マンハッタンとクイーンズの間、イースト・リバーに浮かぶ小さな島のルーズベルト島は、全長約3キロメートル、横幅最大でわずか約240メートル。
1637年、オランダ人統治者の Wouter Van Twiller が、インディアン(Canarsie Indians)からこの島を購入した。その後、さまざまな個人所有者を経て、1828年にNY市が32000ドルで購入し、監獄を建設した。
1935年、監獄は廃止され建物は病院に転用、その後1970年代になって住宅地域としての整備が始まったのだとか。2007年現在で、約12000人が住んでおり、住所としてはNY市のマンハッタン区に属する。
尚、島の名前はセオドア・ルーズベルト大統領に因んでおり、対岸のマンハッタン東側を走る FDR drive はフランクリン・ルーズベルト大統領に由来している。
南北を貫くメインストリートには、1888年に建てられた教会の Chapel of the Good Shepherd があり、島の北端には灯台がある。
この島へのアクセスが面白い。
マンハッタンから公共交通機関で行くには、ニューヨーク市地下鉄MTAのF線と、有名なトラムがある。トラムはロープウェイのことで、公共交通機関として米国で使用されているのはここだけだとか。左がマンハッタン、右がルーズベルトアイランド。
トラムの詳細については
こちら を。
一方、車でマンハッタンからこの島に行く場合がやや複雑。すぐ対岸のマンハッタンからクイーンズボローブリッジがかかっているのだが、ルーズベルトアイランドはその橋の橋脚が立っているだけで、車はルーズベルトアイランドの上を通り越えて一旦東対岸のクイーンズへ。
そして、クイーンズの 36th Avenue からルーズベルトアイランドブリッジを西にUターンのように渡るしかない。ルーズベルトアイランドブリッジの詳細は
こちら
東側のクイーンズ(画像左)、北西側のアッパーイースト(画像右)
そしてこの島が日本人に有名なのは、クイーンズボローブリッジよりも南西側の病院前の川沿いに八重桜の並木があること。
花の見頃になると、日本人がぞろぞろ行くので、病院に入院していて日向ぼっこをしている患者さん達が何事かと驚いていた。
対岸のマンハッタンで一番背の高い黒いビルは、かつて結婚前まで松井秀喜選手が、そして現在もジータ選手が住んでいる建物。
その次に高い左の建物は国連ビル。
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