アメリカの4大スポーツは、MLB野球、NBAバスケット、NHLアイスホッケー、そして一番チケットが取れないNFLアメリカンフットボールがある。
1シーズンに開催されるホームゲームがわずか16試合しかないことや、何万人も入るスタジアムとは言え、シーズンチケットホルダーがそのほとんどを占め、一旦ホルダーとしての権利を得るとあまり手放さないので、売ります&買いますなどのサイトでは行けなくなった人の個別のチケットの放出はあっても、事前の一般売りはなかなかないのが現状。
ラッキーなことにチケットを入手できたので、現在アメリカンリーグの東地区で4チーム中3位のNYジェッツと西地区の4位のカンザスシティチーフスとの試合を、初めて観戦しに行くことになった。

NYには、アメリカンリーグのNYジェッツと、ナショナルリーグのNYジャイアンツがあり、ジャイアンツは昨シーズンの覇者となった。
いずれもNYのチームだがNYにスタジアムはなく、NJのスポーツコンプレックスのスタジアムをホームとして共有している。
大リーグのNYヤンキースのヤンキースタジアムも、NYメッツのシェイスタジアムも新しく建て替えられ、来年からはそちらで試合が行われるが、NYに於けるアメリカンフットボールのスタジアムもしかり。
バブル絶頂期だった頃から計画されたのだろうが、この両チームが共有するジャイアンツスタジアムの真横に新しいスタジアムが現在建設中で、2010年に完成予定とのこと。
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試合開始よりも何時間も前から皆駐車場に車を停めてBBQ大会。公の場所での飲酒はビーチであれ公園であれ、NYやNJは禁止されているが、駐車場という私的スペースなら飲酒も構わないこともあってか、ビール片手にすでにご機嫌な人達が大勢。
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試合開始前の練習風景。緑のユニフォームがNYジェッツ、赤がカンザスチーフス。
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面白かったのは、両チームの準備体操の風景。皆、等間隔に並んで、前にはリーダーの選手が他の選手の方向を向いて、一斉に首を回したりストレッチをしたり。屈強な怖そうな面持ちの男性陣がまるで体育の授業のように準備運動をしている姿は何気に可愛かったり。
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ジェッツの4番は人気クオーターバックQBの Brett Fabreはテレビカメラと共も登場し、ファンからも物凄い拍手だった。
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どちらのチームも屈強ないかついお兄さんだらけ。
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ジェッツの選手入場の時には、ジェッツのダンサーが持つ大きなノボリの間を華々しく登場。
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試合開始。第一クオーターでジェッツ専制タッチダウン。第二クオーターではカンザスが2つもタッチダウンし逆転するもジェッツもタッチダウンして14対14の同点。
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ハーフタイムでは、40年前の1968年にワールドチャンピオンとなったメンバーが登場し、讃えられていたが、中には杖をついて登場のおじいさん元プレイヤーも。
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後半、カンザスの猛攻が続く(画像左)。巻尺で10ヤード進んだかどうか確認中(画像右)。
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ジェッツ4番ファーブルのパスがカンザスの選手に渡ってしまい、観客からは大ブーイング。カンザスの選手は自陣10ヤード辺りから、90ヤードもの独走でタッチダウン。この時点で21対24でカンザス再びリード。
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結局、試合終了まで後1分で、劇的にもジェッツがタッチダウンし、28対24で逆転勝利。観客も大興奮の試合となった。
4番ファーブルは、今期グリーンベイパッカーズ(ウイスコンシン)からトレードされたて。
パッカーズファンの通称は、「チーズヘッド」。穴あきチーズのようにスカスカの脳味噌というのが元々の意味で、ウィスコンシン州がチーズの生産地として有名なこととファンとしての熱狂ぶりとを掛けたあだ名。ファンは、この名になぞらえてチーズ形の帽子をかぶるのだそうで、この日もチーズヘッドを見ることが出来た。
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今回の観戦時の客層の印象は白人男性の多いこと。「ジェイ・イー・ティー・エス、ジェッツ、ジェッツ、ジェッツ!」と皆が大声をかけるタイミングの時には、観戦初めての我々に、隣のお兄さんは今は立って応援する時だよと指導してくれた。