NYからの友人を大阪、京都、奈良、城崎温泉、そして東京と案内。皇居を見学した後、昼食、そしてお茶をして(皇居の様子は こちら)、最後に六本木ヒルズで夜景を楽しんでもらうことにした。

六本木ヒルズ スカイデッキ

新宿の高層ビルの方が高いのかと思いきや、六本木ヒルズは丘の上に建っていることもあり、展望位置としての海抜はスカイツリーが出来るまでここが東京では一番高い。
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あいにく、西に雲がかかっていたので夕日を楽しむことは出来なかったが、今年5月に六本木ヒルズのスカイデッキには登った時よりもスカイツリーがだいぶ高くなっていた。5月の時の様子は こちら 

徐々に暗くなっていくと、灯りがついて、眼下の雰囲気が変わって行く。
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ウイークデーの夕方だったので、新宿の高層ビル群も灯りが多くて綺麗だった。

新宿のドコモのビルを観て、エンパイアに似てるけど?と友人。その通りだと答えると、ふーん、とのリアクション。東京タワーを観て、エッフェル塔に似てるけど?とまた友人。またその通りだと答えると、何でも真似るのねぇと。。。 ちょっぴり悔しかったが否めない事実。スカイツリーは海外のタワーをモデルにしていないと思うのだが未だ完成していないので、あれはTVデジタル化に向けて造っているところで、、、と説明すると、NYはもうすでにTVのデジタル化がされてるわよと。おっしゃる通り。
マンハッタンの夜景に比べると、この東京の夜景も全くその高さやビルの迫力からすると劣るが、関東平野のこの広い面積を感じられる夜景はマンハッタンの高層ビルからでも見られない光景でしょ?と何とか自慢するに至った。(マンハッタンの夜景の様子は こちら

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未だ第4滑走路が開港する前の羽田だが、次々と飛行機が着陸していた。

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夜景を楽しんだ後、森美術館に寄ってみた。その様子は こちら

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外苑東通りを少し散策。昔と違ってあまりにアフリカ系の男性の呼び込みが多い。友人も外人ということで、やたらと声がかかっていた。

小腹がすいたので、飛び込みで関西風うどんのお店に。その様子は こちら

翌日は、ホテルをチェックアウトしてから、有楽町のオープンエアのカフェで朝食を。その様子は こちら 成田空港まで見送ってようやくお役御免に。

短いようで長い、長いようで短い8日間の珍道中だった。
昨年、同じくNY時代に仲良くしていたアジア系アメリカ人を実家に招待したり、一緒に東京に旅行して案内したりしたが、今回はアジア人と西洋人との差を実感した旅でもあった。
今回の友人は、インドや中国をすでに旅行していた上、ヨーロッパや南米はもとより、モロッコやトルコに行き、非常に食や文化の違いに興味があり理解のある人だったが、やはりアジア人とは違う観点が多かった。

まず実家に招待した時には、靴を脱ぐことはわかっていても、絨毯やフローリングを歩く時のスリッパと、トイレに入る時にはそのスリッパを脱いでトイレ用スリッパに履き替えること、そして畳の部屋ではどのスリッパもはかずに入ることなど、友人にはあまりに複雑なようだった。
ウオシュレットは、徐々にNYでも日系のレストランなどで普及し始めているが、未だ未だ珍しい。初めて日本でウオシュレットを使った時に、シャワーがノズルから出て来るボタンは絵で示してあるのでわかったので、それを押して使ったそうなのだが、ある程度したら止まるかと待っても止まらない。日本語のみのウオシュレットだったようで「止」のマークがわからず、延々座ってどうしようかと思ったと言っていた。
韓国などでは消音ブザーがあちこちに設置されていて当たり前だが、アメリカではトイレの最中に消音するということは考えないのか一度もNYではそのようなシステムを見たことがない。つまり、友人には非常に珍しいものだったようで、手をかざすだけで流水音がするしくみにもビックリ。なかには、音声で手をかざすよう指示があるトイレもあったので、なおさら人の声にビックリしていたもよう。
それ以降、彼女がトイレに入る前には、必ず私がトイレ内を覗いて、日本語表示だけかどうか、あるいは手をかざすだけかなどチェックしてから入ってもらうようにしていた。。。

