ウクライナ国立バレエであるキエフ・バレエの白鳥の湖を観に行った。
キエフ・バレエは、ソ連時代にはボリショイ、キーロフと並び3大バレエ団のひとつに数えられていた。
キエフ・バレエは、ソ連時代にはボリショイ、キーロフと並び3大バレエ団のひとつに数えられていた。
![]() | ![]() |

音楽:チャイコフスキー
原振付 : プティパ / イワノフ / ロプホフ
振付 : V.コフトゥン
指揮 : ヴォロディミル・コジュハル
演奏 : ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
オデット・オディール : エレーナ・フィリピエワ
ジークフリート王子 : セルギイ・シドルスキー
悪魔ロットバルト : ワーニャ・ヤン
パ・ド・トロワ : コスチャンチン・ポジャルニッキー / カテリーナ・カザチェンコ / カテリーナ・アライエワ
ヴェニスの踊り : 菅野英男
1幕目のパ・ド・トロワの男性のコスチャンチン・ポジャルニッキーは、二回転ジャンプを3度行う場面で、回転が十分じゃなく3度とも1.75回転ぐらいになっていて、拍手も力なく。
2幕目の悪魔ロットバルトのワーニャ・ヤンは背が高いが軽やかな2回転で、3度目の着地が悪かったが、それでも見栄えがする。
最終幕の終わり方だが、ここ最近「白鳥の湖」はABT(アメリカンバレエシアター)のものばかり5回ほど観ていたこともあり、キエフバレエの終わり方とは大きく違うので非常に新鮮に感じられた。
このキエフのコフトゥン版では、オデットとジークフリート王子は悪魔ロットバルトと戦い、2人の愛の力によって勝利し永遠に結ばれてハッピーエンドとなり、私が日本で初めて観た「白鳥の湖」もそういう終わり方だったように記憶している。
が、ABTで観たものは、現在ABTの芸術監督であるマッケンジー版で最後にジークフリート王子が湖に跳び込み、二人は来世で結ばれるということで月にみたてた円に二人のシルエットが映し出されて終わりとなる。
初めてABT版を観た時は、白鳥は湖に住んでいて泳げるのだから、王子も白鳥と共に死なないのでは?と勝手に想像し、二人でシルエットではなく普通に出て来てフィニッシュだろうと思っていたぐらいで、最後の演出には笑ってしまった。しかし回数を重ねて来ると、今日のジークフリート王子役のダンサーの湖へのダイビング方法が綺麗だったとか、ぼちゃっと落ちただとか友人と評して見慣れては行ったものだが、今回のキエフのオーソドックスな演出には久しぶりに安心感を得た気がした。
原振付 : プティパ / イワノフ / ロプホフ
振付 : V.コフトゥン
指揮 : ヴォロディミル・コジュハル
演奏 : ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
オデット・オディール : エレーナ・フィリピエワ
ジークフリート王子 : セルギイ・シドルスキー
悪魔ロットバルト : ワーニャ・ヤン
パ・ド・トロワ : コスチャンチン・ポジャルニッキー / カテリーナ・カザチェンコ / カテリーナ・アライエワ
ヴェニスの踊り : 菅野英男
2幕目の悪魔ロットバルトのワーニャ・ヤンは背が高いが軽やかな2回転で、3度目の着地が悪かったが、それでも見栄えがする。
最終幕の終わり方だが、ここ最近「白鳥の湖」はABT(アメリカンバレエシアター)のものばかり5回ほど観ていたこともあり、キエフバレエの終わり方とは大きく違うので非常に新鮮に感じられた。
このキエフのコフトゥン版では、オデットとジークフリート王子は悪魔ロットバルトと戦い、2人の愛の力によって勝利し永遠に結ばれてハッピーエンドとなり、私が日本で初めて観た「白鳥の湖」もそういう終わり方だったように記憶している。
