911でも大活躍をしたNYの消防士さん。今も非常に人気がある。
事故や事件がある度に出動して活躍していたが、夜中もお構いなしにけたたましい音をたてて消防車が行き交うので消防署のそばやアパートの階下には住まない方が良いぐらい。
偶然、活躍する現場を見かけただけでも、 火事での救出劇、地下のパイプ爆発事故、クレーン倒壊事故、高速道路での大事故、ハドソン川旅客機不時着事故、不審物騒ぎ などなど挙げるとキリがない。
かと思うと、事件がマンハッタンよりも比較的少なくてのんびりしているのか、ニュージャージーではクリスマス時期になると、消防士さんがサンタクロースや色々な着ぐるみを着て電飾で飾った消防車を走らせ、子供達にキャンディを配るなどしていた。こんな 感じ
観光客も多く訪れるタイムズスクウェアに近い消防署では色々なお客さんが訪ねてくるようで。
右は2007年にアッパーウエストでの消防署開設100周年を記念して建てられた可愛い像。
911で活躍され命を落とされた方々のメモリアルも各出身の消防署に掲げてある。
左は我が家の近所の消防署、右はグラウンドゼロに近い消防署。
事故や事件がある度に出動して活躍していたが、夜中もお構いなしにけたたましい音をたてて消防車が行き交うので消防署のそばやアパートの階下には住まない方が良いぐらい。
偶然、活躍する現場を見かけただけでも、 火事での救出劇、地下のパイプ爆発事故、クレーン倒壊事故、高速道路での大事故、ハドソン川旅客機不時着事故、不審物騒ぎ などなど挙げるとキリがない。
かと思うと、事件がマンハッタンよりも比較的少なくてのんびりしているのか、ニュージャージーではクリスマス時期になると、消防士さんがサンタクロースや色々な着ぐるみを着て電飾で飾った消防車を走らせ、子供達にキャンディを配るなどしていた。こんな 感じ
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右は2007年にアッパーウエストでの消防署開設100周年を記念して建てられた可愛い像。
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左は我が家の近所の消防署、右はグラウンドゼロに近い消防署。
関連記事が載っていたので、備忘録として。
呼称
昔は「ファイヤーマン」と言われていたが、女性の進出により「ファイヤーファイター」と変更された。
昔は「ファイヤーマン」と言われていたが、女性の進出により「ファイヤーファイター」と変更された。
成り立ち
17世紀、各戸にある暖炉の煙突がススで詰まって火災になることが多く、一般市民男性が消火活動や見回りを自主的に行うようになった。その時は未だバケツリレーぐらい。
18世紀、ロンドン製の手押しポンプが導入され、それを手押し車に乗せ、その後に蒸気による水汲みポンプが発明された。また、手押し車から馬車に変わって行った。
19世紀、消防活動をする職業が誕生。
17世紀、各戸にある暖炉の煙突がススで詰まって火災になることが多く、一般市民男性が消火活動や見回りを自主的に行うようになった。その時は未だバケツリレーぐらい。
18世紀、ロンドン製の手押しポンプが導入され、それを手押し車に乗せ、その後に蒸気による水汲みポンプが発明された。また、手押し車から馬車に変わって行った。
19世紀、消防活動をする職業が誕生。
アイルランド系
アイルランド人のお祭りである セントパトリックデー ではいつもNY警察NYPDと共にNY消防庁FDNYの人達がパレードの先頭を行く。
アイルランドからアメリカへの移民は、1850年にアイルランドで起きたジャガイモ飢饉でピークになった。しかし、貧しい農民が移民してきたので十分な教育を受けておらず、先にアメリカに移民として入っていた他のヨーロッパ系移民から激しい差別を受けることになり、就職もままならず、危険を伴う警官や消防士にならざるを得なかった。
そう言えば、知人のアイルランド系アメリカ人も(消防士ではないが)、おじいさんがアメリカに入植する際に、アイルランド系(一部北イングランドも)と一目瞭然の苗字である Mc (McDonald や McMillanなど)を取って、氏名の登録をしたと言っていて、彼の苗字には頭につくべき Mc はない。
17世紀以降、延べ700万人ものアイルランド人がアメリカに入植し、現在約4000万人がアイルランド系の血を持つと言われている。
現在ではもうアイルランド系だからという差別はないようだが、一方、アイルランド系消防士さん達は非常にプライドを持っていて、代々祖父から父、父から息子と消防士をしている家系が多い。
そしてFDNYでは、約11000人のうち90%以上が白人、黒人3%、ヒスパニック4.5%、女性は約30名程度。
一方ロサンゼルスでは、黒人とヒスパニックが40%以上、フィラデルフィアでは30%と言われているので、NYの消防士さんの白人比率が非常に偏っていることがわかる。最近ではその偏った比率を人口比のようにしていこうとヒスパニック系を多く雇おうとする動きもあるとのこと。
アイルランド人のお祭りである セントパトリックデー ではいつもNY警察NYPDと共にNY消防庁FDNYの人達がパレードの先頭を行く。
アイルランドからアメリカへの移民は、1850年にアイルランドで起きたジャガイモ飢饉でピークになった。しかし、貧しい農民が移民してきたので十分な教育を受けておらず、先にアメリカに移民として入っていた他のヨーロッパ系移民から激しい差別を受けることになり、就職もままならず、危険を伴う警官や消防士にならざるを得なかった。
そう言えば、知人のアイルランド系アメリカ人も(消防士ではないが)、おじいさんがアメリカに入植する際に、アイルランド系(一部北イングランドも)と一目瞭然の苗字である Mc (McDonald や McMillanなど)を取って、氏名の登録をしたと言っていて、彼の苗字には頭につくべき Mc はない。