一番大変だったのは温泉。友人にとっては初めてパブリックで裸になるということ、お湯の温度の違い、石鹸など泡をまとって湯船に入らない、泳がない、潜らない、など色々と説明が必要だったのは大変だった。その詳しい様子は こちら

そして食べ物。お刺身や餡子も大丈夫なのだが、やっぱりモチモチ系はアジア人と違ってあまりお得意ではなかった。彼女に言われるまで気が付かなかったのだが、いかに和食に生麩などの食感を楽しむものが多いか、また甘く煮た豆や甘酢風のものなど、食事のおかずに甘いものが多いか、ということ。

私がアメリカやヨーロッパのスーパーで驚いたのは、未だ清算を済ませていない商品をスーパー内で開けて食べたり飲んだりして、その食べかけたり飲みかけたりしたパッケージで会計を済ますことが可能だが、日本ではありえない。
友人にとっては、自分の国では当たり前と思っていたことが日本ではダメなことに、私と間逆で驚いていた。

また、道などにゴミ箱がないにもかかわらず、ゴミが落ちていないこと。勿論、新宿東口方面や渋谷などに行っていないので見ていないだけということも言えるが、普通の繁華街でもほとんどゴミが路上にない。ゴミ箱がなくて不便を感じるが、ゴミ箱がないからと言って路上に捨てないその意識には目を見張っていた。
確かに、NYでは交差点の各コーナーと言って良いぐらいにゴミ箱が設置されているが、それでも路上が決して綺麗とは言えない。
その一因としては、歩きながら食べたり飲んだりする文化かどうかにもよるのかも。NYだと街角にはベンダーという屋台があって、そこで色々な食べ物が売っており、買って歩きながら食べて捨てる・・・という構図が出来てしまうように思う。勿論、日本でもクレープ屋さんなどの屋台があってみたりもするが、立ち食い立ち飲みは一部エリアに限られているかと。
日本に帰国して間もなくの頃、スターバックスでコーヒーをテイクアウトをして歩きながら飲んでいて、ふと行き交う多くの人の視線を自分が浴びていることに気付いた記憶がある・・・ そして飲み終えてからコップを捨てようにも捨てられず、ずっと持ち歩くはめになってしまった。

車で移動することも多かったのだが、なんてNYと違って皆安全運転なんだろうと、クラクションはめったと鳴らさないことなどに感心していた。NY、特にマンハッタンの乱暴な運転に慣れてしまっていた宿六にとっては、名古屋に転勤になった時に名古屋の運転は乱暴だと名古屋人以外の複数の人に忠告されたのだが、NYに比べると、赤信号でもつっこむ車がいることぐらいで後はいたって安全運転な名古屋の運転と言う印象だった。

発達した電車網にも、とにかくビックリしていた。城崎に行く際に、大阪からは福知山で乗換えたのだが、ぴったりの時間に列車が待ち合わせしていたことに感心しきり。
東京の地下鉄の数の多さ、私鉄やJRを入れると物凄い数になること、SUICAなどのカードシステム、女性専用車両、プラットホームで今電車は前駅を出たかどうかなどの合図、ドアが何処で開くかなどのプラットホーム上や向かいに表示されている立ち位置マーク、、、などなど。

そして一番感心していたのは、地下街の発達。大阪キタの地下街にもビックリなようで、どうやってこの複雑な地下街を覚えるんだ?とひたすらビックリしていた。
また、東京駅構内の地下のフードコートなどには駅とは思えずビックリで、足早に行き交う人ごみに紛れて戸惑ったふうにじっと立っている自分の姿を写真に撮ってくれ~と。撮った写真を見て喜んでいた。

彼女自身がほかにどのように感じ取ったかは不明だが、とにかく何事もなく無事に帰国してくれ、やれやれだったかなと。