イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

清潔感も洋の東西では異なるような気がする。

まず、ほとんどのお店がおしぼりを出してくれる日本。それに比べ、パンなど手づかみで食べるにもかかわらず、おしぼり文化がない西洋(勿論、中には出してくれる店もないことはないが)。

そして足元の地面文化。
最近では日本の若者層を中心として地面に直接座っているのを良く見るが、それでも西洋とでは足元の感覚が違う。
靴を脱いで過ごす我々としては、電車で小さな子供が車窓から外を見る時など親が靴を脱がすのが当たり前だが、西洋の靴を脱ぐという文化圏でない人達は机だろうが椅子だろうが靴のままで足を乗せてもお構いなし。
日本人の家に掃除に来てくれる西洋系の人達は、まず床を拭く雑巾、トイレなどを拭く雑巾、台所の流し周りを拭く布巾、食器を拭く布巾などに区別している我々の文化にビックリし、ねを上げる場合もある。

スーパーやデパートでも、日本だと絶対に食べ物が入ったビニール袋を地面に直接置くことはしないが、それは全くお構いなし。
飲みかけのスターバックスなどのコーヒーカップでも足元に置いていたりするのに、最初は驚いていた私も4年、5年とアメリカ生活が長くなると、無意識で友人と私のスターバーックスのカップを足元に置いていて、お互いに全く違和感がなく、後から気付いて「私達、すっかり日本人らしさを失ってるね。」と、大笑いしたことがある。

日本だとお座敷犬と庭で飼う犬とに分けていたりもするが、そんなことは考えられない。外を歩き回って用も足した犬がそのままズカズカ家に入り、飼い主のベッドに入って来ても気にならない。

野球やバスケットなどのスタジアムに行っても、自分の前の席にお客さんがいないと、その背もたれや座る部分に靴ごと足を乗せて足置きにして観戦。

レストランなどでも高い位置にあるものをお店の人が取る際に椅子を使う場合、靴を脱がずにお客さんが座る椅子に平気で乗る光景を何度も見た。ただ唯一、トルコ系レストランでは、トルコでも靴を脱ぐ習慣があるので、椅子に乗る際にはちゃんと靴を脱いでいたのを見た時は、ほっとしたものだ。

アメリカ人の男性と結婚した日本人女性の知人が、家の中では日本式に靴を脱ぐ生活を送っていたが、いざ子供を地元の保育所などに預けるとなると、土足で歩いている床をはいはいしている我が子を見て愕然としたと。しかし、そんな風に育った赤ちゃんでも、自分のご主人のように元気に育ったのだから、そんなに目くじらを立てなくても良いのかな、とも思い始めたとそのジレンマを語ってくれたこともある。

工事や修理、窓拭きの人が家の中に入って来る場合、我々の文化なので靴を脱いでくれとお願いすると躊躇しつつも脱いでくれる人もあるが、重い物などを運ぶ人達の場合はガードのついた靴を履いていることもあり絶対に受け入れてくれない。その特別な靴を脱いで作業をして負傷した場合に保険がおりない為で、彼らはあくまで靴を履き続けて家の中に入ってくるので、我が家では手術室や無菌室で履くオーバーシューズを取り寄せてそれを上にかぶせてもらっていた。

日本人女性はレストランでは自分の鞄を座っている椅子の背もたれに置いたり、空いている椅子に置いたりするのが常だが、アメリカでは、バーキンなどの豪華なバッグですら足元にポンと置いて豪華な食事をしているマダムが多い。高級イタリアレストランの DEL POSTO で、そんな鞄の為の鞄置きのクッションを出して来てくれた時にはさすがに感動した。

そして一番不思議なのは、レストランのトイレには、従業員は必ず手洗いをしましょう!の貼り紙やプレートがあること。
そんなことは言われなくても常識中の常識だと思っているのだが、わざわざそれを法令化しているようで、それを掲げている。・・・ということは手も洗わずに食品を扱う仕事に戻る人が居るってこと?と思うと恐ろしくなる。
1

50歳代のロングアイランド在住の綺麗な白人女性で弁護士の知人は、とても几帳面で、彼女が貸してくれる本は、いつも全く見開いたことがないのではないかと思えるぐらい折り目がついておらず、まっさら状態。しかし、ある日彼女がトイレに入っていると、その綺麗な本や彼女の鞄など全ての持ち物をどさっと自分の坐る便器の足元に置いていた。もうひたすらビックリ!
また別のアッパーイースト在住のお金持ちの白人女性に、まさか彼女はそんなことはないだろうと、そのロングアイランドの女性の行動について驚いたと言ったところ、そのアッパーイーストの女性も「言われてみたらそうねぇ」と。。。
次回会った時に、「あなたの言うように、トイレの床には物は置かないようにし始めたけど、なるほど、とっても良いことね♪」とニコニコ顔で言われてしまった。
NYで一番高級なデパートであるバーグドルフ・グッドマンのトイレ。
床にバッグなどを置いて盗難に合わないように注意しましょうという注意喚起の文言が綺麗な額縁入りでトイレ個室内に掲げてある。
1

我が家に泊まりに来たデンマーク人夫婦が、靴を脱いで過ごすことを初体験。とても感激して、それ以降、デンマークでの自宅でも靴を脱ぐようにしたと言っていた。

蛇足だが、42丁目のポートオーソリティの女子トイレには、英語とスペイン語で注意書きが。
「駅構内の公衆トイレや手洗い場や他のどの場所でも、身体を洗ったり、髭をそったり、洗濯したり、着替えをしたり、裸のままでいないように」とのお達し。
つまり、ホームレスへの禁止文言なのだが、確かに身体を洗っている人などを何度か見たことがある。
1