が、ABTで観たものは、現在ABTの芸術監督であるマッケンジー版で最後にジークフリート王子が湖に跳び込み、二人は来世で結ばれるということで月にみたてた円に二人のシルエットが映し出されて終わりとなる。
初めてABT版を観た時は、白鳥は湖に住んでいて泳げるのだから、王子も白鳥と共に死なないのでは?と勝手に想像し、二人でシルエットではなく普通に出て来てフィニッシュだろうと思っていたぐらいで、最後の演出には笑ってしまった。しかし回数を重ねて来ると、今日のジークフリート王子役のダンサーの湖へのダイビング方法が綺麗だったとか、ぼちゃっと落ちただとか友人と評して見慣れては行ったものだが、今回のキエフのオーソドックスな演出には久しぶりに安心感を得た気がした。
オデット役のエレーナ・フィリピエワはとても実力があり確実で安心感がある。ただ、白鳥を表現する腕の動きは、やはりニーナ・アナニアシヴィリが秀逸のように感じてしまった(その様子は こちら や こちら )。キーロフ(マリンスキー劇場)がNYで公演した「瀕死の白鳥 THE DYING SWAN」でのウリヤーナ・ロパートキナの白鳥も綺麗だったが。
ジークフリート王子のセルギイ・シドルスキーは、女性をリフトしたり下ろしたりする際にとても丁寧に大事にしているのが良くわかるのだが、ややその部分がゆっくりしているような気がしてしまった。
「白鳥の湖」の醍醐味のひとつはその群舞の白鳥達の綺麗さだと実感。ABTの人種による肌の色の違いや、身長差や手足の長さの違いによる不揃い感が全くなく、手首を曲げて止まったポーズも揃っていて美しい。
ヴェニスの踊りで登場したソリストの菅野英男さんは、とても元気があって力強いピルエットで拍手をひときは大きくもらっていた。

インターミッションでスパークリングワインを(800円)。METと違い、プラスチック製のシャンパングラスではなかったのは良かったかと。
11月6日の福岡から始まって12月24日の仙台までの長い間、日本全国各地で36公演をするツアーのようだが、東京や東京近郊では9回行われる公演も愛知では1回だけ。
三重と浜松で1回ずつ行われるようだが、愛知県芸術劇場では結構空席が目立っていた。
熊川哲也率いるKカンパニーの公演時の方が未だお客さんが多かったようだが、その時ですら空席があった。(その様子は こちら) やはりバレエへの感心度やチケット代への価値観の地方格差なのだろうか。。。
三重と浜松で1回ずつ行われるようだが、愛知県芸術劇場では結構空席が目立っていた。
熊川哲也率いるKカンパニーの公演時の方が未だお客さんが多かったようだが、その時ですら空席があった。(その様子は こちら) やはりバレエへの感心度やチケット代への価値観の地方格差なのだろうか。。。
その他のダンサー
王妃 : リュドミーラ・メーリニク
家庭教師 : オレグ・トカリ
花嫁候補 : カテリーナ・アライエワ、カテリーナ・カザチェンコ、ユリヤ・トランダシル、カテリーナ・メテルキナ
大きな白鳥 : カテリーナ・カザチェンコ、ユリヤ・トランダシル、カテリーナ・メテルキナ
小さな白鳥 : ナタリヤ・コストグリズ、カテリーナ・アライエワ、ナタリア・ソルダテンコ、オクサーナ・シラーヤ
王妃 : リュドミーラ・メーリニク
家庭教師 : オレグ・トカリ
花嫁候補 : カテリーナ・アライエワ、カテリーナ・カザチェンコ、ユリヤ・トランダシル、カテリーナ・メテルキナ
大きな白鳥 : カテリーナ・カザチェンコ、ユリヤ・トランダシル、カテリーナ・メテルキナ
小さな白鳥 : ナタリヤ・コストグリズ、カテリーナ・アライエワ、ナタリア・ソルダテンコ、オクサーナ・シラーヤ
コメント