The Young Man from the House Opposite : Marcelo Gomes
Lovers-in-Innocence : Karin Ellis-Wentz, Zhong-Jing Fang, Luciana Paris, Renata Pavam, Jaquelyn Reyes, Tobin Eason, Kenneth Easter, Jeffrey Golladay
Lovers-in-Experience : Simone Messmer, Hee Seo, Sarah Smith, Grant DeLong, Patrick Ogle, Isaac Stappas
Maiden Ladies Out Walking : Nicola Curry, Leann Underwood
ストーリー性がはっきりした作品で、ジリアン・マーフィ、マルチェロ・ゴメス、デビッド・ホールバーグというプリンシパル3名による三角関係になっているが、好青年のホールバーグと誘惑するゴメス、何だかそれぞれの雰囲気にも合っていて、面白かった。
COMPANY B振付:Paul Taylor
歌:The Andrews Sisters
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Marian Butler, Nicola Curry, Luciana Paris, Jessica Saund, Elizabeth Mertz, Anne Milewski, Katherine Williams, Daniil Simkin, Carlos Lopez, Joseph Phillips, Roddy Doble, Thomas FOrster, Roman Zhurbin
Bei Mir Bist du Schon : Full Cast
Pennsylvania Polka : Maria Butler, Roddy Doble(ガラと同じ)
Tico-Tico : Daniil Simkin
Oh Johnny, Oh Jlhnny, Oh! : Carlos Lopez with cast women
カルロス・ロペスが、ガラナイトでは同じくソリストのサルスティンが演じた道化役を演じ踊った。今まで観たロペスは小姓役だったりとあまり目立たずコミカルでもない脇役が多かったので、こんなコメディアンにもなれることに驚いた。
I Can Dream, Can't I? : Nicola Curry
Joseph! Joseph! : Elizabeth Mertz, Katherine Williams, Anne Milewski, Roman Zhurbin, Roddy Doble, Carlos Lopez
Boogie Woogie Bugle Boy (of company B) : Joseph Phillips
Rum and Coca-Cola : Luciana Paris with cast men
There Will Never Be Another You : Jessica Saund and Thomas Forster
Bei Mir Bist du Schon : Full Cast
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最初から、満面の笑みをたたえていて、嬉しくてはじけとんでいる印象。
3演目目の彼のソロでは、コミカルな動きに表情が豊か、高いジャンプなども見られ、ガラナイトの時ですら今まで演目途中で拍手が起こることはなかったが、途中で少しだが拍手が起こったり、最後の二回転ジャンプで終わった際には大きな拍手とブラボー。
最後のカーテンコール時の立ち位置では、コールドだが気鋭のジョゼフ・フィリップスがセンターに立ち、その左側にソリストのシムキン、もう一人のソリストのロペスは右端だったのには驚いた。
彼は28日にサラ・レーンと一緒にパ・ドゥ・ドゥーをするので、それも今から非常に楽しみでもある。
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