その2 からの続き。

夜は10時からタンゴを ESQUINA CAROLOS GARDEL に観に行った。1870~80年代にタンゴは創られたが、1920~30年代には風紀を乱すということから禁止された時代もあったとか。

夕食後にショーを楽しむことも出来るが、我々はショーだけにした。
ショーだけでも、一人グラスワイン一杯とミートパイ風のエンパナーダが出てくる。
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タンゴダンスを実際に観るのは初めてだが、舞台上部にバンドが位置し、横では男性や女性による歌を交え、何組ものダンサーが次々と1時間半以上踊るので、とても面白かった。最後のひと組などはダンスというよりはコンテンポラリーバレエに近いようなアクロバティックな動きで楽しめた。老齢の男性ダンサーが一人おられたが、あいにくどなたかはわからなかったが、ひときは大きな拍手をもらっていたので相当の重鎮の模様。
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一番右のカップルは、ナイール・サンチェスとフリアン・シンカー。NHKのBSハイビジョン特集「人生をタンゴに刻んで~世界選手権に挑むダンサーたち」に出演し、2010年世界選手権の決勝まで残っていた!(11月26日'10追記)

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観衆は観光客ばかりのようだが、面白かったのは我々の隣に座っていたアメリカ人夫婦。ツアーに入らず彼らだけでブラジルとアルゼンチンを旅行しているとのことだったが、周囲の人達が皆スペイン語しかわからない観客だった為、我々が席についたとたん英語が話せるか?と聞いてきて矢継ぎ早に会話し始め、相当英語圏の人達との会話に餓えていた模様。沖縄にも駐屯したテキサス出身のもと軍人という所謂典型的な白人アメリカ人で良い人達だったが、タンゴが素晴らしいのはわかるがアメリカ流の拍手のみならず指笛や歓声を挙げ、スペイン語系の観衆達は拍手はすれどそういう反応はしないので、彼ら以外の観衆はタンゴのみならず派手なリアクションのアメリカ人観光客を観てあきれている風で、これまた文化の違いが見えて面白かった。

ショーが終わったのは夜中の12時を回っていたが、ブエノスアイレスの街には未だ人があふれていて、路線バスを待つ人達など。治安が危ぶまれる中南米においては、一番治安が良いとも言われている街という印象を受けた。
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