70年代から80年代のアダルトコンテンポラリーを代表するボズ・スキャッグスのライヴに行ってみた。
新しく「SPEAK LOW」というアルバムを出したので、それからの新曲もあったようだが、年齢層がやはり高めな観客が多く、彼らも良くわかるような以前の曲も演奏していて、観客も一緒に口ずさんでいたり。
後に色々な人がカバーをしている「We're All Alone」や日本のCMにも使われた「You Can Have Me Anytime」は聴いたことがあったので良かった。

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生まれも育ちもグリニッジビレッジでジャズ好きの50歳代の男性ニューヨーカーに言わせると、グリニッジビレッジでの以前のようなニューヨーカーによるジャズ熱は去ってしまい、すっかり観光化され、ジャズライブハウスのブルーノートもヴィレッジバンガードもアメリカの地方から来た観光客や日本人や韓国人ばかりと嘆いていた。
行ってみると、なるほどその言葉通りでアメリカの地方からの観光客が非常に多く、我々の隣のカップルが「何人か?旅行か?」と我々に聞いてくるので、我々がマンハッタンの住人だと言うとビックリしていたぐらい。
アジア人の観客は、何故か日曜なのにスーツにネクタイ姿の日本人サラリーマンの男性だけのグループが多く、お仕事使用と言った雰囲気だった。

今年夏にアップステートで行われた キャラモアジャズフェスティバル や、セントラルパークでの ソニー・ロリンズ、またジャズ@リンカーンセンターでの ウイントン・マルサリス などの活躍やファンを見ると、ニューヨーカーのジャズ熱が去ったと言うよりはブームではなくなったと言うべきのようで、根強いファンが根底に居るのを感じる。
一方、ブルーノートは、NYとミラノ以外には東京と名古屋にあり、17年間やっていた大阪は昨年で終了したと聞くが、日本のジャズ熱はどうなのだろうか。