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スーパーマーケットやデリ、あるいは Duane Reed など大手ドラッグストアのいくつかには、入口付近に「FOOD STAMP EBT」を受け付けるなどの表示がされている所がある。

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フードスタンプとは、低所得者や無所得者に食品を購入できるように電子カード(EBT=Electronic Benefit Transfers)が農務省より支給されているもので、現在全米の失業率9.5%に対し、フードスタンプ受給者は今年4月現在で昨年よりも増加して約1530万世帯となっている。州によって受給資格に差があるそうだが、4人家族の場合で月収2500ドル以下が条件で、1人あたり約130ドルが支給される。
アルコール類などの嗜好品や飲食店などでは使えないが、税金は免除されるのだとか。
以前は、5ドル券などのチケット制でそれをちぎってレジ等で支払っていたそうだが、現在はカード式になり、他のお客さんなどからその支払い方法がわかりにくくなっている。
リーマンショック以前は、フードスタンプを支給していても、使い切らない人が結構いたそうだが、この不況下では、現在スーパー業界もどんどんフードスタンプを受け入れてお客さんを呼び込もうとしているのだとか。

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また、「CHECK CASHING」という看板のあるお店などが(高級住宅街エリアにはないが)ところどころにある。通常、給与は銀行振込みにされるが、銀行口座を持たない人や短期就労者への支払いが CHECK(小切手)でされる。銀行口座を持っていれば、その小切手をATMの機械に入れることで入金できるが、銀行口座を持っていない人は小切手を換金しなければならない為、こういう換金屋さんがあるというわけ。

銀行口座を開設するには、身分証明書、ソーシャルセキュリティ番号(Social Security Number)か Individual Taxpayer Identification Number、現住所を証明するもの、口座開設料が必要で、ソーシャルセキュリティ番号を取得するにはビザなどが必要となる。口座維持料も月々発生することもあって、不法就労者はもとより、低所得者などは銀行口座を持たない、あるいは持てない場合が多い。


そう言えば、以前にタイムズスクウェアそばにあるソーシャルセキュリティオフィスでソーシャルセキュリティの申請をしようと長い列に加わって待っていたところ、私の次の番のアフリカ系女性が、親切心から「何処何処のお店ではフードスタンプを最近受け付けてくれるようになったわよ。」と私に教えてくれたことがあった。
その時の私、受給者に見えるような服装でもしていたのかなぁ。。。