その1 からの続き

DAMN YANKEES, Two Lost Souls
音楽・歌詞: Richard Adler and Jerry Ross
振付: Bob Fosse
ダンサー: Jane Krakowski, Cheyenne Jackson ほか
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先月閉幕したミュージカル「ザナドウ」に出演していた、ジェーン・クラコフスキーとシェリン・ジャクソンによる。なかなか元気いっぱいのフォッシーダンサーが観られたかと。

THE PAJAMA GAME, Steam Heat
音楽・歌詞: Richard Adler and Jerry Ross
振付: Bob Fosse
ダンサー: Mary MacLeod, Curtis Holbrook, Alex Sanchez
これもまたフォッシーの作品。

KELLY BISHOP speaks on MICHAEL BENNETT

AMERICAN BALLET THEATRE, Le Corsaire Pas de Deux
音楽: Adolphe Adam
振付: Marius Petipa
ダンサー: Herman Cornejo, Xiomara Reyes
1 (画像はドン・キホーテの時だが)
この日の秀逸。コルネホのジャンプは高くシャープに切れまくっていて、とても良かった。
彼の6回転では、その最後の方は軸をぶらさずにあえてスピードダウンさせ、会場からは拍手喝采。
レイエスも負けず劣らず2回転を4回も入れたピルエットを見せ、両者には拍手と共に、ブラボーの大きな声が止むことがないほど。
あまりのコルネホのジャンプの高さやスピンの素晴らしさに、後の列のおじさまは感嘆の声を上げ、それを通りこして歓喜の声になっていた。
この日の人気演目には拍手喝采と歓声はあがっても、ブラボーという言葉が飛んだのはこの演目だけだった。
ABTプリンシパルのカレーニョの十八番でもあるこの演目だが、先日のABTのシティ・センターでのガラ公演(その様子は こちら)ではそろそろベテランのカレーニョではピルエットなどがきつそうに見えたので、この演目はいよいよコルネホの時代到来かと実感。

BIG APPLE CIRCUS, Play On!
ダンサー: An Nan, Zhu Zhengzhen
男性の方の上にトウシューズを履いた女性が立ったり、片方の肩の上や頭の上などで女性がトウシューズ一本の足で立ってアラベスクのポーズをとったり。
とにかく超人的なことをやっているのだが、その前の演目があまりに良かったので、高い技術にいずれも裏打ちされていはいるのだが、芸術と曲芸の違いを観たような気がした。

TESTIMONIAL SEGMENT
ダンサー: Anthony Bryant
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短い演目だったが、バレエの基礎などがしっかり入っていてなかなか良いダンスだった。

42nd STREET, The Audition
音楽・歌詞: Harry Warren and Al Dubin
振付: Gower Champion
ダンサー: Randy Skinner ほか

Award honoring 授賞
Tommy Tune presented by Brooke Shields
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プレゼンターとしてブルック・シールズが登場し、トミー・チューンにかつて指導された時の話などを披露。そしてトミー・チューンに授与。
トミー・チューン氏は、俳優、ダンサー、歌手、ディレクター、プロデューサー、振付家でもある。
トニー賞9つを受賞しているトミー・チューン氏は、1990年と1991年の2年連続最優秀振付と最優秀演出に輝いているのは彼だけで、4つの異なるカテゴリーの受賞も彼が最初。
授賞スピーチはユーモアを交え、またタップや歌も披露。
ブルック・シールズは相変わらず綺麗だが、腕はすっかり母の二の腕になっていた。

FINALE
トミー・チューン氏が、このフィナーレのリハーサルを実はやってないんだと会場に説明して、カーテンの向こう側でスタンバイしている今回の出演のブロードウェイダンサー達とアンジェラ・ランズベリー、ブルック・シールズにステップや手を挙げるタイミングなどを説明しオーケストラにもダンサーが感謝の意味を示すポーズを振付、はい会場もここで拍手をする、と我々にも指導。一旦カーテンを降ろさせて、再度本番を見せるというパフォーマンスに会場は爆笑。

色々と盛り沢山な内容で楽しめた。
寄付を目的とした催しでもあったので、パトロンの人などはタキシードにロングドレス。
しかし、ショービジネス関係者が多いと見えて、メトロポリタンオペラのガラや、ABTのガラよりも会場はくだけた感じで歓声などのノリが良かった。