アルゼンチンのエル・カラファテからチリのプエルト・ナタレスまで、バスで国境越えをした。
舗装道路も少しだけ、後は砂利道を行くことになるが、途中には広大な牧場に羊や馬達、また、野生のチリフラミンゴやダチョウに似ていてやや小柄なニャンドゥが居たり。
寒いながらも夏なので、黄色や白い小さな花々が絨毯のように見えた。
1 2

2 1

1 2

アルゼンチン国境(画像左)を超える際より、チリ国境から入る時には(画像右)非常に厳しく、バスの中の手荷物はもとより荷物置き場に入れたスーツケースなども全て入国審査を受けるべく取り出して係官の前で開けねばならない。我々の前に並んでいた子供連れアメリカ人一家の手荷物のクリスマスプレゼント用にラッピングされた物まで破って中を調べる念の入り。バスの乗客全ての手続きが終わりチリに入国かと思いきや、係官がすでに我々が乗ったバスに入って来て若い女性を連れ出し、彼女とその友人の女性の入国を拒否。周りの人達がスペイン語で言っていてわからなかったので、隣席の人に聞いたところ、彼女達は「葉っぱ」を持っていたからと。我々は非常に驚いていたが、周りの人達は我々ほど興奮するでもなく。良くあることかどうかは不明だが、後でチリ人に聞いたところでは、チリは薬物はもとより、動植物などの感染による病気などがないので、周辺国からの流入を非常に厳しく取り締まっているとのこと。
2 1
 
チリに入国するとあっという間にプエルト・ナタレスの町へ。南緯が51度43分39秒というパイネ国立公園の足がかりとなる町だが、アルゼンチンのエル・カラファテと異なり観光業のみならず、地元の人達がこの地に根ざしていると言った様相で素朴なイメージ。
2 1

パロキアル教会とその前の広場(画像左)。プエルト・ナタレス唯一4つ星のホテルが1か月ほど前に火事になり閉鎖(画像右)。
1 2
聞けば、スペインからの観光客の女性が観光バスに乗っていて、酒気帯びのトラックと正面衝突。めったと起こらない田舎での交通事故だったそうだが、足を怪我。そしてこのホテルで偶然転び、指を骨折。ご主人だけ観光に行き、彼女がホテルの最上階の部屋に残っていたところ、天井上で不審な音。ネズミが居ると思ってホテルの人に言ったところ、配電線のショートにより音がしていたそうで、彼女の部屋の天井裏から出火。パスポートなど必要最低限の物だけを取り出して避難したとか。着る服も燃えてしまったので、旅行会社などが服や必要な物を買ったりしたそうだが、それでも彼女は自分は未だ生きていてラッキーだとハッピーそうだったとのこと。ここまで災難続きの観光客でポジティブに居られる人は見たことがない、とチリ人ガイドさん。全く同感で、何かしら旅行にはアクシデントがつきものだが、そこまで前向きに考えられるとは見習わねばと。

町にはエル・カラファテと同様、野良犬が多い。町のメインの交差点には、ムール貝の燻製を紐で通したものを売っているスタンドがあった。
1 2

非常に風が強いが、地元の少年達は元気に遊んでいた。ルピナスの花が自然に生えているのか、空き地などにも綺麗に咲いていた。
2 1

夕食はシーフードを EL MARITIMO で。
アルゼンチンではこれでもかと肉料理をいただいたが、チリでは魚介類がとても良いと聞くので、チリではシーフード三昧とした。
ピスコサワーとビール。
1
シーフードのスープであるソパ・デ・マリスコス。ムール貝、タラバガニ、海老、ホタテ、ホヤ、スヌーク(アカメ科の魚)などまで入っていて、非常に美味(3600チリペソ=約530円)
シーフードサラダも、ムール貝、ホタテ、タラバガニ、イカが入り、ホタテの貝柱の中が未だ生なぐらい浅く湯通ししてあり、とっても美味しい(3800チリペソ=約560円)
2 1
メルルーサ(タラ科)を。新鮮なので、身がプリプリしていた(2800チリペソ=約412円)
日本にはない、ワカサギの仲間でイワシ程のサイズはあるスメルト Smelt のフライを。新鮮で美味しい(3800チリペソ=約560円)
1 1
いずれもお値段もリーズナブルで魚介類が本当に美味しく大満足。後でアルゼンチン人のドライバーさんに聞いたところ、プエルト・ナタレスでシーフードと言えばやはりこのお店だったそう。