2年前にウイーンフィルとランランの演奏を同じくカーネギーホールで聴いたが(その様子は こちら)、その時の指揮者はバレンボイム氏。今回は、ズビン・メータ氏だった。

指揮:Zubin Mehta
<前半>
Richard Wagner :
Rienzi Overure
Frederic Chopin :
Piano Concerto No.2 in F Minor, Op. 21, Maestoso, Larghetto, Allegro vivace
<アンコール>
Chopin : Polonaise in A-flat Major, Op. 53

<後半>
Johann Strauss II :
Overture to Die Fledermaus
"Wo die Citronen bluh'nl", Op. 364
"Annen" Polka, Op. 117
"Unter Donner und Blitz", Op. 324
Kaiser-Walzer, Op. 437
"Tritsch-Tratsch" Polka, Op. 214
<アンコール>
Hellmesberger Jr. : Leichtfüssig
Eduard Strauss : STRAUSS Bahn frei Polka

ランランはアンコールにショパンの英雄ポロネーズを弾いてくれ、なかなか元気の良いポロネーズだった。観客は大喜びで大喝采。
1 画像HPより

後半のオーケストラによるシュトラウス後のアンコールでも2曲演奏してくれたが、最後はウイーン音楽祭でする曲とのことで、ズビン・メータ氏が笛を吹きながらの指揮となり、笑いを誘っていた。
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80~90名ほど居るオーケストラだが、NYフィルとは全く異なり、アジア人や黒人は全くおらず、女性もわずかに3名。
結構年配者が多い中、まるで皆の子供か孫のようなどう見ても10代後半ぐらいの若いヴァイオリン奏者の男の子が一人おり、楽しくて仕方がないと言った風に指揮者を見つめながらニコニコ演奏していて好感が持てた。

立ち見も出る盛況ぶりだったが、今回の演目が耳なじんだ親しみやすい曲が多かったせいか、観客が普段あまりクラシックコンサートに行き慣れない人が多かったのかも知れないが、ピアノコンチェルトの1楽章と2楽章の間に拍手が起こり、ウイーンフィルの人達もええっ?とお互い顔を見合せてしまっていた。
2楽章と3楽章の間はあえてかどうかわからないが、短くすることで、拍手をする暇を与えていなかったが。
また、曲が終わりきらないうちからの拍手。熱狂的とも言えるお客さんの拍手喝采ぶりは良いのだが、演奏中に話声がするのはいただけない。