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NYの街角には非常にベンダー(屋台)が多い。
ドーナツ、ホットドック、ファラフェル(中東系サンドイッチ風)、インド系、韓国系プルコギ店、ワッフル、ジューススタンド、コーヒー専門店など多岐に渡っており、オフィス街のランチタイムには長蛇の列が出来るベンダーも多い。

NY市がそう言った数あるベンダーの中から順位を決めるベンダーアワードなるものも2005年から行っており、毎年ベスト1を決めて、ローカルニュースNY1チャンネルでも今年はどのベンダーが優勝したかなどと報道されているぐらい、ニューヨーカーに親しみのあるB級グルメ。

6番街のヒルトンホテル南側の53丁目角にある We Are Different というベンダーは、いつもお客さんの列が出来ている。お昼間はオフィス街の人達のランチで混み、夜遅い時間はホテルのそばなので観光客が多いこともあるのだろうが、寒い冬の夜でも結構な人の列。
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中東系の所謂チキン・オーバー・ライスなるもので、チキンとマトンのGYRO、それをサンドイッチ風にすると4ドル、ピタパン付きだと5ドル、画像のようにライスとピタパンだと6ドル。辛いソースはお願いすると付けてくれるので、好みでかけるようになっている。ライスはお肉の下にひいてあり、バターライス系。その上にレタスが乗っている。
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 ※GYROとは wikipediaより
  ギロ(イロ)(γύρος/gyro)
  ミンチ状にした牛肉や羊肉を固めて回転するロースターであぶり焼きし、焼けた部分を薄くそぎ落として
  供するケバブの一種。ザジキ、トマト、タマネギ等とともにピタパンで包んだものがギロピタ(イロピタ)。

余談だが、世界各国から観光客が訪れるメトロポリタン美術館前は、ホットドックやジュースが一番売れる場所として非常に人気のある場所。
そこでベンダー業を行う権利を○○氏が得たと今年に入ってニュースで見たような記憶があるのだが、先月には、一軒のホットドックベンダーがその人気スポットから立ち退きさせられたとか。何でも、市からその場所でのベンダー営業の認可を受けたオーナーは、NY市と年間643000ドルもの巨額な金額を認可権保持の為に支払う契約をしており、実際にそのオーナーからその場所を借りてベンダー業を営んでいた人は、月々54000ドルの賃貸料を支払わなければならないが、それが出来なかった為に立ち退かされたとか。オーナー曰く、ベンダー業者は310000ドルの未納金があったと主張しているのだそうだが、このご時世でずいぶんバブリーな話に感じてしまった。

そう言えば、日系のシュークリーム屋さんがミッドタウンのオフィス街にベンダーで登場したこともあったが、そう長続きはしてはいなかった。賃料の問題なのか、おやつのシュークリーム(アメリカではクリーム・パフと呼ぶ)だけではオフィス街では売れなかったからなのか。

数か月通った所に、唯一のベンダーだったこともあって結構はやっていたベンダーがあった。わずか1ドルのコーヒーは、スターバックスなどとは全く比べモノにならずお世辞にも美味しいコーヒーとは言えないただ黒い液体の飲み物だったが、他にお店がなかったので背に腹は変えられず、2回目にはあえて味をごまかす為にブラックではなくミルク入りを注文したのだが、3回目にして私の好みは(ノンファットやハーフではない)ホールミルク入りでシュガーなしだとベンダーのお兄さんが覚えてくれていた。
味はともかく、愛想の良いフレンドリーなお兄さんのベンダーを見ると、ついつい寄っていたことを思いだした。