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マンハッタンでは、一般ニューヨーカーが自転車に乗ることは非常に少ないと以前に書いた。(その記事は こちら
タクシーなど車が非常に多く、方向指示器などまず出さない車線変更、かと思えば方向指示器を出しっぱなしで直進走行する車、2重・3重駐車も多く、バスなども容赦がない。かつ、歩行者が歩行者用信号を守らずに道路を渡るため(その様子は こちら)、自転車走行は非常に危険なので、まず見かけるのは、中華料理店かピザ屋のデリバリー、メッセンジャーボーイ、あるいは後ろにお客さんを乗せるように改造した輪タクぐらい。
昨年あたりから、NY市は、渋滞の道路状況を解消しエコにも宜しいということで、ブロードウェイなどにあえて車線をひとつつぶして自転車専用道路を作って自転車走行を奨励し出してはいるが、余計にほかの道路が渋滞しているだけのような・・・

では、一般自転車愛好家はいないのかと言うとそうではなく、マンハッタン内の一般道路は危険なので、セントラルパーク内などに自転車を持って行って楽しんでいるよう。
去年夏に行われた「サマーストリート」という催しでは、全長南北6.9マイル(約11キロメートル)にわたって、8月の週末3回に渡り朝7時から午後1時までパークアヴェニューをメインとして一般の車両を全て通行止めとして自転車や歩行者天国としていた。その様子は こちら。 それが好評であれば、今年も行うと言っていたが、今年は果たしてどうするのかは不明。

それでもいる少数派の勇気ある若い男性などは、どうしているかと言うと、、、
停める場所は多数あるが、交通事故以外に盗難防止も重要課題。
日本で使われるような軽い簡単なキーチェーンではなく、大きく重いチェーンをはめる人がほとんどで、それも自転車置き場のポールや電柱などにしっかりとくくりつけていく。ママチャリ風の籠付き自転車はデリバリー以外ではほとんど見かけないので、自転車に乗っている時には自転車置き場にそのチェーンを置いておくか、走っている間その重たい大きなチェーンは身体にまきつけて走っている人が多い。
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しかもそれだけではなく、停めた自転車から離れる時には、サドル部分を自転車本体からはずして持っていき、盗まれにくくする念の入れよう。
画像左は、自転車2台が自転車用のポールにくくりつけてあるが、いずれもサドルはない。手前の自転車の持ち主は、画像右のように多くの荷物があるにもかかわらずサドルをはずして持って歩いて行った。しかも驚いたことに、彼は用事が思いのほか早く済んだのかも知れないが、ものの10分も経たないうちに戻ってきて、またサドルをはめて自転車に乗って去って行った。ずいぶん面倒だとは思うのだが。
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セントラルパークで自転車に乗りたい、しかし自分の自転車はない、という観光客向けのレンタサイクル屋さんがセントラルパークの南東か南西の公園入り口(特に西口のコロンバスサークル界隈)に多くいる。では何処に自転車を停めているのかと思えば、セントラルパークサウスの歩道に自転車を停めて街灯にしっかりくくりつけてある。注文を受けると、停めた車からサドルを取り出し、その自転車にとりつけるというシステム。
ちょうどサドルを足元に置き、大きなチェーンをはずしている所に出くわした。
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ふと、その様子で思い出したのだが、以前インドを寝台夜行列車に乗って旅行する際に、ベッドの下に置いておいたトランクや鞄が寝ている間に盗まれることが多いので、チェーンが必要と聞き、東京で自転車に使っていたキーチェーンをはずしてインド旅行に持って行ったことがある。
お陰で無事にトラブルなくインド旅行から帰って来たが、東京は杉並の自宅に戻って驚いたのは、自転車自身の鍵ははめていたがキーチェーンをしていなかった私の自転車がマンション下の駐輪場から盗まれていたこと。
インドよりも東京の方が危険?などと苦笑してしまったものだが、NYのようにサドルをはずしておけば良かったのかも。

後記
自転車に乗る人のことを「バイカー」と表記してしまいましたが、正しくは bicyclist:自転車に乗る人・自転車乗用者 でした。
また、cyclist:自転車(三輪車・オートバイ)に乗る人、ともありますが、自転車競技などに参加する人を重に cyclist、一般的な自転車に乗る人は bicyclist とするともありました。
バイク bike は自転車・オートバイの両方をさしますが、口語であり、それから派生した biker は一部辞書には別の意味しか載っておらず、wikipedia には
Biker may refer to:
a rider of a motorcycle i.e. one who participates in motorcycling
a member of a motorcycle club
a rider of a bicycle
とありました。
全く考えずに表記してしまいましたが、非常に勉強になりました。○○○さん、どうも有難うございました。