パロの朝。週末に開かれる市が立っていた。
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チョモラリ

この日は朝からとても良く晴れていたので、ヒマラヤのチョモラリを観ることが出来た。ガイドさんも、今シーズンチョモラリを観たのは初めてとのことで、自分の携帯電話で写真を撮っていた。
ブータン内では2番目に高い山のチョモラリ。一番高い山はガンカ・プンスム。
国立博物館内の地図には、ガンカ・プンスムは7564メートル、チョモラリは7326メートルとあり、地球の歩き方にはそれぞれ7570メートルと7314メートルとなっている。。。
通常チョモラリと言われているが、実際はジョモラリが正しく、ブータン人でもチョモラリはブータンで1番高い山だと思っている人が多いぐらい有名で親しまれている山。

タクツァン僧院
午前中、タクツアン僧院に登ることに。
1646年建立。崖にへばりつくように建っている。
駐車場から約600メートルの高低差を徒歩で登ることになるのだが、いかんせん一番高い所の標高が3100メートル程もあるので、慣れない我々にとっては酸素が薄くて大変だった。

1646年建立。崖にへばりつくように建っている。
駐車場から約600メートルの高低差を徒歩で登ることになるのだが、いかんせん一番高い所の標高が3100メートル程もあるので、慣れない我々にとっては酸素が薄くて大変だった。

登り始めの辺りには、お土産物を売っている人達も居たが、その日の朝のお参りとして若い女性が、五体投地の方法で祈っていた(画像左)。先を行くのが女性で、竹製の編み笠を被っているのが男性(画像右)。女性の方が大きな荷物をしょってる?!と驚いたのだが、登ることで汗をかくが、より汗をかいた方が原罪が流れ出て行き徳を積むことが出来るのだそう。
タクツァン僧院にたどりつくまでに展望箇所が3か所あるが(2か所目と3か所目は非常に近い)、最初の展望箇所には大きなマニ車があった。この辺りで標高2800メートル。この時点では、タクツァン僧院は未だはるか彼方の崖の中腹に見える。
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2番目の展望台より手前(だったと思う)に、小さなお堂がある。かつて僧が瞑想したのだとか。梯子を数段登って内部を観ることが出来る。小さいながらもいくつかの像などが祀られ、クジャクの羽のついた聖水の入った容器などが置かれていた。今回の旅行でお堂内部を撮影してOKだったのは、ここだけかも知れない。
最後の3つ目の展望台到着。そこまで来ると、タクツァン僧院よりも高い位置で、別の崖に居ることがわかる。
そして、そこから下り階段。徐々にお寺が目線の位置に。
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一旦谷に降り、そこからタクツァン僧院のある崖の階段を登ることになるのだが、谷には滝があり、水力をいかしたマニ車。聖なる水として、お寺からも若いお坊さん達が水汲みにやって来ていた。小さな橋を渡ると奥には瞑想する為のお堂。3つ目の展望台からタクツァン僧院まで登り降り併せた片道分で約780段程度の階段があるのだとか。
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途中で休憩や写真を撮りながら、なんとか駐車場からタクツァン僧院まで2時間で登ることが出来たが、酸素が薄いとこうも辛いものかと痛感。普通で2時間半、ガイドさんだけだと1時間半で登るそうなので、2時間はまあ良しとしようかと。
以前、シンガポールからの観光客99名が飛行機をチャーターして来たことがあり、99名を7班に分けてガイドさんがそれぞれ付いたそうだが、その時は歩いて登る人やら、馬を使って登る人やら、落馬する人やら。。。また、大勢の為早い人と遅い人が出て来てしまうので、ガイドさんは一旦先頭の人を先導しつつ、最後尾の人の所まで下っては一緒に登るという往復を繰り返さねばならず、大変だったと言っていたが、高地で生まれ育った人の心肺能力の高さをも痛感。
以前、シンガポールからの観光客99名が飛行機をチャーターして来たことがあり、99名を7班に分けてガイドさんがそれぞれ付いたそうだが、その時は歩いて登る人やら、馬を使って登る人やら、落馬する人やら。。。また、大勢の為早い人と遅い人が出て来てしまうので、ガイドさんは一旦先頭の人を先導しつつ、最後尾の人の所まで下っては一緒に登るという往復を繰り返さねばならず、大変だったと言っていたが、高地で生まれ育った人の心肺能力の高さをも痛感。
お寺はとても厳格で、入口で全てのカメラや携帯電話や鞄を預けなければならない。また1時~2時は昼食時間として館内全部を閉めて観光客も出されてしまうとのこと。
8世紀にグルリンポチェが何度かブータンに布教にやって来たが、西暦784年にやって来た時に、白い虎に跨ってやって来た。グルリンポチェは8変化相出来るのだが、その時はグルドルジドロに変化していて、チベットからの女神は白い虎に化けていた。そして反対側の山から、その白虎が住んでいたほこらが発見されたと言われている。
現在、そのほこらなる場所の内部を観ることが出来るが、結構深くて梯子で降りることになる。
現在、そのほこらなる場所の内部を観ることが出来るが、結構深くて梯子で降りることになる。
上のお堂には、微笑んでいるグルリンポチェ像(スンジュンタルカン)。左右にチベットとインドからの女神を従えている。ここの聖水は、まるでお正月のおとそを頂いているよな風味だった。
更に上のお堂には、延命の女性の仏様が中央に祀られ、右にグルドルジドロ、左にグルリンポチェ、手前に勉学の神様である文殊菩薩。ここに居た20歳ぐらいのお坊さんに私が習いたてのゾンカで有難うを意味する「カディンチェラ」と言うと、日本語で「有難う」と言ってくれた。
もう一方のお堂の床には四角く切った場所があり、懐中電灯で照らしてもらうと、深い深い洞穴になっていて、グルリンポチェがかつてそこで瞑想したという。
もう一方のお堂の床には四角く切った場所があり、懐中電灯で照らしてもらうと、深い深い洞穴になっていて、グルリンポチェがかつてそこで瞑想したという。
さらにもう一つのお堂には、大きなストゥーパ型の本尊があり願いを叶えてくれるのだとか。ここでは、未だ10歳ぐらいのお坊さんに、2種類の聖水をもらうことが出来た。
最初の展望台付近にあるレストハウスで昼食を取った後に下山。
途中で出会った高山植物系の可愛い草花達。
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