日本に比べて、NYでは老人の自立している姿を良くみかけた。
勿論介添えの人についてもらっている場合もあるが、歩行器などに頼りながらでも一人で散歩をし、一人で買い物をし、一人でバスに乗っている老人達。

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タクシーに合図を送るおばあさん@ミッドタウン

しかし、医療技術の最先端を行くと思われるアメリカ、実は国別長寿番付では20位後半にしか過ぎない。

23日に、オバマ大統領が医療保険制度改革法案に署名して正式に法律が成立し、アメリカ史上初めて国民皆保険制度が導入されることになり話題になった。
医療を等しく受けられることで今後の推移が変わるとも思われるが、数年前にハーバード大学の研究グループが、米国における人種と地域差で平均寿命が大きく異なるとの研究結果を発表していた。

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小さな公園で、鳩に餌やりをしているおばあさん
@アッパーウエスト




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                 背中もまっすぐ颯爽と歩いているおばあさん
                                                          @ハーレム




人種別にみると、最も長寿はアジア系で、都市部にすむアフリカ系とでは平均寿命に14歳もの差があるのだそう。ただし、都市部のアフリカ系の場合は治安状況の悪さが短命の一因でもあるよう。
意外にも、収入レベルが高かったり、医療サービスを利用していたとしても、必ずしも平均寿命が高くなるとは限らないという結果も出た。
対象のデータが2001年とやや古いかと思うのだが、平均寿命が一番長いのはアジア系の85歳、次いで中西部ミネソタ州を中心とした農村部の白人で79歳。
一方、最も平均寿命が短いのは都市部と南部の農村部に住むアフリカ系で71歳。
州別では、ハワイ州が80歳で一番長寿。最も短いのは首都ワシントンDCの約72歳なのだそう。
そう言えば、アフリカ系の人達は他の人種よりも心臓病にかかりやすいとのことで特定の薬品が開発されたが(人種別新薬とも言われた)、それは人種差別になるとして販売するかしないかで論争になったことも。

因みに、2009年に発表された米国の平均寿命は10年連続で上昇していて、女性は80.4歳、男性は75.3歳。
日本の場合、毎年3万人以上が自殺していると言うが、それでも女性の平均寿命は86.05歳、男性は79.29歳となり、24年連続世界一。