2003年に始まったミュージカルの「ウィケッド」は、未だにディスカウントチケットもTKTSでの半額セールもない大ヒット作。
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2003年10月8日に最大席数1900席の劇場でプレヴューし、改良に次ぐ改良を重ねて、10月30日に正式オープン。
ただし、NYで公開する前にサンフランシスコで試験的公演のトライアウトを行い、その時はあまり評判が良くなかったとか。
2004年のトニー賞では作品賞を絶対取るだろうと言われていたが、伏兵の アヴェニューQ が受賞したものの、主演女優賞、衣装、舞台装置部門でトニー賞を受賞。
因みに、日本では、ユニバーサル社がユニバーサル・スタジオ・ジャパンでアトラクションとして上演する際に「ウィッド」とすることを先行して決定したため、劇団四季は「ウィッド」とせざるを得なかったとか。

主演女優賞を受賞したイディナ・メンゼルが2004年夏のブライアントパークの無料コンサートで特別ゲストとして歌ってくれたのは観たが、2005年初頭にこの「ウィケッド」を降板するとのことだったので、当時あわててチケットを取ろうとしたが、チケット奪取戦に間に合わず完売で彼女のエルファバ役を観ることが出来なかった。
余談だが、彼女の最終公演のひとつ前の公演で、彼女が舞台上で怪我をし、最終公演には出演できず。ジャージ姿で代役と共に最後の歌を披露し挨拶をしたとのこと。

というわけで、イディナ・メンゼルのいない演目となったので、ディスカウントチケットが出るまで急ぐことはないと思っていたのだが、なかなかディスカウントも出ないので、当日にオーケストラ席前列や2列目隅だけを籤引きで26.5ドル(うち1.5ドルは設備費)で購入できるシステムがあるので、それで観てみようかと友人達と何度もトライをしていた。
観光客の少ない冬などに狙ってみたがなかなか当たらず、少なくとも5回はチャレンジしたのだが、友人も私も全く籤運なし。
多い時には300人ほどはいるのではないかと思われる状況下なので狭き門なのだが。(この画像は閑散期と思って昨年2月頃に挑戦した時の様子)
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自分の名前等を書いた紙を提出し、係のお兄さんがシリンダーのような籤引きの筒をぐるぐる回してアトランダムに引いていき、当選者の名前が読み上げられる。
そして、そして、なんと今回晴れて呼ばれることに。
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前置きが長くなったが、ロングランものなので気長に構えていたこの演目、ようやく観に行くこととなった。

原作:Gregory Maguire
作詞・作曲:Stephen Schwartz
脚本:Winnie Holzman
演出:Joe Mantello
グリンダ:Alli Mauzey
エルファバ:Jennifer DiNoia
フィエロ:Kevin Kern

今回のグリンダ役は一昨年のブライアントパークでの無料コンサートで歌ってくれたアリ・モーゼイだったが(その様子は こちら)、とても表情豊かでなかなかのコメディエンヌぶりで良かった。
画像左はブライアントパーク時、右はグリンダ役の様相時。
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エルファバ役は本来の二コール・パーカーではなく、スタンバイのジェニファー・ディノイアで、シカゴ公演時にもスタンバイだったという彼女、つい先日の3月14日のマチネが彼女のブロードウェイデビューとなったそうだが、ところがどうしてスタンバイと思わせないぐらいの歌唱力があるかと。

因みに、籤に当たった人にはこんなバッジをくれたのが結構嬉しかったかも。
私の後で当たった,フロリダから娘や孫娘と一緒に観光で来たと言っていたおばあちゃんは、嬉しそうに早速胸にこのバッジをつけてずっと観劇していたのがおかしかった。
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