チップ文化のない日本人にとって、チップを必要とする国ではいつもチップをいくら払うべきかと悩まされる。
ケチには見られたくないし、かと言ってやたらめったら多くあげたくもない。
ウエイター&ウエイトレスの賃金
ウエイターやウエイトレスの人達が、一体いくらぐらい稼いでいるのか非常に気になるところだが、全米のレストラン別のチップのランキングのサイトまであったりする。
もとは、NYの A VOCE のウエイターだった人が作ったウェブサイトで、ウエイター希望者は自分の履歴書などをサイトにアップし、レストランの経営者がそれを見て雇うことが出来るというもの。
もとは、NYの A VOCE のウエイターだった人が作ったウェブサイトで、ウエイター希望者は自分の履歴書などをサイトにアップし、レストランの経営者がそれを見て雇うことが出来るというもの。

1位の Buddakan はフィラデルフィア店なので、その様子はわからないが、系列のNY店はセレブが出入し映画撮影なども良く行われる有名店。偶然横を通ったら、ジョン・トラボルタ、夫人のケリー・プレストン、ロビン・ウイリアムズ、セス・グリーンなどが出演した「Old Dogs」の撮影を終えて出て来たのに遭遇したことも(その様子は こちら)
2位のレストランのあるポートワシントンと、7位のあるイーストハンプトンは、ロングアイランドに位置し、マンハッタンで働く超お金持ちの白人が多く住む、あるいは別荘を持っているエリア。
3位の TAO はドラマSATCにも登場したお金のある若者に人気店。4位の Grand Tier はメトロポリタンオペラ劇場内のレストランで、ぐっと客層の年齢が上がる。5位の Blue Fin はタイムズスクウェアに位置する観光客も良く行くお店。6位の One If By Land, Two if By Sea はロマンティックな雰囲気でカップルに人気店。店内でプロポーズをする人も多いとか。
新しいレストランはともかく、マンハッタン内にある3位~5位のレストランはここ3年必ずこのチップランキングの上位に来ている。
それにしても、諸経費が引かれたとしても、一週間に1000ドル以上の収入はなかなか凄いなと。
そう言えば、マンハッタンの有名高級ギリシャ料理店でウエイターをしていたメキシコ人の男性は、お客さんに政財界の有名人が良く来るが、ポンポンと100ドル札がチップとして飛び交う状態で、そういう人達ほど慇懃無礼で好きにはなれないと言っていたことを思い出した。
2位のレストランのあるポートワシントンと、7位のあるイーストハンプトンは、ロングアイランドに位置し、マンハッタンで働く超お金持ちの白人が多く住む、あるいは別荘を持っているエリア。
3位の TAO はドラマSATCにも登場したお金のある若者に人気店。4位の Grand Tier はメトロポリタンオペラ劇場内のレストランで、ぐっと客層の年齢が上がる。5位の Blue Fin はタイムズスクウェアに位置する観光客も良く行くお店。6位の One If By Land, Two if By Sea はロマンティックな雰囲気でカップルに人気店。店内でプロポーズをする人も多いとか。
新しいレストランはともかく、マンハッタン内にある3位~5位のレストランはここ3年必ずこのチップランキングの上位に来ている。
それにしても、諸経費が引かれたとしても、一週間に1000ドル以上の収入はなかなか凄いなと。
そう言えば、マンハッタンの有名高級ギリシャ料理店でウエイターをしていたメキシコ人の男性は、お客さんに政財界の有名人が良く来るが、ポンポンと100ドル札がチップとして飛び交う状態で、そういう人達ほど慇懃無礼で好きにはなれないと言っていたことを思い出した。
レストランの最低賃金制度
一方、レストラン従業員の最低賃金というものがある。
米国公正労働基準法で、連邦最低賃金は2007年7月までは時給5.15ドル、以降どんどん上がって2009年には7.25ドル。
また、州もそれぞれ独自の最低賃金なるものを決めている。
州の最低賃金が連邦最低賃金よりも高い時には州の最低賃金が適用されることとなり、多くの州では連邦最低賃金よりも高い金額を規定しているが、州の規定がない3州(アラバマ、ルイジアナ、サウスカロライナ)は連邦最低賃金を適用することになる。
米国公正労働基準法で、連邦最低賃金は2007年7月までは時給5.15ドル、以降どんどん上がって2009年には7.25ドル。
また、州もそれぞれ独自の最低賃金なるものを決めている。
州の最低賃金が連邦最低賃金よりも高い時には州の最低賃金が適用されることとなり、多くの州では連邦最低賃金よりも高い金額を規定しているが、州の規定がない3州(アラバマ、ルイジアナ、サウスカロライナ)は連邦最低賃金を適用することになる。
