ブムタン(別名ジャカル、チャムカル)から西に移動しトンサへ。

トンサゾン

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全く平地がないと言って良いトンサ。その崖にそそり立つトンサゾン。正式にはチョコルラプティンツェゾン。1648年建立。崖の上に建っていることもあり、一辺が一番長いゾン。地震が起こるブータンにあって、一度も地震の被害がないゾンとのこと。
王位を継承する王子は、必ずこのトンサゾンで2~3年高い位のポジションで仕事をして勉強しなければならない。その2 で訪れたワンディチョリン宮殿やジャカルゾンが夏に僧達に使用されているが、冬は厳しいためにこのトンサゾンに全員で移動して来る。すでに冬支度の為に移動して来ていたものと見えて、お堂には、夏にはなかったそうだが、訪れた時には各お坊さん達の寝具が畳んであった。
(このようにお坊さん達が移動するのは、夏のティンプーゾン ←→ 冬のプナカゾンの組み合わせもある)
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堂内の壁画がとても精緻で綺麗。壁画は全てお坊さんの修行の一環として描かれているので、一切描き手のサインはない。描いた後に解釈の違いで間違いなどがあった場合には、消して加筆することもあるのだそう。
訪れた時には、若いお坊さんが粘土を使ってタラーと言われる21人の女神の像を彫っている部屋も見学させてくれた。

トンサゾンからマンデ川(マンデチュ)や棚田を望む景色は素晴らしい。
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庭師のおじさん。ニコニコ近づいて来られたので写真を撮ったところ、大喜び。言葉が通じないのでひたすら握手をしてくれ、お礼を表現してくれた。
野生の猿も自由に出入り。
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ホテルでバター茶(スジェ)を。前日の23日付けの新聞があった。丁度我々がブータンに到着する前日の21日にブータン東部でマグニチュード6.3の地震が発生し、10人が亡くなったそうで、その様子が一番大手の新聞「クエンセル」で報道されていた。(紙面は、一面などトップ項目が英語で、後ろの方のページはゾンカで書かれていた。)年に3~4回の地震が発生するが、ここまで大きな地震は最近はなかったとのこと。
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夕食のビュッフェ。
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日本人は基本的に辛い物が苦手と思われているようで、ブータン人には必須の唐辛子とチーズの和えもののエマダッツィが無かったので、それを注文(画像左)。ガイドさん達のお料理であるパクシャパー等をわけてもらう(画像右)。これは豚の脂身だけを炒めたもので、プナカの農家食なのだそう。ゼンマイ?ワラビ?の炒め物が美味しく、赤い唐辛子は見た目とは異なりそれほど辛くなく美味しい。
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デザートは・・・例によってフルーツ缶詰にカスタードがけ。さすがにこれは残してしまった。
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この日教えてもらった諸々

公用語のゾンカには30種類の文字があり、日本語と母音などは似ている。

物価の安いブータンにして、冬虫夏草は1キロ当たり180000NU(約36万円)もの高額。

雪が降る冬には米や蕎麦作りは出来ないので芋作り。
昨年は雪がなく、一昨年のティンプーの降雪で7~8センチ、ブムタン(ジャカル)で15センチ。