17世紀以降、延べ700万人ものアイルランド人がアメリカに入植し、現在約4000万人がアイルランド系の血を持つと言われている。
現在ではもうアイルランド系だからという差別はないようだが、一方、アイルランド系消防士さん達は非常にプライドを持っていて、代々祖父から父、父から息子と消防士をしている家系が多い。
そしてFDNYでは、約11000人のうち90%以上が白人、黒人3%、ヒスパニック4.5%、女性は約30名程度。
一方ロサンゼルスでは、黒人とヒスパニックが40%以上、フィラデルフィアでは30%と言われているので、NYの消防士さんの白人比率が非常に偏っていることがわかる。最近ではその偏った比率を人口比のようにしていこうとヒスパニック系を多く雇おうとする動きもあるとのこと。
マルタの十字架
各消防署でそれぞれ異なったエンブレムがあるそうだが、マルタの十字架(Maltese Cross)と言われる形をモチーフにしていることが多い。
中世の十字軍に基づいたもので、敵から火炎瓶で攻撃され火傷をしながらも戦った十字軍兵士は十字架のメダルを授与された。彼らは地中海のマルタ島に住んでいたので、十字架のメダルは「マルタの十字架」と呼ばれ、現在のモチーフのもととなった。(上記2段目左の画像モチーフなど)
各消防署でそれぞれ異なったエンブレムがあるそうだが、マルタの十字架(Maltese Cross)と言われる形をモチーフにしていることが多い。
中世の十字軍に基づいたもので、敵から火炎瓶で攻撃され火傷をしながらも戦った十字軍兵士は十字架のメダルを授与された。彼らは地中海のマルタ島に住んでいたので、十字架のメダルは「マルタの十字架」と呼ばれ、現在のモチーフのもととなった。(上記2段目左の画像モチーフなど)
受験資格
17歳と6か月~29歳まで、ただし軍人の場合は最大6年として年齢に加算できる。
未成年者は合格しても21歳の誕生日まで消防士にはなれない。
高校卒業資格+大学の15単位、あるいは軍在籍経験、あるいは半年のフルタイム勤務経験者。
17歳と6か月~29歳まで、ただし軍人の場合は最大6年として年齢に加算できる。
未成年者は合格しても21歳の誕生日まで消防士にはなれない。
高校卒業資格+大学の15単位、あるいは軍在籍経験、あるいは半年のフルタイム勤務経験者。
給与
FDNYの場合の初任給の年収は37312ドル、ロサンゼルスLAFDの場合の初任給53757ドル。
5年半後にFDNYは76057ドル。
消防司令長(長官)で144791ドル。
FDNYの場合の初任給の年収は37312ドル、ロサンゼルスLAFDの場合の初任給53757ドル。
5年半後にFDNYは76057ドル。
消防司令長(長官)で144791ドル。
勤務時間
FDNYは1カ月168時間、8日に1度日勤(9~18時)と夜勤(18~9時)の連続24時間勤務がある。
LAFDは1か月240時間。
ただ、非常にタフな仕事だが、年金がもらえるということも魅力のよう。30年勤続すれば給与の90%、管理職クラスにもなると100%が生涯支給されるのだとか。
(数値など資料は US FrontLineからなので、現在では数値が変わっている可能性あり)
それまでの経済危機やリーマンショック以降、市の財政が逼迫していることから、消防署の閉鎖や消防士の削減などを現在も行っており、今年に入ってブルンバーグNY市長が16もの消防署を閉鎖すると発表していた。
確か一昨年だったか、自分の消防署が削減されると職を失うと思った消防士が、自分の管轄内に放火をしてその消防署の重要性を感じさせようとした事件まで起こってしまったこともあったが。。。
因みに、彼らの食事は彼らが当番で作っているのだそうだが、その買い出しなども自分達で行う。ただしチームの炊事当番だけがスーパーに買いに行っている間に火災が発生し出動しなければならないと全員揃うまで待たなければならないので、チーム全員で買い物など消火活動ではない時も一緒に行動するのだとか。
ENGINE ポンプ車、LADDER 梯子車とそれぞれのチーム番号が定められていて、ポンプ車だけの小さな消防署などもある。
FDNYは1カ月168時間、8日に1度日勤(9~18時)と夜勤(18~9時)の連続24時間勤務がある。
LAFDは1か月240時間。
ただ、非常にタフな仕事だが、年金がもらえるということも魅力のよう。30年勤続すれば給与の90%、管理職クラスにもなると100%が生涯支給されるのだとか。
(数値など資料は US FrontLineからなので、現在では数値が変わっている可能性あり)
それまでの経済危機やリーマンショック以降、市の財政が逼迫していることから、消防署の閉鎖や消防士の削減などを現在も行っており、今年に入ってブルンバーグNY市長が16もの消防署を閉鎖すると発表していた。
確か一昨年だったか、自分の消防署が削減されると職を失うと思った消防士が、自分の管轄内に放火をしてその消防署の重要性を感じさせようとした事件まで起こってしまったこともあったが。。。
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ENGINE ポンプ車、LADDER 梯子車とそれぞれのチーム番号が定められていて、ポンプ車だけの小さな消防署などもある。
イケメンで筋骨隆々の上半身裸の消防士さんが登場するFDNYのカレンダーも売られている。2007年まではFDNYが発行していたが、2008年からは写真家が発行し売上をスタッテン島の病院にある火傷専門のセンターに寄付しているのだそう。
そう言えば、破産してしまった日本の航空会社でもフライトアテンダントの写真をカレンダーに(今はもうない)していて人気があったようだが。
そう言えば、破産してしまった日本の航空会社でもフライトアテンダントの写真をカレンダーに(今はもうない)していて人気があったようだが。
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