www.komeda.co.jp/index.php

名古屋人は本当に喫茶店が好きだ。そして非常にリーズナブルとういことで有名なモーニング天国でもある。
名古屋出身の友人に、とにかくモーニング巡りをせよ、まずはこのお店から始めよ、とのお達しを頂いたので行ってみた。

NYでは各ブロックごととは言わないまでも石を投げればスターバックス状態だったが、名古屋では石を投げればこのお店に当たるかもと思われるぐらい。
東は東京(6店舗)、西は大阪にも1店舗を今年5月にオープンさせ、11都府県にまたがる。全部で338店舗に及び、愛知県内にはやり多く248店舗、名古屋市に限っても134店舗もある巨大喫茶店チェーン。

朝11時までであれば、飲み物代だけでトーストと茹で卵がつくので、コーヒー380円を。(画像左は2人前のパンと卵)
ほかに、このお店の名物というので、デニッシュにソフトクリームが乗ったシロノワールのミニサイズ(直径9センチ)390円を注文。
1 2
シロノワールは「デニッシュ」と書いてあるが、それはデニッシュというよりもスポンジケーキに近いもの。好みでシロップをかけるようになっていたので、どちらかと言うとパンケーキかホットケーキに近いように思える。

日曜の朝、雨が降ったり止んだりのぐずついたお天気に行ったのだが、すでにウエイティング状態。老若男女という言葉がうってつけという感じの客層だが、1人でモーニングを食べる高齢の人も多いのにはビックリ。9枚綴りで3000円という回数券を持っている人が多いもようで、一食約333円であれば確かにお得、名古屋の方々が良く使う表現で言うところの「お値打ち」かと。

名古屋がそうなのか、日本の喫茶店がそうなのかわからないが、喫茶店でゆっくり雑誌や新聞を読みながら煙草を吸いに来た人も多く分煙にもなっていないので、タバコを吸わない我々としては、匂いが気になってゆっくり出来なかった。


後記(2012年8月放送の「カンブリア宮殿」より)

名古屋市内は、飲食店の5軒に1軒が喫茶店。織田信長の茶道好きに由来し、喫茶好きとなる。
日本の喫茶店のピークは1981年で、右肩下がりなのに対し、コメダはこの10年で急成長し、全国に1968年創業。
名古屋の米屋の息子である加藤太郎氏が創業、「米屋の太郎」から「コメダ」とネーミング。
452店舗を構え、カフェ業界 顧客満足度(2012年度)1位。
乳脂肪率が45%の料理などに使う物と同じ品質の生クリームをコーヒーに使用。
都市部での坪単価は4~5万な為、個人経営の喫茶店はやっていけず、顧客のニーズはあるのに喫茶店が閉店していった。
お客は長居して構わないように、回転率は考えていないが、営業利益率(2007年)はコメダは17%、一般の飲食店は9%。色々な客層がそれぞれの時間帯に利用することで空いた時間がない。
コストセーブとして材料は20種類程度におさえ、組み合わせでメニューを増やし、在庫・廃棄ロスを減らし、調理スタッフも簡単なメニューなので人件費も抑えられる。
お客の細かい要望に応じるようにするサービス。
パンに卵もつくモーニングはコーヒー1杯380円であっても、黒字を出しているが、それはコーヒーの弦かの安さもあるが、450店舗あるための購買力があるから。