そしてこれがややっこしいのだが、お店側はその最低賃金から一定金額を差し引くことが認められている。NY州の差引額は2.55ドルなので、それを最低賃金から差し引いた金額がウエイターやウエイトレスの手取りとなる。
7州(アラスカ、カリフォルニア、ミネソタ、モンタナ、ネバダ、オレゴン、ワシントン)とグアム島には差引額の制度がないので、州が定めた金額そのままが最低賃金として支払われる。
一方、上記の州の最低賃金制度のない3州は、連邦法による差引額が3.72ドルなので、3州の場合の最低賃金は公正労働基準法で定めた賃金から差引額を引くこととなり、7.25-3.72=3.52ドルとなる。
7州(アラスカ、カリフォルニア、ミネソタ、モンタナ、ネバダ、オレゴン、ワシントン)とグアム島には差引額の制度がないので、州が定めた金額そのままが最低賃金として支払われる。
一方、上記の州の最低賃金制度のない3州は、連邦法による差引額が3.72ドルなので、3州の場合の最低賃金は公正労働基準法で定めた賃金から差引額を引くこととなり、7.25-3.72=3.52ドルとなる。
また、時間外勤務の場合、週40時間以上働いた場合、残業代は時給の1.5倍計算とし、そこから(差引額制度のある州は)差引額を引いた賃金が支給される。
尚、ホールでサーブするウエイターやウエイトレスよりも、キッチンなどに居るヘルパーはより低い賃金となり、彼らに渡る金額にも取り決めがあるとのこと。
ただ、奥でお皿洗いなどをやっている人達の中には、不法労働者が多いのも事実で、そういう彼らにはこの賃金制度は一切適用されないのだとか。。。
ただ、奥でお皿洗いなどをやっている人達の中には、不法労働者が多いのも事実で、そういう彼らにはこの賃金制度は一切適用されないのだとか。。。
そう言えば確か有名日本人シェフの日本料理店(経営者はアメリカの有名俳優)も従業員の賃金の件で3年ほど前に従業員から訴えられていた。
チップは何%ぐらい支払うべきか
また、レストランのみならず、どれぐらいをチップをもらったりしているのだろうか。
Timeout New York 誌(2007年)では、ワーストサービスとして大手家電量販店や郵便局やドラッグストアチェーン店の名前を挙げると同時に、チップの割合についてのアンケートの調査結果を載せていた。
Timeout New York 誌(2007年)では、ワーストサービスとして大手家電量販店や郵便局やドラッグストアチェーン店の名前を挙げると同時に、チップの割合についてのアンケートの調査結果を載せていた。
- タクシーの運転手: 15%あげる(回答者の56%)、お釣り全部(29%)、わからない(15%)、あげない(0%)
- レストラン: 20%あげる(68%)、税金の2倍(21%)、15%あげる(11%)、あげない(0%)
- デリバリーの人: 15%あげる(57%)、1ドルあげる(27%)、20%あげる(13%)、あげない(3%)
- ドアマンやコンシェルジュへのホリデーチップ: 一人10~50ドル(38%)、あげない(35%)、一人50~100ドル(23%)、一人100ドル以上(4%)
さすがにレストランでチップをあげない人はいないだろうが、NYの中華料理店でやや少なめにあげた知人の後を追って、店の従業員が表の道路まで追いかけてきてチップを要求して来たと言っていた。
また、ヨーロッパでもレストランのチップ制度はあるが、相場がだいたい10%程度とNYより安いので、ヨーロッパ人は自国と同じような感覚で支払う為、NYのレストランからは結構ヨーロッパ人は敬遠されがち。ランチを良く一緒にしに行ったスペイン人の友人と私とで、いくらチップを払うべきかともめたことに端を発し、お互いの文化論にまで論議し合うことになったのも今は良い思い出。
また、ホリデーシーズン前に、アパートのドアマンやコンシェルジュにチップをあげるという文化も住んでみて初めて知った。私の住んでいたアパートには、ドアマン・コンシェルジュ・駐車場サービス・マネージメントオフィスの人達で50人近くいたので、毎年結構な出費になり、ホリデーシーズン前は大変だった。
美容院に行っても、チップは必要。しかも、シャンプーをしてくれた人と髪をカットしてくれた担当者が違った場合、それぞれにチップを払うべきか、併せた金額を担当者に渡すべきかで悩むこともあるが、アメリカ人のお客さんを見ていると、ちゃんと別々に払っている。日本人ばかりの日系の美容院では、チップはきっちりと全員で分配しているとおっしゃっていたが。
また、日系のラーメン屋さんの中には、普通のカウンター席のみで何も特別なサービスがあるわけでなくても、やはりチップが必要。雰囲気も全く日本の普通のラーメン屋さんと変わらないので、ついつい日本人客もチップなしで帰ってしまいがちになる為か、大きくチップを払って下さいと貼り紙がしてあるお店もある。
