首都ティンプーに夕刻到着。街をふらっと散策。

メインストリートのノルジン・ラムには一番賑やかな交差点があるが、交差点中央におまわりさんが手信号を行うブースがあるのみ。のどかなこの国には人口15万人の首都にも信号がない。
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ノルジン・ラムの夕方になると歩道に露天商がずらっと並ぶ。
靴なども多く売っていたが、ほとんどがインドからの輸入品とのこと。靴売りの手前はヤクのチーズ売りのおばあさん。(画像左)
短い道だが、香港マーケットと言われる所には、色々な野菜や果物。(画像右)
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民族衣装屋さん(画像左)や、仏画など仏教関係の物を売るお店(画像右)など。
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時計塔広場では、何かイベントをやっていて、屋台や露店が何軒も開いていた。
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夕食はレストラン Bhutan Kitchen でとることに。
ここのバター茶はバターが濃厚で美味しい。ともろこしのお酒であるアラと。アラは、竹筒に入って出て来た。
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スープにはキノコのスープ。
料理手前左から、味がまるで日本の牛丼のようでほっとする味の牛肉料理、国民食の唐辛子とチーズの和えもののエマダッツイ、ペースト状になったチーズ。
中の列左から、ブータン東部で食べられる白米とトウモロコシを混ぜたカラ、ゼンマイかワラビの炒め物、じゃがいもとチーズの和えもの。
後列左から、酢豚のように揚げた鶏肉料理、唐辛子をバターで煉ってレモングラスなどハーブがたしてありそれほど辛くなくて風味が良い唐辛子のお漬物風(?)、赤米。
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この日教えてもらった諸々
プナカゾンに行く途中、またまた要人一向の3台の車とすれ違って、反対車線の我々は待たなければならなかった。プナカゾンの少し奥に、第4代の王様の4人の王妃(全員姉妹)の実家があり、王妃達のお父さん御一行が通った為だった。もともと高貴な家柄とのこと。
そこで身分制度について教えてもらった。
カースト制度は昔は12~15種類ほどに分かれて存在したが、現在はないに等しい。ただ、ブータン南部では今もあり、例えば15番目の最下位の層の人と上位の層の人とは婚姻は結べない。
どの階層に所属するかは見た目ではわからないが、15番目の人達のことをカミと言い、出身者の多くはカミという苗字の人が多い。

学校は、小学校1年~6年目、Junior School が7年~8年目、Middle School が9年~10年目、High Schoolが11年~12年目となり、その上に少いが大学がある。
小学校には、通学生と、遠距離で通えない子供の寮生の2種類。学費は通学生で年間350~550NU、寮生だと年間1000NU。
ただし High School ともなると、学費はこの倍程度それぞれかかる。
幼稚園や保育所は、ティンプーとパロにあるが、幼稚園で年間18000NU、保育所だと年間20000NUもかかる。

ブータン人は普通に公用語のゾンカを話すが、書くことが非常に苦手。ゾンカを教える先生だけは文法に誤りのない正しい文章を書けるぐらい。
学校に入ると、すぐにゾンカと英語と両方の教育が始まる。
数学や科学などの科目の先生は、インドから招へいされている先生が多い。先生業は敬われており、なるのが難しい。

子供のお坊さんはだいたい貧しい家の出身が多い。そのためにストリートチルドレンもいなければ、ホームレスや乞食もめったと見ない。お坊さんになろうと仏門に入り修行途中で辞めることは可能でも、精神的に大きな罪を犯したと感じることとなる。お坊さんには、何歳からでもなることが出来る。お坊さんになると、食べ物などのほか、月々1500NUが給与として政府から支給される。
托鉢などは二ンマ派の僧侶が修行の一貫として行うこともある。

失業率は年々増えて来ており現在14%。
軍・警察・私警察(ボディーガード)の3種類があるが、学校でドロップアウトした人が就職も出来ずになる場合が多い。軍ではそれまで基本教育までは施していなかったが、これからはすることになった。
ティンプーの Middle School の10年目から High School の12年目まででドロップアウトした子供達がなることが多い。
子供に人気の職業の一番はパイロット。

車のナンバープレートは全部で6種類。
Bの後にPはプライベートとして個人所有。BGは政府所有、BTはタクシーなど。
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それまでの王制から2008年に民主主義に大転換し、初めての選挙が行われた。第一回目の選挙では3つの党(PDP、DPD、BPU)のうち、BPUが負けPDPが勝った。
PDPのシンボルは馬、DPDのシンボルは尾黒鶴。PDPはブータンの発展を、DPDは平和を主にうたった。
約3か月後の最終的な選挙では、PDPはわずか2議席、DPDは45議席と圧勝。最初の選挙後、何か選挙違反があったのではないかと想像されているが。。。
18歳で選挙権が得られ、政権は5年任期。
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昨年のなごりの選挙ボードが各地に未だ掲示されていた。