ブルックリンのウイリアムズバーグブリッジを渡ってグリーンポイント界隈を車で走っていると、歩道には奇妙奇天烈な格好の若者達が。
良く良く見ると、皆、仮装をしつつショッピングカートらしきものを押している。
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全くそのような催しがあることすら知らなかったのだが、今年で6回目を迎えた IDITAROD の参加者達だった。
IDITAROD とはバカ者レースという意味だが、アラスカで行われる長距離の犬ぞりレースのことで、犬の代わりに人間、そりの代わりにショッピングカート、アラスカの代わりにニューヨークとなったと大会ホームページには説明されていた。
5人とショッピングカート一台がひと組と言う条件で、今年はクイーンズのアストリアをスタート地点とし、(ブルックリン内と思われる)ゴールまでの間のチェックポイントをクリアすれば、ゴールまでの経路は参加者の全く自由。そして早くゴールした者が勝つのではなく、チェックポイントやゴールに居る審判がルールにのっとって、その格好なども審査して優勝者を決めるとのこと。

どうやら、我々はそのうちのチェックポイントに偶然にも通りかかったようで、チェックを受けに行く人達や、受けてこれからまた次のチェックポイントに向かう人達などに遭遇したもよう。
イーストリバーをはさんだマンハッタンのクライスラービルが見える所がチェックポイントだった。
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皆お互いの仮装を楽しんでいるようで、全く勝ち負けにはこだわっていないのか、道端で休憩していたり、カフェでひといき入れていたり。
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はたまた、道路を日本の国旗を大きく振りかざし、鳥居のような物をくっつけたショッピングカートを押しているお相撲さん(?)のグループが! 
しかし、いずれも白人の男性で、ちょんまげのかぶり物をしお相撲さん風の着ぐるみを着ていて、日本人はいない。
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思わず、何故日本なの?と聞いてみたところ、返って来た応えが「SUSHI が好き、SAKE が好きだから」。
日本のキャンディーがあるからあげるよ、と飴をたくさんくれたのだが、見てみると、日本語が書かれているのはラムネ菓子だけで、キティちゃんマークの飴にはハングル文字、もう一種類のココナッツキャンディーには中国語で「椰子糖」と書いてあったのには笑ってしまった。
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この日は最高気温も氷点下だったが、寒空の中をご陽気な若者達だった。