また、ヨーロッパでもレストランのチップ制度はあるが、相場がだいたい10%程度とNYより安いので、ヨーロッパ人は自国と同じような感覚で支払う為、NYのレストランからは結構ヨーロッパ人は敬遠されがち。ランチを良く一緒にしに行ったスペイン人の友人と私とで、いくらチップを払うべきかともめたことに端を発し、お互いの文化論にまで論議し合うことになったのも今は良い思い出。
また、ホリデーシーズン前に、アパートのドアマンやコンシェルジュにチップをあげるという文化も住んでみて初めて知った。私の住んでいたアパートには、ドアマン・コンシェルジュ・駐車場サービス・マネージメントオフィスの人達で50人近くいたので、毎年結構な出費になり、ホリデーシーズン前は大変だった。
美容院に行っても、チップは必要。しかも、シャンプーをしてくれた人と髪をカットしてくれた担当者が違った場合、それぞれにチップを払うべきか、併せた金額を担当者に渡すべきかで悩むこともあるが、アメリカ人のお客さんを見ていると、ちゃんと別々に払っている。日本人ばかりの日系の美容院では、チップはきっちりと全員で分配しているとおっしゃっていたが。
また、日系のラーメン屋さんの中には、普通のカウンター席のみで何も特別なサービスがあるわけでなくても、やはりチップが必要。雰囲気も全く日本の普通のラーメン屋さんと変わらないので、ついつい日本人客もチップなしで帰ってしまいがちになる為か、大きくチップを払って下さいと貼り紙がしてあるお店もある。
アメリカで使っていた安い機種の携帯電話の電卓機能にすらチップ計算機能がついていたし、年配者のアメリカ人はチップ早見表なる紙を持っていたりと、アメリカ人でもチップ計算は面倒だったもよう。親切なのかお仕着せなのか微妙だが、レストランの伝票にあらかじめ15%のチップだったらいくら、18%だったらいくら、20%だったらいくら、、、と書かれている時も。
また、アメリカでは、複数で食べて皆で割り勘をする際に、それぞれクレジットカードを出すと、お店側がそれぞれのクレジットカードを受け取ってくれ、それぞれに伝票を作成しなおしてくれる。その伝票に書き込む時点で、友人達とチップをいくら上乗せして書き込むかだけ相談すれば良いという方式だったのも面白かったなと。
それに引き換え帰国した今は、日本のレストランに行っても、何処も明瞭会計なのが非常に楽で嬉しい。
ただ、日本からNYに来た友人達をおごってあげた場合、ほとんどの友人がその食べ物や飲み物の金額だけを私が支払っていると思っていて、実はそれに税金やチップを加算しただいたい25~30%増しを払っていたことに気付いてくれる人が少なかったのは残念だったかも。。。
追記:
チップ文化に馴染みのない日本人や、チップのレートを低くしか払わないヨーロッパからや、アメリカでも地方だとNYほどチップレートが高くない為、観光客が多く行くお店では、すでに伝票にチップ金額が加算されている場合もたまにあり、小さい文字で recommended とそのチップ金額が強要する金額ではないと但し書きがつく。
伝票をちゃんと見ないと、食べた物や飲んだ物、それぞれかかる税率の計算された数値と共にチップも列記してある場合があり、チップだと気付かずに更にチップを払ってしまうこともあるので、要注意だ。
また、アメリカでは、複数で食べて皆で割り勘をする際に、それぞれクレジットカードを出すと、お店側がそれぞれのクレジットカードを受け取ってくれ、それぞれに伝票を作成しなおしてくれる。その伝票に書き込む時点で、友人達とチップをいくら上乗せして書き込むかだけ相談すれば良いという方式だったのも面白かったなと。
それに引き換え帰国した今は、日本のレストランに行っても、何処も明瞭会計なのが非常に楽で嬉しい。
ただ、日本からNYに来た友人達をおごってあげた場合、ほとんどの友人がその食べ物や飲み物の金額だけを私が支払っていると思っていて、実はそれに税金やチップを加算しただいたい25~30%増しを払っていたことに気付いてくれる人が少なかったのは残念だったかも。。。

追記:
チップ文化に馴染みのない日本人や、チップのレートを低くしか払わないヨーロッパからや、アメリカでも地方だとNYほどチップレートが高くない為、観光客が多く行くお店では、すでに伝票にチップ金額が加算されている場合もたまにあり、小さい文字で recommended とそのチップ金額が強要する金額ではないと但し書きがつく。
伝票をちゃんと見ないと、食べた物や飲んだ物、それぞれかかる税率の計算された数値と共にチップも列記してある場合があり、チップだと気付かずに更にチップを払ってしまうこともあるので、要注意だ。
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