2月1日には第43回のNFLアメリカンフットボールの優勝決定戦であるスーパーボウルが開催された。
ピッツバーグ・スティーラーズがアリゾナ・カーディナルスを27対23で下して3年ぶりに優勝したが、試合は終盤にシーソーゲームとなり、非常に面白かった。

スーパーボウル、その日は、友人や家族でそれぞれ家に集まってテレビ観戦をするのがアメリカ人流楽しみ方なので、いきなり街が空き、走っているのはピザなどのデリバリーのお兄ちゃんの自転車ばかり。
いつも日曜の夕方にNJからマンハッタンに入るリンカーントンネルは車が大渋滞となるところ、全く空いていたのには流石に驚いた。
通常活気のある人気スポーツバーもそれほど混み合っておらず、いかに自宅観戦者が多いかがわかる。
スーパーマーケットに行っても、ボールの形のケーキや、その風船が飾られた下には、ふたを取るだけでそのまま食べられるオードブルやおつまみなどが並び、試合前にはポテトチップスとビールなどを買う若者の列。
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そのように各自宅での視聴率が望めるとなれば、テレビ局などのビジネスも高騰。
毎年、各局が順番に専属で放送権を得るが、今年はNBCが放送を担当。
何でも今年は、2億2100万ドル(1ドル=90円で198億9000万円)の広告収入があったとか。30秒流すCM一本あたりの金額が、300万ドル(=2億7000万円)だったそうだが、通常このCM放映権の販売などは2年前から契約が決まっているとのこと。
経済危機のあおりで、果たして2年後の試合の放映権などはどうなるのかは不明だが。

因みに、エンパイアステートビルの色は、試合の行われる2日前の金曜から当日までの3日間、ピッツバーグ・スティーラーズのチームカラーの黄色と白、アリゾナ・カーディナルスの赤と白をそれぞれの面に点灯し、試合翌日の2月2日には、その勝者の色、つまり黄色と白が彩られた。
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