今年は名古屋開府400年ということで力が入っている名古屋。土日に行われた「なごや祭」に、からくり人形の山車を観に行ってみた。
左の建物は名古屋市庁舎、右奥の御殿風建物は愛知県庁舎。市庁舎の前を正面として、9輌の山車が並ぶ。

「なごや祭」は、昭和29年(1955年)に開催されたのが始まりで、今年で56回目を迎える。
以前は各地域の祭礼でだけ見られた山車だが、なごや祭以降、一斉に揃う「山車揃(だしぞろえ)」がある。
名古屋市の東区から5輌、中区から1輌、中村区から3輌が参加する合計9輌。特に神事というわけではないのだそうだが、からくり人形の山車はなかなか見応えがあった。また今回は、緑区から4輌も参加した。








湯取車(ゆとりぐるま)
万治元年(1658年)建造
釜から湯気が噴き出すように紙吹雪が舞うからくり。名古屋市内現存の山車では最も古いもの。

すっかりトレードマークになっているちょんまげ姿の河村市長の「きゃーしします!(=開始します!)」という号令のもと順次、山車は栄交差点方面へ。そんな名古屋弁は私は今まで聞いたことがなかったが。。。


おはやしと掛け声がかかる中、静かに進んで行く。進んで行く時は、手前の幣振り人形だけが動いていた。

山車9輌の後には8台の神楽が続く。
名古屋の一番の目抜き通りである栄の交差点でも、からくりを披露。


この紅葉狩車では、更科姫が突然鬼女の仮面を被って舞いを舞っていた。


その後、担ぎ手の人達が身体をのけぞらせながら山車をぐるぐると引き回したり、前方の車輪を持ちあげて後輪の手前に棒を差し込んで方向転換を行うなど、なかなか迫力のある動きを見ることが出来て面白かった。


「なごや祭」は、昭和29年(1955年)に開催されたのが始まりで、今年で56回目を迎える。
以前は各地域の祭礼でだけ見られた山車だが、なごや祭以降、一斉に揃う「山車揃(だしぞろえ)」がある。
名古屋市の東区から5輌、中区から1輌、中村区から3輌が参加する合計9輌。特に神事というわけではないのだそうだが、からくり人形の山車はなかなか見応えがあった。また今回は、緑区から4輌も参加した。

福禄寿車(ふくろくじゅしゃ)
延宝4年(1676年)建造。人形は4体。前棚の幣振り人形、小唐子・中唐子、そして大将人形の福禄寿。塩売男がモデルの幣振り人形は昭和4年に追加された。
唐子車(からこしゃ)
文政年間(1818~1830年)建造。4体のからくり人形は制作当時のまま。
二福神車(にふくじんしゃ)
文政年間建造
恵比寿と大黒が登場するからくりで、恵比寿が鯛を釣り上げると大黒が打出の小槌で宝袋を叩き、袋から宝船が飛び出して動き回るというもの。

紅葉狩車(もみじがりしゃ) 文政年間建造
徳川家の葵の紋がついている。からくりは能の「紅葉狩」の所作。手前の采振り人形は、弘化3年(1845年)竹田源吉作のもの。更科姫(鬼女)に変化する。同じく武田源吉によるが、現在のものは平成元年8代目玉屋庄兵衛による。

河水車(かすいしゃ)
延宝2年(1674年)建造
山車の4本の柱や高欄廻りに檳榔樹(ビンロウジュ)が使われている。

鹿子神車(かしかじんしゃ)
延宝2年(1674年)建造
からくりの3体のうち2体が逆立ちをするなど。
延宝2年(1674年)建造
からくりの3体のうち2体が逆立ちをするなど。

王義之車(おうぎししゃ)
戦災で焼失したため昭和29年(1954年)に再建。からくり人形が逆立ちをして獅子を舞う。

湯取車(ゆとりぐるま)
万治元年(1658年)建造
釜から湯気が噴き出すように紙吹雪が舞うからくり。名古屋市内現存の山車では最も古いもの。

神皇車(じんこうしゃ)
文政元年(1818年)建造
人形の巫女は、鬼面、そして龍神に変化する。
文政元年(1818年)建造
人形の巫女は、鬼面、そして龍神に変化する。
すっかりトレードマークになっているちょんまげ姿の河村市長の「きゃーしします!(=開始します!)」という号令のもと順次、山車は栄交差点方面へ。そんな名古屋弁は私は今まで聞いたことがなかったが。。。



おはやしと掛け声がかかる中、静かに進んで行く。進んで行く時は、手前の幣振り人形だけが動いていた。

山車9輌の後には8台の神楽が続く。
名古屋の一番の目抜き通りである栄の交差点でも、からくりを披露。


この紅葉狩車では、更科姫が突然鬼女の仮面を被って舞いを舞っていた。


その後、担ぎ手の人達が身体をのけぞらせながら山車をぐるぐると引き回したり、前方の車輪を持ちあげて後輪の手前に棒を差し込んで方向転換を行うなど、なかなか迫力のある動きを見ることが出来て面白かった。
名古屋のからくり人形
江戸時代初期、竹田近江という男が、滑車による簡単な仕掛けに西洋時計の仕組みを持ち込んで単独で歩くことが出来るからくり人形を発明した。このからくり人形が根づいたのが今の愛知県で、1700年代をピークに、からくり師達が精度の高い人形を作り、山車に乗せて祭りごとにその技術を競い合ったのだそう。
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