「ウエストサイド物語」などの振り付けで有名なジェローム・ロビンス振り付けの4作品。

指揮:Faycal Karoui
振付:Jerome Robbins
(画像はHPより)

Interplay
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音楽:Morton Gould
I. Free Play : Ful cast led by Sean Suozzi
II. Horseplay : Daniel Ulbricht
III. Byplay : Sterling Hyltin, Robert Fairchild
IV. Team Play : Full Cast
音楽は「ウエストサイド物語」のレナード・バーンスタインとは異なるが、音楽の雰囲気や振り付けなどは「ウエストサイド物語」のエッセンスを感じるものだった。

The Cage
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音楽:Igor Stravinsky
The Novice : Janie Taylor
The Queen : Teresa Reichlen
The Intruders : Craig Hall and Adam Hendrikson
The Group
ストラヴィンスキーの曲に乗せて、あやとりかクモの巣を思わせるような紐が天井にかかる中、男性二人以外は全員女性で、ぴったりしたコスチューム。
群舞の女性達の髪は大きく逆立ててあり、主人公の女性のみショートカット。
この画像は白人通しのペアだが、観た際は男性がアフリカ系のソリストのクレイグ・ホールと、プリンシパルのジャニー・テイラーの組み合わせでなかなか良かった。
男性の脚の間から女性が腹ばいで反った状態で男性の背中を抱き、男性が女性を抱えこんでポーズを取る時は、白い手と黒い手がからんでそのコントラストがとても綺麗だった。

Four Bagatelles
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音楽:Ludwig van Beethoven
Tiler Peck, Joaquin de Luz
本来はプリンシパルのミーガン・フェアチャイルドとホアキン・デ・ルスが組まれていたが、フェアチャイルドが怪我とのことで、代わりにソリストのティラー・ペックに。
ベートーベンの音楽をピアノ一台で、舞台の装飾もなく二人だけで踊り、パ・ド・ドウがあり、クラシックな組み立てとなっているが、全てが軽く地味な印象。
一緒に行った友人は、代役なので仕方無いのかも知れないが、ペックの動きがどれも中途半端に見えたと。
男性はプリンシパルだが、小柄なのでジャンプや回転が得意かと想像したが、ジャンプの高さなどが足りないような印象。

I'm Old Fashioned
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音楽:Morton Gould based on a theme by Jerome Kern
Rebecca Krohn, Jenifer Ringer, Sara Mearns, Adrian Danchig-Waring, Tyler Angle, Jared Angle ほか
フレッド・アステアが女性と踊る映画のシーンが最初にしばしスクリーンに映し出され、その後からそれを引き継ぐようにオーケストラと群舞、3組のカップルのそれぞれの踊り、そして最後にまたスクリーンと同様の振り付けでの全員によるダンスとなり、最後はダンサー全員がフレッド・アステアの映るスクリーンの方を向いて手を振って「The End」。
正直言って、バレエを観ていて眠たくなったのはこれが初めてかも。
ダンサー達のせいではなく、これはこの構成の組み立てにそう感じさせられたのだと思うのだが、映画と同じ振り付けで同時に踊る必要がどこにあるのかと。
因みに、もともとストラビンスキーの音楽に乗せたロビンスの「Les Noces」が当初はプログラムされていたが、これに変った。

色々なジェローム・ロビンスの作品を集めたのだろうが、「ウエストサイド物語」ファンの友人は1つ目も良かったと言っていたが、私にとっては2つ目の演目だけ面白かったと言った印象。